月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

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月刊・中谷彰宏142「メモを取る人は、若返る。」――手足を動かして脳を鍛える思考術
別冊・中谷彰宏142「楽しいことは、異質なことにある。」――思考停止を抜け出す覚悟術


月刊・中谷彰宏142「メモを取る人は、若返る。」――手足を動かして脳を鍛える思考術
ケアレスミスが増えてきた。パソコンの誤動作が増えてきた。
これらの原因は「集中力」の減退。
ではなぜ、集中力は損なわれてしまうのでしょうか?
それは「体力」が落ちてきたからでした。
「体を動かすと、集中できる。
体を鍛えると、集中力が高まる。」と中谷さん。
科学者が走るのも、哲学者が歩くのも、集中力のためだったのです。
村上春樹さんも執筆は、体力勝負だとおっしゃっています。
頭脳労働は、体が土台。体を動かせば、脳は活性化するのです。
体を鍛えて、脳を鍛える方法、中谷さんから教わりました。

★こんな方にお奨めです♪

□最近、うっかりミスが増えてきた方。
□脳の衰えが怖い方。
□運動習慣を持っていない方。



別冊・中谷彰宏142「楽しいことは、異質なことにある。」――思考停止を抜け出す覚悟術
成功者は「直感」にしたがって行動します。
でも、うだつの上がらない人は「思考」に陥って行動できません。
「追い詰められた人は、直感が研ぎ澄まされる。
考えると間違える。体の声に従おう。」と中谷さん。
直感とは、私たちの体から発せられるメッセージ。
私たちの五感は、いつ何時も、周囲の情報を集め、分析し、
方針を考えてくれています。あとは、それに従って行動するだけ。
でも、それがなかなか難しい……
「声」をキャッチする。それを信じて行動する。
そのためには、アウェイ体験や抑制という修行が必要だからです。
直感力の磨き方、中谷さんから教わりました。

★こんな方にお奨めです♪

□自分の直感を信じられない方。
□自分を鼓舞できるようになりたい方。
□ベタベタしたつきあいをしてしまう方。

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○「集中力は、体力。」(中谷彰宏)
「創作力の原動力は恐怖。自分が衰えていくという恐怖」
これは、アルマーニの言葉。
40代にもなると、体力の衰えを実感するようになります。
残された時間を意識するのも、この年代からです。
それを見越してコツコツと努力してきた方はきっと少数派。
体力の衰えを感じて、慌てている方も少なくないでしょう。
今からでも遅くはありません。
体を鍛えて、集中力を高めれば、時間密度も高まります。
体を鍛えることは、時間を獲得することにもなるのですね。

○「体を動かすと、集中できる。」(中谷彰宏)
ノーベル賞受賞の山中先生は、研究に行き詰まると走るそうです。
世界記憶力選手権の強豪たちも、毎日走るのだそうです。
「二流校は受験になると体育をやらない。受験校は続ける。
それは、体を動かすと集中できることを知っているから。
歩くことが面倒になると、すべてが面倒になる。
老化は足からくる。足腰を重点的に鍛えよう。」と中谷さん。
階段を見つけたら、飛びつくように昇っていきましょう。

○「メモすることで、頭が整理される。」(中谷彰宏)
集中力を高めるもう一つの方法、それはメモをとること。
スマホのメモ帳ではなく、紙に手書きでメモをするのです。
「板書で、ワーキングメモリーが鍛えられる。
速く、まとめて書く練習は集中力を高めてくれる。
メモすることで、頭が整理される。」と中谷さん。
中谷さんは、30分間の録画番組を見ながら、
A4用紙1枚分のメモをとるそうです。もはや「取材」ですね。
これくらい前のめりになれば、おのずと集中できます。
紙とペンを手元に置く習慣を身につけたいですね。

○「手足は、露出した脳。」(中谷彰宏)
集中力を高める3つの習慣、それは、
1.歩く、または走る。
2.す速くメモをとる。
3.本を読む(月ナカ16参照)。
脳だけを鍛えても、集中力は高まりません。
中谷さんが「手足は、露出した脳。」とおっしゃるように、
頭脳とともに、手足を動かすことで脳の能力は高まるのです。
体を動かして、脳を鍛えましょう。

○「手書きのメモで、信用される。」(中谷彰宏)
「『いまの言葉、メモしていいですか』と言ってメモすると
、 相手との関係が一気に縮まる」と、友人のインタビュアー。
たしかに、自分の言葉をメモされるということは、
自尊心をくすぐられますね。リスペクトの行動そのものです。
「お医者さんでも、ブライダル・コーディネーターでも、
その場でさっと書くことができる人は一流。」と中谷さん。
プリント資料を用意していても、あえて手書きにしてみる。
そうすることで、リスペクトの関係になれるのですね。

○「ポケットに、何本もペンを入れよう。」(中谷彰宏)
最近では、筆箱やペンケースを持ち歩く人も減りました。
スマホのカレンダーやメモ帳で用が足りるからでしょう。
でも、手書きをするなら、筆記用具は必須。特にペン。
「ポケットに、何本もペンを入れておこう。
紙はどこにでもある。きれいな紙だと構えてしまう。
喫茶店のナプキンや箸袋でいい。」と中谷さん。
ちなみに、中谷さんは、枕元に鉛筆を置いておくそうです。
夜中に浮かんだアイディアを暗闇の中で書き留めるためです。
ペンだとインクが出ないことがあるから鉛筆とのこと。
アイディアに対する、中谷さんの執念が伺えますね。

○「美術館に行って、運動しよう。」(中谷彰宏)
運動がたいせつなことであるとはわかってはいても、
なかなか積極的になれない人は少なくありません。
そんな人に「運動しなさい」と言っても、かえって逆効果。
中谷さんは、つぎのようにアドバイスします。
「美術館は、運動量がすごい。行くだけで、運動になる。」と中谷さん。
美術館、博物館、映画館、写真を撮りながらの街歩き。
結果的に運動になる、楽しいことを生活に盛り込みたいですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美




○「アウェイを体験すれば、寛容になれる。」(中谷彰宏)
「多様性」と「寛容」は、よくいっしょに語られます。
人種、嗜好、主義などは十人十色。みなそれぞれ異なります。
「異質」にアレルギーを持っていると、不寛容になってしまいます。
よくも悪くも、多様性が高まるなか、不寛容では孤立するだけ。
「外国で外国人に接する。身近なところでも異質な人にふれる。
そういうアウェイ体験が、寛容性を高めてくれる。」と中谷さん。
そう、自分自身が「異質」になる。
マイノリティ体験が、寛容力を高めてくれるのですね。

○「考えないで、直感を信じよう。」(中谷彰宏)
「追い詰められた人は、直感が研ぎ澄まされる。
考えると間違える。体に従うのが直感。」と中谷さん。
自然災害や事件・事故という、いきなり降りかかる災難でも、
結婚や転職といった、人生レベルの決断を迫られる局面でも、
ここ一番で頼るべきは「直感」。
周囲の声に振り回されたり、アドバイスを鵜呑みにしていては、
あとで後悔するだけでなく、責任転嫁体質になってしまいます。
自分の直感に従うことが、「自立」ということなのです。

○「応援とは、その人の覚悟を背負うこと。」(中谷彰宏)
SNSでシェアやボランティア、そしてクラウドファンディング。
応援するのは気軽で簡単――そう思っているかもしれませんが、
応援する側にも、それなりの覚悟が問われると中谷さん。
「他人が決めたことを、変えることはできない。
転職したいというだんなさんは、覚悟をしている。
その覚悟ごと背負うのが、応援しているということ。」
「応援している」と言いながら、足を引っ張っている。
じっさい、そういう人も少なくありません。
お互いのリスペクトがあって、はじめて応援関係が成り立つのです。

○「抑制で、自分を鼓舞しよう。」(中谷彰宏)
「スポーツは、ガッツポーズで自分を鼓舞する。
武道は、ガッツポーズを抑制することで、自分を鼓舞する。
ダンスも武道。抑制が勝負どころになっている。」と中谷さん。
笑いと微笑みについても、中谷さんはこう分析します。
「笑いは、コントロールが効いていない。
微笑みには、コントロールが効いている。」
抑制とコントロールで、メンタルは強くなるのですね。

○「幽玄が、日本人の美学。」(中谷彰宏)
アメリカや中国は、大きくて派手なものを好みます。
一方、日本やイタリア、ベルギー、ポルトガルなどの国々は、
小さくて繊細なものを好む美意識を持っているそうです。
国の大きさに比例するのでしょうか、興味深いお話です。
「森羅万象、宇宙が、盆栽という世界に凝縮されている。
利休の茶室は、どんどん狭くなっていった。
幽玄が日本人の美学。」と中谷さん。
コンパクトにしていくことが、日本人の国民芸なのですね。

○「永遠に生きるつもりで勉強しよう。」(中谷彰宏)
中谷さんは、最近、漢和辞典を「読んでいる」そうです。
1ページ目から1日あたりのページ数を決めてきっちりと。
「今日はここまでと我慢すると、よけい読みたくなる。
好きなことを無限にできれば幸せかといえば、そうでもない。
有限だから幸せを味わえる。明日死ぬつもりで今日を生きよう。
永遠に生きるつもりで勉強しよう。」と中谷さん。
抑制することで、かえって学ぶ意欲が湧いてくるのですね。

○「つかず離れずが、粋。」(中谷彰宏)
人間関係なら絶交、仕事なら転職、断酒に禁煙。
私たちは、つい白黒つけようとしてしまいます。
「禁止では長続きしない。つかず離れずが粋。」と中谷さん。
断っても、また他のものが出現してきたり、
反動でもとに戻ってしまったりすることがあります。
断つのではなく、抑制することで距離をとる。
何事も「距離感」が大事ということなのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美