月刊・中谷彰宏138「自己肯定感は、コツコツから生まれる。」――一発逆転に頼らない金運術
金運がない人は、自己肯定感も低い――これが現実です。
どうして、そうなるのでしょうか?
自己肯定感が低い人は、他人から認められたい。
だから、一攫千金や資格取得といった、
手っ取り早く他者承認を得る方法を考えます。
仮想通貨で大儲けして、先見の明があると認めてもらおう。
資格を取得して、「先生」として認めてもらおう。
そんな人たちが、カモにされて、身ぐるみ剥がされてしまいます。
「他者承認を求めても、自己肯定感は上がらない。
コツコツやることで、自己肯定感は高まる。」と中谷さん。
自己肯定感と金運を高める方法、中谷さんから伺いました。
★こんな方にお奨めです♪
□自己肯定感が低い方。
□人生に焦っている方。
□金運を高めたい方。
別冊・中谷彰宏138「不完全なものほど、愛おしい。」――多様性に寛大になる恋愛術
恋愛や人間関係が長続きしない原因は、「相手に求めすぎる」こと。
自分の理想像を相手に求めてしまうから、こじれてしまうのです。
自分の理想像は、相手の理想像とは違う。それが「多様性」です。
「多様性」を認められない「不寛容」な人が、行き詰まっています。
ネットでの情け容赦ないバッシングは、結局、自分に返ってきます。
寛容性を持たない人は、自分にも「完全性」を求めてしまいます。
それは、自己肯定感を低くし、メンタルにも影響します。
自分にも、他人にも、完全性を求めない――それが「寛容」。
円満に生きていくための心構え、中谷さんから教わりました。
★こんな方にお奨めです♪
□付き合いが長続きしない方。
□他人の欠点が気になる方。
□寛容な性格に変身したい方。
○「良心や倫理観より、想像力。」(中谷彰宏)
私たちが「悪いこと」をしないのはなぜでしょうか。
良心の呵責にさいなまれるのが嫌だから?
倫理観や道徳観念を叩き込まれているから?
当然、そういう面もあるでしょう。でも、中谷さんは、
「脱税すればこうなる、違反すればこうなると想像できるか。
良心や倫理観より、想像力。」とおっしゃいます。
こうしたら、こうなる――という想像力が身を守るのですね。
○「情報化社会は、悪事がバレる社会。」(中谷彰宏)
誰もが簡単に録音できて、撮影できて、録画できる。
街角や建物には監視カメラ、クルマにはドラレコ。
これらで記録されたものが、即座にネットで拡散する。
「情報化社会とは、悪事がバレる社会。」と中谷さん。
セクハラ、パワハラ、モラハラから違法行為まで、
今まで、バレなかったものがバレる現代社会。
つねに見られているという意識で、身を律したいですね。
○「一攫千金を狙うと、詐欺に遭う。」(中谷彰宏)
詐欺に遭う人は、遭い続け、それに無縁の人は、一生無縁。
詐欺というのは、偶発的な事故ではないようです。
「サクッと稼ぎたい、一攫千金を狙う人は、詐欺に遭う。
僕はコツコツ稼ぎたい。サクッとでは面白くない。」と中谷さん。
工夫を重ねながら、利益を上げる――これぞビジネスの醍醐味。
遺産相続や宝くじでは、味わえない体験です。
コツコツのなかに、味わい深さを見つけ出しましょう。
○「自己肯定感が低い人は、資格取得に走る。」(中谷彰宏)
資格取得のための勉強にも、2通りのタイプがあるようです。
1つは、資格を人生に生かす人、もう1つは、そうではない人。
「自己肯定感が低い人は、資格取得に走る。
仕事より、自己承認が目的になっている。」と中谷さん。
目先の欲望を満たそうとして、詐欺に遭うより、
自己承認欲求を満たすために、資格に走るほうが重症かも。
自分の行動が、どんな心情に根ざしているのか検証しましょう。
○「自己肯定感のベースは、コツコツ勉強してきた蓄積。」(中谷彰宏)
自己肯定感は、どのようにして高まるものなのでしょうか?
それに対して、中谷さんはこうおっしゃっています。
「自己肯定感のベースは、コツコツ勉強してきた蓄積。」
一攫千金で大金を掴んでも、一夜漬けで資格を取っても、
それは自己肯定感を高めることにはつながらないのです。
たとえ結果につながらなくても、コツコツ努力した体験。
それが自己肯定感を高めてくれるのですね。
○「ヒマな人は、夢を語る。」(中谷彰宏)
これからのAI社会を「超ヒマ社会」と洞察する人もいます。
人工知能がセキュリティも、食料の安定生産も担う時代、
私たちはAIに食べさせてもらうことになるだろうというのです。
十分な時間ができたとき、私たちはどうするでしょうか?
その時間を有意義に自分のテーマに投入する人もいますが、
日々、ダラダラと過ごしてしまう人が大半かもしれません。
「ヒマな人は、夢を語る。コツコツの人は、
夢を語っているヒマがない。」と中谷さん。
これから増えていく時間を、あなたは何に投下しますか?
○「人間的に感じが悪いと、アウト。」(中谷彰宏)
「評価経済」という言葉が言われるようになりました。
これまでの金融資産や不動産資産に代わって、
評判や評価が資産となるというのです。
じっさい、ツイッターのフォロワーが多いと、
無料になるホテルもあるといいますが、これなど好例。
「ラジオは、人間性が出る。心地よい声は、呼吸から。
人間的に感じが悪いと、アウト。」と中谷さん。
立ち居振る舞い、しゃべり方、そしてマナー。
感じの良さが問われる時代が到来したのです。
**
月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美
○「何を断念するかで、価値軸が作られる。」(中谷彰宏)
お金、家、クルマ、人間関係、そしてモテモテ。
あれもこれもという人は、結局何も得られないのが現実。
さらに怖いのは、自分の価値軸が築けないということ。
「何を断念するかで、価値軸が作られる。
価値軸が決まっていないから、無責任になる。」と中谷さん。
無責任とは、仕事をする人にとって致命的な欠陥です。
欲張っていると、無能力者の烙印を押されてしまうのです。
○「放棄することで、嫌われよう。」(中谷彰宏)
目的を実現するためなら、なりふり構わず突進する。
そういう人は、嫌われるものです。
でも、当人はそんなことを知ったことではありません。
自分の目的が達成できれば、それでいいと割り切っています。
「ヘルプの子のドリンクを断ることができる男が、モテる。
放棄していることがあやふや。だから、右往左往する。
ストレスがたまる。」と中谷さん。
嫌われる勇気とは、「放棄」から生まれるのですね。
○「平均的な人には、魅力がない。」(中谷彰宏)
平均的な輪郭、平均的な目、平均的な口、
平均的な顔のパーツを組み合わせたモンタージュ。
心理学でよく使われる、この「顔」には魅力がありません……
「見送ればボール、どうかするとデッドボールの人が魅力的。
平均的な人には魅力がない。自分の価値観と違う、
僕はダイバーシティに魅力を感じる。」と中谷さん。
「ドン引き」していては、すごい人には出会えないのです。
○「『なんじゃこりゃ』を求めて、美術館に行こう。」(中谷彰宏)
日本人の価値観は多様化し、外国人も数多く入ってくる現代社会、
「一様性」に固執していては、自分の世界が狭まるだけです。
多様性に慣れ親しんでおくことが、不可欠になってきました。
そんな時代をワクワクしたものにするために、有効なのが美術館巡り。
「自分と違う味を体験するために、僕は展覧会に行く。
『なんじゃこりゃ』を求めて、美術館に行く。」と中谷さん。
芸術に触れて、精神的閉じこもりを打破しましょう。
○「理想が高いと、不寛容になる。」(中谷彰宏)
結婚したいのにできない人、それは理想が高い人。
これは、今までさんざん言いならわされてきたことですが、
中谷さんの分析は、一味違います。
「理想が高いと、人は不寛容になる。
理想像とすこしでもずれると、もうつきあえない。
理想が高い人は、相手不在。恋愛で寛容性を鍛えよう。」
理想の追求と寛容性の向上の両輪が、大切なのですね。
○「『最低』だと思った相手が、生涯の伴侶になる。」(中谷彰宏)
同僚の結婚式の司会を数多く手がけてきた中谷さん。
毎回、お約束の質問が「最初、新郎をどう思いましたか?」
その答えは、驚くほど共通していました。それは「最低」(笑)。
「『最低』のところから立ち上がるから盛り上がる。
ノトーリアス――悪名高い男のほうが、魅力的。」と中谷さん。
だから、初対面で、引いたりしている場合ではありません。
それが、運命の出会いである可能性が高いからです。
○「乗り気じゃないことに、出会いがある。」(中谷彰宏)
東大を出て官僚になるというコースを描いていた中谷さん、
気づいたら、早稲田の文学部を出て広告代理店勤務。
「乗り気じゃないことに、出会いがある。
期待しない合コンのが盛り上がる。
期待しない仕事が天職になる。」と中谷さん。
理想を思い描き、それに過大な期待を寄せるのは失望の元。
理想も期待もしないところに、運命の出会いがあるのですね。
**
月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美