月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

月ナカ生活160パック

8月5日(水)正午まで データ版:3900円/CD版8100円

〇月刊・中谷彰宏160

「エドヴァルド・ムンク」「ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ」

――自信がないと言える自信を持とう。

〇別冊・中谷彰宏160

「恋はデジャ・ブ」「フランケンシュタイン」「千夜一夜物語」

――人のためにすると、幸運が来る。

〇欲しい月ナカ・別ナカをもう1本

※「備考欄」で、ご希望をお知らせください。

〇学習チェックテスト

(300円分のポイントバック付き)

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月ナカ生活160パック

【データ版】 価格:3,900円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】価格:8,100円(税・送料込)


今だからこそ味わえる、和歌と俳句。

中谷先生の第1回「国語」講座。

月刊・中谷彰宏160「和歌と俳句」――書かれていないことを、味わおう。

和歌と俳句。知っているものは、いくつもあるかと思います。
でも、それを味わえているかということになると、どうでしょうか。
春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
有名な持統天皇の歌です。夏到来の驚きを歌っているとされていますが、
中谷さんは「神様の山に、洗濯物を干していいの?」と問いかけます。
「持統天皇は天智天皇の娘で天武天皇の奥さん。
波乱万丈の人生を送っていて、根性がある。
新古今集は、幻想や妄想をベースにしている。この歌も――」
から始まる中谷さんの謎解きには、とても驚かされました。
なれ親しんだ和歌や俳句の背景に広がる世界と奥行き。
和歌と俳句を味わう教養、中谷さんから教わりました。

★こんな方にお奨めです♪

□和歌を味わえるようになりたい方。
□王朝貴族の恋愛を理解したい方。
□俳句を味わえるようになりたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏160

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ160 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】月ナカ160 価格:5,000円(税・送料込)

最高45%引き! 特典たっぷり! 定期受講に便利!

○「日本の芸術の本質は、和歌。西洋は、詩。」(中谷彰宏)

「日本の芸術の本質は、和歌。西洋は、詩。
中国からの漢詩を元にして、日本に和歌が生まれた。
殿上人と地下人の違いは、和歌がわかるかどうか。」と中谷さん。
春すぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山
田子の浦ゆ うち出でてみれば真白にそ 富士の高嶺に雪は降りける
人生経験を積んだ今だからこそ、和歌の味わいが深まりますね。

○「万葉集は、ますらおぶり、古今集は、たおやめぶり。」(中谷彰宏)

「万葉集、古今集、新古今和歌集――これが三大和歌集。
万葉集は奈良時代。『ますらおぶり』が歌われた。男らしさがベース。
平安時代の古今集は『たおやめぶり』。女らしさ。」と中谷さん。
「ますらおぶり」は、素朴さ、ひねり無用のストレートさ、
「たおやめぶり」は、繊細さと優美さが身上です。
時代によって、気分がずいぶん違うのですね。
和歌を味わうためには、時代背景を勉強しましょう。

○「愛とは、得た充実感。恋とは、満たされぬ想い。」(中谷彰宏)

「万葉集は『愛』を、古今集は『恋』を歌った。
愛とは、普遍的な感情。得た充足感。片思いでもいい。
恋は満たされていない想い。切ない片思い。」と中谷さん。
なるほど、こういう分類は、はじめて聞きました。
たしかに、人類愛という言葉はあっても、人類恋はありません。
親子愛はあっても、親子恋もありませんね。
愛と恋の違いを踏まえることが、和歌を味わう第一歩なのですね。

○「新古今和歌集は、星飛雄馬の消える魔球。」(中谷彰宏)

「新古今和歌集は、幻想、妄想の和歌。『映え』重視。
『巨人の星』でたとえるなら、万葉集は160キロの剛速球。
古今集は、大リーグボール1号。速いけど、軽い変化球。
見渡せば 花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮
藤原定家の歌は、まさに幻想、妄想の世界。
『なかりけり』というように、まさに、消える魔球。」
絶妙なたとえがあると、鑑賞力がグンと上がりますね。

○「紀貫之は叩き上げ。気が使える人物。」(中谷彰宏)

「古今集」は、醍醐天皇の命によって編まれた勅撰和歌集。
古今集に始まり、後撰集、拾遺集、後拾遺集、金葉集、詞花集
――と534年の間に21もの勅撰集が編纂されました。
古今集の選者といえば紀貫之。下級貴族でした。
「自分の歌を採用して欲しいと、いろんな貴族からクレームが来る。
叩き上げの紀貫之は、気が使える。『パート2で入れますから』
と対応するうちに、パート21まで行ってしまった。」と中谷さん。
いつの時代も、宮仕えはたいへんなものですね。

○「恋愛の25パターンを、歌に詠んだ。」(中谷彰宏)

王朝貴族の「仕事」といえば恋愛。これには25段階あったそうです。
1番め、噂を聞いて好きになる。2番め、垣間見て盛り上がる。
3番め、後ろ姿に募る恋心。4、何も手が付かない。忘れよう。
5、夢で逢いたい。6、恋人がいるらしい。
7、そりゃそうだよ。いないほうがおかしい。ますます高ぶる。
8、どうしたら思いを知ってもらえるだろうか。9、会えた!
――と延々25まで続きます。
これだけ小刻みにすれば、心情に敏感にならざるを得ませんね。

○「子規の『柿食えば――』は、漱石へのアンサリングソング。」(中谷彰宏)

正岡子規と夏目漱石は、東大予備門の同級生。親友同士でした。
鐘つけば銀杏ちるなり建長寺
この漱石の句について、子規は思うところがあったようです。
「「鐘つけば」は説明。因果関係が明確なのは、イケていない。
『柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺』は、漱石へのアンサリングソング。」
ちなみに、ここでいう「鐘」とは東大寺の鐘なのだそうです。
奈良の宿で給仕してくれた16歳の仲居さんを想っての一句とのこと。
「柿食えば」の句は、正岡子規の恋の歌だったのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美

「普通」とは「居場所」のある日常。

映画「この世界の片隅に」鑑賞法。

別冊・中谷彰宏160「この世界の片隅に」――絶望の中の幸せに気づこう。


「絶対借りないでしょ、このタイトル」と中谷さん。

「この話はね、ちょっとたいへんなんですよ。やられましたねえ。」
中谷さんがご紹介するのは、映画「この世界の片隅に」。
わたしも前もって観ましたが、とても感動しました。
でも、その「感動」も、中谷さんのお話を伺ってしまうと、
ひじょうに浅いものだったのだと思い知らされました。
「気に入った映画は、原作を読む。そして何回も観る。」と中谷さん。
わたしも2回めの鑑賞を前に、まずは、原作を読んでみました。
あの場面は、こういうことだったのか――そんな発見の連続。
映画「この世界の片隅に」の味わい方、中谷さんから教わりました。

★こんな方にお奨めです♪

□映画「この世界の片隅に」をご覧になった方。
□映画「この世界の片隅に」を観たいと思った方。
□絶望の中の純愛を味わいたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏160

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ160 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ160 価格:5,000円(税・送料込)

最高45%引き! 特典たっぷり! 定期受講に便利!

○「冒頭のシーンを、じっくり観よう。」(中谷彰宏)

中谷さんの映画指南で再三言われるのが、冒頭のシーンの大切さ。
「The NET 網に囚われた男」でも、「テキサスの五人の仲間」でも、
タイトルバックや冒頭のシーンに、物語を味わう鍵がありました。
「冒頭のシーンを、すごく観る。ここで、じっくり観るか見極める。」
飲み物の支度をしたりと、冒頭は流し見することが多かったので反省…
始まりから集中することが、映画に対する礼儀なのですね。

○「伏線を、味わおう。」(中谷彰宏)

10銭のチョコレートか、それとも5銭のキャラメルか。
迷う主人公のすず。このシーンも大事な伏線でした。
広島の街。産業奨励館の堂々たる建築。このシーンも伏線。
「片淵監督は、めちゃくちゃ調べている人。
いろいろなところに、伏線を仕込んでいる。」と中谷さん。
中谷さんの映画鑑賞法の一つに「何度も観る」がありますが、
こんな「伏線」を味わうためなのですね。

○「悪をつくらないのが、やさしさ。」(中谷彰宏)

誹謗中傷、バッシング、批判と炎上……
「悪」をつくることよって、自分の正しさを確認する。
そんな人が増えてきているような気がします。
「悪をつくらないのが、やさしさ。」と中谷さん。
自分を誘拐した「人さらい」にすら情けをかける少年。
彼の「やさしさ」が、この物語の基調になっています。
「悪」は、その人の心のありかた次第なのですね。

○「初夜の挨拶は、きまり文句。説明はない。」(中谷彰宏)

北條家に嫁いだすず。周作さんとの祝言を終えて――
「傘持ってきたかの?」「はい」
「さしてもええかの?」「はい」
このやりとりは、初夜の決り文句なのだそうです。
「本当に持ってきた傘で吊るし柿をとって、二人で食べる。
説明はない。こういうシーンに、ホッとする。」と中谷さん。
「説明」がないほうが、情感は深まるのですね。

○「明るいシーンが、逆に切なさを出す。」(中谷彰宏)

「戦争をあつかった映画なのに、明るいシーンが多い。
だから、逆に、切なさがにじみ出る。」と中谷さん。
「うちは、よう、ぼうっとした子じゃあ言われとって」と主人公のすず。
切符売り切れで、電車に乗れずに舞い戻るすず。
貴重な砂糖を誤って、水瓶に落としてうろたえるすず。
呉港をスケッチしていたら、憲兵から取り調べを受けるすず。
彼女をめぐるユーモアが「戦争」の本質をあぶり出しています。

○「結婚してから、恋愛が始まる。」(中谷彰宏)

「うちは大人になるらしい」18歳で請われるまま、お見合いしたすず。
「困ったね~。嫌なら断わりゃええ言われても、
嫌かどうかも分からん人じゃったね~」と、よくわからないまま結婚。
最初は、なれない土地で、ハゲができるほどの気苦労を重ねたすず。
でも、「しみじみニヤニヤしとるんじゃ!」と幸せを実感するように。
「結婚してから、恋愛が始まる。」と中谷さん。
周作「すずさん、あんたを選んだんは、たぶんわしにとって最良の選択じゃ」
すず「周作さん、ありがとう。この世界の片隅に、うちを見つけてくれて。
ほんでも離れんで、ずっとそばにおって下さい」
結婚は、ゴールインではなく、スタートラインにつくことだったのですね。

○「『普通』とは『居場所』のある日常。」(中谷彰宏)

水原「お前だけは、最後までこの世界で普通で、まともでおってくれ」
リン「誰でも、この世界でそうそう居場所はのうなりゃせんのよ」
径子「すずさんの居場所はここでもええし、どこでもええ」
婚家の中に「居場所」を見つけられない嫁。
戦争で焼け出されて「居場所」を失った被災地の人びと。
戦争が終わった、ある夕暮れ。街灯が灯り、家々からは炊煙が上がる。
空には星が瞬く。「普通」とは「居場所」のある日常だったのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美