月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

月ナカ生活179パック

3月2日(水)正午まで データ版:3900円/CD版8100円

〇月刊・中谷彰宏179

「美が、歴史を作る。」

――『紅茶史』

〇別冊・中谷彰宏179

「言葉に、愛を感じよう。」

――『抱きたいカンケイ』『街の灯』

〇欲しい月ナカ・別ナカをもう1本

※「備考欄」で、ご希望をお知らせください。

〇学習チェックテスト

(300円分のポイントバック付き)

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月ナカ生活179パック

【データ版】 価格:3,900円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】価格:8,100円(税・送料込)


「紅茶」だから、深く読み解ける。

世界の政治経済・文化史を総ざらい。

月刊・中谷彰宏179「美が、歴史を作る。」――『紅茶史』

今回のテーマは「紅茶史」。
紅茶をめぐる世界の経済、政治、そして文化の歴史を総覧します。
外貨を獲得するために、紅茶栽培に力を入れた明治政府。
株式会社、保険会社を生んだ、資本主義の寵児・オランダ。
エドワーディアン様式、ビクトリアン様式――
イギリス家具の様式は、イギリスの王様の名前が由来。
朝鮮出兵が契機となって盛んになった日本の製陶。
ボストン茶会事件が発端で始まったアメリカ独立戦争。
「紅茶」で、世界の成り立ちを学んでみませんか。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏179

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ179 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】月ナカ179 価格:5,000円(税・送料込)

最高45%引き! 特典たっぷり! 定期受講に便利!

○「緑茶、烏龍茶、紅茶の順。紅茶は、新しい飲み物。」(中谷彰宏)

「無発酵が緑茶、半発酵が烏龍茶、完全発酵が紅茶。
紅茶は後から広まった。最初に飲んだ日本人は、大黒屋光太夫。
幕末にロシアに漂流して、エカテリーナ2世に拝謁したとき。
ロシアは紅茶大国。ロシアンティーには、ジャムをどっかり入れる。」
同じ茶葉をそれぞれの国柄や文化に見合ったかたちでいただく。
一つの切り口だからこそ、多様ぶりが見えてきますね。

○「明治政府は、紅茶で外貨獲得を目指した。」(中谷彰宏)

明治時代の日本は、とても貧乏でした。
それでも富国強兵しなければ、列強に侵略されてしまう。
外貨の獲得は、政府にとって一大事だったのです。
「紅茶輸出すると、外貨が稼げるよということで、
紅茶伝習所が設立された。」と中谷さん。
紅茶伝習所、明治8年に今の熊本県山鹿市に設立されました。
苦戦を強いられた和製紅茶でしたが、技術を革新し、
ついにイギリスやロシアにも輸出するようになりました。

○「保険業は、オランダで生み出された。」(中谷彰宏)

1588年、イギリスとスペインの海戦を契機に、
世界貿易の覇権はイギリスとオランダに移っていきました。
「スペインはゴチゴチのカトリック。商売がやりにくい。
スペインから独立したオランダは、プロテスタントに切り替えた。
商売は悪ではない。祈りの一つと考えた。
アムステルダムには、物資が集まり、造船技術も発達した。
そこから、株式会社や保険会社、そして郵便制度が生まれた。
フェルメールの『手紙を読む女性』は、最先端の文化。」と中谷さん。
オランダの成り立ちを通じて、資本主義を勉強しましょう。

○「上に立つ人間には、美的センスは必要。」(中谷彰宏)

「ビジネスにアートを」といわれるようになりましたが、
アートは、いつの時代も為政者の嗜みだったようです。
「エドワーディアン様式の前はビクトリアン様式。
イギリス家具の様式には、王様の名前がつけられている。
王様が文化に興味がないと、様式として残らない。
上に立つ人間には、美的センスは必要。」と中谷さん。
アートの世界は、ビジネスの世界に通じるのですね。

○「ルターは、まじめ。抗議は一切していない。」(中谷彰宏)

「偶像廃止なのに、なぜ?」
「免罪符って何? お金で罪滅ぼしできるってどういうこと?」
「十字軍失敗してばかり。文化も向こうのが進んでいるし」
理念と現実の乖離が広がり、矛盾が深まるキリスト教。
そんなとき登場したのがマルチン・ルターです。
「元に戻そうよとルターは提唱した。ひたすら、まじめ。
プロテスタント、つまり抗議はしなかった。」と中谷さん。
宗教改革の本質に迫るトーク、ぜひお聞きください。

○「戦国武将たちが、朝鮮の陶工を連れ帰った。」(中谷彰宏)

戦国時代、茶の湯文化が大いに盛んになりました。
だんだん与える土地がなくなってきたので、
茶器をその代わりとしたという説もあるそうです。
この価値体系を生み出したのが信長、そして利休。
茶人によって、武将たちも茶器に開眼し始めました。
「唐物すごいな、高麗物すごいなと、武将たちは目をつけた。
朝鮮出兵した九州の大名たちが、陶工を連れ帰った。」と中谷さん。
有田焼の生みの親、陶工・李参平もその一人だそうです。

○「ボストン茶会事件が発端で、独立戦争が始まった。」(中谷彰宏)

和製紅茶は、その後「日東紅茶」になりました。
イギリスの紅茶といえば、リプトン紅茶。
「ユニオンジャックのあるところにリプトンの紅茶。
そんなときに起こったのがボストン茶会事件。
イギリス東インド会社を救うために制定されたのが茶税法。
これに反発したボストン住民が、茶箱を海に投棄した事件。
これがきっかけとなり、アメリカ独立戦争が始まった。」
お茶をめぐる経済、政治、文化、深いですね。

**

月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美

音がないから、聴こえてくる。

サイドストーリーに強くなる、

中谷流・「サイレント」鑑賞術。

別冊・中谷彰宏179「言葉に、愛を感じよう。」――『抱きたいカンケイ』『街の灯』

「抱きたいカンケイ」の主演は、ナタリー・ポートマン。
ナタリー扮する主人公は、後腐れない体のカンケイを、
一方のパートナーは、真剣な純愛カンケイを望んでいます。
ふたりの「交渉」は「体」から次第に「言葉」に。
カンケイを深める「言葉」を味わえる名作です。
「街の灯」は、言わずと知れたチャップリンの代表作。
あるホームレスの男が、盲目の花売り少女に出会います。
彼女は、チャップリンをお金持ちの紳士であると勘違い。
チャップリンが用立てたお金で、目の手術が成功した少女。
「あの紳士はいったい誰?」と思っていた、そんなとき――
セリフの味わい方を教えてくれた中谷さん、今回は、
サイレント映画の観方を教えて下さいました。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏179

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ179 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ179 価格:5,000円(税・送料込)

最高45%引き! 特典たっぷり! 定期受講に便利!

「抱きたいカンケイ」の主演は、ナタリー・ポートマン。
ナタリー扮する主人公は、後腐れない体のカンケイを、
一方のパートナーは、真剣な純愛カンケイを望んでいます。
ふたりの「交渉」は「体」から次第に「言葉」に。
カンケイを深める「言葉」を味わえる名作です。
「街の灯」は、言わずと知れたチャップリンの代表作。
あるホームレスの男が、盲目の花売り少女に出会います。
彼女は、チャップリンをお金持ちの紳士であると勘違い。
チャップリンが用立てたお金で、目の手術が成功した少女。
「あの紳士はいったい誰?」と思っていた、そんなとき――
セリフの味わい方を教えてくれた中谷さん、今回は、
サイレント映画の観方を教えて下さいました。
★別ナカ178――7つの学び

○「サイドストーリーとフラッシュアイディアが、一番強い。」(中谷彰宏)

収録にあたって、中谷さんは大量のメモを準備してきます。
整った手書きレジュメは、見惚れてしまうほどです。
「レジュメで用意した30個のネタで、使うのはいくつもない。
リアクションが薄いと、20も使ってしまうことになる。
芸が練れてくると、脱線や雑談がうまくなる。
サイドストーリーとフラッシュアイディアが一番強い。」
「別ナカ」の聴きどころは、映画のサイドストーリーと
中谷さんのフラッシュアイディアなのです。

○「ナタリー・ポートマンには、オードリーが入っている。」(中谷彰宏)

「抱きたいカンケイ」は、ナタリー・ポートマン主演のラブコメディ。
エマとアダムはいわゆるセックスフレンド関係。
それは、エマが望んだもので、アダムは真剣に恋愛を求めています。
「ナタリー・ポートマンには、オードリー入っている。」と中谷さん。
たしかに、チャーミングで行動的なオードリーを彷彿とさせます。
「おしゃれ泥棒」「マイ・フェア・レディ」「ローマの休日」、
これまでご紹介したオードリー作品とあわせて観たいですね。

○「映画『ジャズシンガー』で、初めて音がついた。」(中谷彰宏)

2本目の映画は「街の灯」。チャールズ・チャップリン映画です。
「原題は、シティライツ。1931年制作のサイレント映画。
サイレントは、情報量が多い。観る人の力量が問われる。
チャップリン映画は、貧富や強弱が描かれる。
シルクハットにスリーピース、そしてステッキ。
だけど、ホームレス。これがチャップリン。」と中谷さん。
自殺しようとしていた富豪を助けたチャップリン。
命の恩人として歓待されて、酒を酌み交わすことになりましたが――

○「テロップが増えると、観る力が弱くなる。」(中谷彰宏)

いつの頃からでしょうか、すっかり当たり前になったテロップ。
調べてみると、1990年代半ばから定着したとのことです。
「野球を観るとき、テレビだと油断する。
ラジオだと、そうならない。脳内イメージも鍛えられる。
テロップが増えると、観る力が弱くなる。」と中谷さん。
テレビは、ラジオの発展型ではないように、
サイレントはトーキーとは別物として観るのがいいようですね。

○「たった3分の出会いのシーンに、1年以上かけた。」(中谷彰宏)

「お花を売っている目が不自由な少女。そこへ高級リムジン。
ドアが開いたタイミングに、車内を通り過ぎて、
少女の落としたお花を拾ってあげるチャップリン。
走り去ったリムジン。金持ちと勘違いされて立ち去る。
このたった3分のシーンに1年以上かけた。」と中谷さん。
ところが、「街の灯」のあらすじを調べてみると――
中谷さんのお話になった筋とは、違うような・・・
この「ないシーン」こそ、中谷さんの映画評の醍醐味ですね(笑)

○「『You?』は、世界一短いアイラブユー。」(中谷彰宏)

ネタバレになってしまいますが――
盲目の少女に、手術費用を用立てたチャップリン。
ある日、ひょんなことから、その存在を知ることに。
「『You?』は、世界一短いアイラブユー。
純愛。ワンワードだけが感動的。
センチメンタルな音楽で癒やされる。」と中谷さん。
「街の灯」を観て、私もチャップリン映画に魅了されました。

○「チャップリンは、日本びいきだった。」(中谷彰宏)

「ステッキは日本製。マネジャーの高野虎市をはじめ、
自宅スタッフは全員日本人。4度も日本に来ていて、
515事件に、あやうく巻き込まれそうになった。」と中谷さん。
調べてみると、和風ステーキやてんぷらも好きだったようです。
黒澤明、手塚治虫、三谷幸喜、萩本欣一、太田光、そしてドリフ。
日本の映画や喜劇に大きな影響を与えたチャップリン。
この機会に、しっかり観ておきたいですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美