月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

月ナカ生活180パック

4月6日(水)正午まで データ版:3900円/CD版8100円

〇月刊・中谷彰宏180

「素直さは、技工に勝る。」

――『奈良』

〇別冊・中谷彰宏180

「恋人を待つ間に、手紙を書こう。」

――『もしも昨日が選べたら』『ある愛の詩』

〇欲しい月ナカ・別ナカをもう1本

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〇学習チェックテスト

(300円分のポイントバック付き)

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月ナカ生活180パック

【データ版】 価格:3,900円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】価格:8,100円(税・送料込)


「奈良」は「習(なら)」。

天才・森川杜園に学ぶ、超上達「素直」作法。

月刊・中谷彰宏180「素直さは、技工に勝る。」――奈良

上達するかしないかを決定づけるのは「素直さ」。
奈良一刀彫の中興の祖・森川杜園。
彫刻家でありながら同時に、絵師であり狂言師。
三刀流を体得し、みごとな作品を後世に残しました。
そんな「天才」でありながら、杜園はとても謙虚で素直。
助言者の言葉に耳を傾け、すぐに行動に移す。
世の評価を受けるようになっても、礼儀礼節は忘れない。
杜園の習い上手に、隠されていたのは「奈良」。
奈良は、習い事の一大文明圏だったのです。
三刀流人生を生きる心得、中谷さんから伺いました。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏180

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ180 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】月ナカ180 価格:5,000円(税・送料込)

最高45%引き! 特典たっぷり! 定期受講に便利!

○「大阪は必死。奈良は、余裕綽々。」(中谷彰宏)

今回は、奈良を舞台に活躍した彫刻家の物語です。 奈良といえば、京都・大阪とならぶ歴史のまち。 でも、どこか京都・大阪とは異なるムードがあります。 「上から見下しているのが京都民。大阪人は必死。 奈良は余裕綽々。大仏はんがいてはるから、大丈夫。」 京都への遷都も、東京への遷都もおかまいなし。 「奈良」から見えてくるものは「余裕」なのでした。

○「京都はお香。大阪は昆布だし。奈良は墨。」(中谷彰宏)

「月ナカ177」のテーマは「におい」でした。
三都の「におい」について、中谷さんの観察は以下の通り。
「京都は鐘の音。奈良は、チーンというお輪。
京都は行灯、奈良は灯籠。京都は坪庭、奈良は廊下。
京都はお香、奈良は墨の香り。大阪は昆布だし。
最近の大阪は、デミグラスソースかな。」
マスクが外せないご時世ですが、それだけに、
においには、敏感でありたいですね。

○「本物に似ているだけでは、絵とはいえない。」(中谷彰宏)

森川杜園は、19世紀に活躍した「三刀流」芸術家。
奈良出身の杜園は、鹿の絵で知られた内藤淇園から絵を学び、
あわせて狂言を修得し、大蔵流狂言師の名手にもなります。
「お手本を真似していては、それまで。実物を観るな。
師匠の内藤淇園は、そう指導した。西洋の画法とは逆。
本物に似ているだけでは、絵ではない。形から抜け出せ。
タモリさんのモノマネは、本物を超えているから似ている。」と中谷さん。
「観ない」ことで、本物を超えることができるのですね。

○「素直さは、技工に勝る。」(中谷彰宏)

若き日の森川杜園が教えを請うたのが、江戸っ子・柴田是真。
是真は漆工芸の達人として、すでに名を知られていました。
「やめときな。絵描きは、京都にかなわねえよ。
絵は粉本次第。いい粉本は、京都にあるんだ。
100年がんばってもだめだよ。
なんで、奈良のもんやらねえんだよ。なんかあるだろ」
是真の問いかけで、杜園は一刀彫を再発見しました。
「あんじゃねえか。おめえ、それやんな。がんばんなよ」
杜園は是真のアドバイスをしっかり受け止めました。
「素直さは、技工に勝る。」と中谷さん。
テクニックよりマインドということなのですね。

○「お能はミニマルアート。動きを小さくして、内面を伝える。」(中谷彰宏)

「三刀流」の芸術家・森川杜園の3つ目の顔は、狂言師。
「お能は、ミニマルアート。感情や動きを小さくすることで内面を伝える。
狂言はコント。ひたすら表現をデフォルメして、あるある感を出す。
お能は、敗れていった者が主人公。勝者によるレクイエム。
杜園は、狂言で培った観察力を、人形彫で活かした。」と中谷さん。
一芸探求が尊ばれてきましたが、「二刀流」大谷選手の登場で一変。
二芸、三芸で発揮される才能の開花ももあるのですね。

○「芸術家は、個性を出そうとする。だけど、杜園は違った。」(中谷彰宏)

町田久成は明治時代の官僚。東京国立博物館の初代館長です。
廃仏毀釈の時代、仏教芸術の危機を救った人物として知られています。
当時、正倉院御物の模写を森川杜園に依頼したのが、町田でした。
「町田久成はびっくりした。蜘蛛の糞まで完全に模写していた。
芸術家は、個性を出そうとする。だけど、杜園は違った。
屏風に描いた鹿を見た雄鹿が突進したという話もある。」と中谷さん。
完璧な模写に徹した杜園、没個性に個性が現れるのですね。

○「奈良の気迫。生み出す土壌が存在する。」(中谷彰宏)

森川杜園の人生を通じて、見えてくる「奈良」のすごみ。
「柴田是真はびっくりした。なんだよ、このまちはよ。
誰もが能、鼓、茶道、和歌。江戸じゃ考えられねえよ。
人口あたりの習い事率の1位は奈良。
これが奈良の気迫。文化を生み出す土壌。」と中谷さん。
「奈良」「なら」「習」――奈良の語源は「習」なのかも。
奈良の分厚い「習い事」文化が杜園を生んだのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美

映画のセリフは、棋譜。

映画のセリフは、コピー。

恋愛映画で学ぶ、「跳躍」会話術。

別冊・中谷彰宏180「恋人を待つ間に、手紙を書こう。」――『もしも昨日が選べたら』『ある愛の詩』

ドラマティックな人生を決定づけるのは、会話力。
中谷さんの思想を学ぶにつれ、そう確信するようになりました。
同じ問いかけにしても、リアクションは十人十色。
ジェニー「どうせ、お金持ちのぼんぼんでしょ?」
オリバー「いや、懸命な苦学生だよ」
ジェニー「それは私よ。誘ってもだめよ」と跳躍。
オリバー「誘わないよ」
ジェニー「それがおバカよ」と、またもや跳躍。
映画「ある愛の詩」のやりとりは、まさに将棋のつばぜり合い。
ジェニーに圧倒されながらも、しだいに力量をつけていくオリバー。
恋愛とは、リアクションをめぐる格闘技なのかもしれません。
「いまさら恋愛ものなんて」と思うのは、もったいない。
「恋愛もの」は、会話術の鍛錬の場だったのです。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏180

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ180 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ180 価格:5,000円(税・送料込)

最高45%引き! 特典たっぷり! 定期受講に便利!

★別ナカ178――7つの学び

○「映画にA級、B級はない。観方にはある。」(中谷彰宏)

「別ナカは、メジャーな映画とB級映画の二本立て。
メジャーではないB級にも、面白い映画はたくさんある。
作品に、A級B級はない。観方にA級B級はある。」と中谷さん。
今回ご紹介するのは「もしも昨日が選べたら」と「ある愛の詩」。
どちらも観ましたが、冒頭から全力で集中。
セリフには、自分だったらどうするかを考える。
「別ナカ」修行で、だいぶA級の観方ができるようになりました。

○「リモコン押したら、ストップモーション。映画的でしょ。」(中谷彰宏)

「もしも昨日が選べたら」の主人公マイケルは、ワーカホリック。
奥さんや子どもたち、そして、おじいちゃんやおばあちゃん、
さらにはペットへの対応に、日々てんてこ舞いの建築士。
そんな彼が、ひょんなことから手に入れた謎のマルチリモコン。
このリモコンで、リアルの世界をストップモーションさせたり、
早送りしたり、さらには過去の映像を再生できることを発見。
彼はしだいに面倒なことを回避する習慣が身について――

○「善人は報われる。ただし、正しい選択をしたら。」(中谷彰宏)

ネタバレになるので、ストーリーについては、これ以上ふれませんが、
「善人は報われる。ただし、正しい選択をしたら」
というフレーズが、本作品のメッセージとして浮上してきます。
マイケルは仕事にも家庭にも一生懸命でしたが、「選択」を誤りましした。
禁断のマルチリモコンを「使わない」という選択もできたのです。
でも、そこは人間、誰しも安直に流されるものです。
マイケルの弱さを描き出すことで、私たちの「選択」に警鐘を鳴らす。
ユーモアたっぷりでありながら、深い学びを与えてくれる名作です。

○「先の先を読む。将棋のような会話をしよう。」(中谷彰宏)

2本目の映画はご存知、「ある愛の詩」です。 オリバーは、大学図書館で出会ったジェニーを見初めます。 ジェニー「どうせ、お金持ちのぼんぼんでしょ?」 オリバー「いや、懸命な苦学生だよ」 ジェニー「それは私よ。誘ってもだめよ」 「唐突だよね。この飛躍。ここから『誘わないよ』ときて、 『それがおバカよ』と返す。大人だよね。」と中谷さん。 ジェニーの切り込み、ぜひご覧ください。

○「パスをしない。会話は、ドリブルで突破する。」(中谷彰宏)

「しばらく会えない」と切り出すジェニー。 「えっ、なぜ?」とオリバー。そこでジェニーは「明日までね」。 雨のなかを歩く二人。「いまに君も愛を告白する気になるよ」 「いま、するわ」とさらに上手の技を決めてくるジェニー。 「パスをしない。会話は、ドリブルで突破する。 セリフ一つ一つが将棋でしょ。恋愛ものはここがいい。」と中谷さん。 映画のセリフは、コミュニケーション巧者の棋譜。 しっかり学んでいきたいですね。

○「『どういう意味?』は禁句。質問はしない。」(中谷彰宏)

腕にくるまれながら、二人はそれぞれ本を読んでいます。
オリバーが話しかけると、「静かに。今いいところなんだから」。
そこから「愛してるわ」と反転させるジェニー。
荒行を通じて、しだいにオリバーも熟練してきました。
ジェニーが唐突に「私、パリに行くの」と切り出すと、
一瞬言葉に詰まりながらも「結婚しよう」と切り返します。
「『どういう意味?』は禁句。質問はしない。」と中谷さん。
修行を積むことで上達するのが会話力なのですね。

○「愛とは、決して後悔しないこと。」(中谷彰宏)

父親の反対を押し切って、結婚した二人に、
あまりにも残酷な悲劇が訪れました。
「愛とは、けっして後悔しないこと。
Love means never having to say you're sorry.
恋とは『ごめんなさい』と言わないこと。
僕は、スクリーンプレイライターをやりたかった。
セリフだけ書く係。セリフが好き。話すコピーがセリフ。
自分だったら、どう返すか、つねに考えている。」と中谷さん。
中谷さんは、映画はコピーの学びの場だったのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美