月刊・中谷彰宏131「努力して損をすると、神様銀行から運が舞い来る。」――ウハウハよりワクワクする金運術
コスパを追求すれば、お金持ちになれるのでしょうか?
この問いに対する中谷さんの答えは、つぎのとおり。
「コスパを意識することで、上限が見えてしまう。
徒労に終わる努力の積み重ねで、金運が高まる。」
費用対効果を考えて、無駄な行動を避けていると、
力をつける機会も、収入源も失われていってしまいます。
これでは、本末転倒です。
コスパを度外視することで、もっと大きなコスパを獲得しましょう。
ギャラを度外視して、目の前の仕事に没頭する。
ウハウハの未来を妄想するのではなく、今のワクワクを大事にする。
悲観的な捉え方ではなく、自分に都合のいい捉え方をしてみる。
金運体質に変身する方法、中谷さんから教わりました。
★こんな方にお奨めです♪
□窮地に陥っている方。
□ウハウハを目指している方。
□コスパを大事にしている方。
別冊・中谷彰宏131「勉強することで、楽しめる。」――マニアックな人に愛される恋愛術
幸せな人とは、どんな人でしょうか?
お金持ち? それとも、社会的成功をおさめた人?
中谷さんの答えは違います。
「いま、一番幸せなのが、マニアな人たち。」
自分の好きな世界を深められている人は、人に寛容です。
他人の長所を見つけることに長けているのが、マニアな人たち。
マニアな人は、人を信頼できます。だから、信頼される。
信頼され愛されるから、神様銀行にも自然とお金が貯まる。
時代の豊かさを存分に享受する、マニアという生き方。
マニアな人たちの心構え、中谷さんから伺いました。
★こんな方にお奨めです♪
□マニア体質になりたい方。
□芸術を鑑賞したい方。
□人に優しく、寛容になりたい方。
○「窮地に陥っている人は、ハイになる。」(中谷彰宏)
「SNSで、リア充をアピールする人は、じつはリア貧」
口の悪い友人が、そんなことを言っていました。
でも、これは真実をついているかもしれません。
「崖っぷちの人は、銀座でお金を使う。
窮地に陥っている人は、ハイになる。」と中谷さんもおっしゃいます。
苦境から目をそらすために、お酒に溺れる。
苦境を周りに知られたくないから、虚勢を張る。
人間の心理と行動というのは、裏腹なものですね。
○「1日24時間、一生やり続ける覚悟を持つ人が、プロ。」(中谷彰宏)
中谷さんがお世話になっている、ある社長さんは40代に、
「中谷さん、40代は超楽しいよ」とおっしゃったそうです。
そして、50代になると、「中谷さん、50代はもっと楽しいよ」。
そう、プロフェッショナルとは、人生を楽しんでいる人なのです。
気難しい顔をしている職人さんではないのです。
「1日24時間、一生やり続ける覚悟を持つ人が、プロ。
9時から5時までプロという人はいない。」と中谷さん。
一生打ち込める対象を発見できた人、それがプロなのですね。
○「ウハウハではなく、ワクワクを目指そう。」(中谷彰宏)
仮想通貨で、ひと山当ててウハウハ。
何人もの女性とつきあってウハウハ。
こんなことを夢見ている人は、そうならないと沈み込みます。
そう、ウハウハ志向の人は、じつはクヨクヨしやすいのです。
「ウハウハではなく、ワクワクしている人を見つけよう。
コツコツやっている人が、ワクワクしている。」と中谷さん。
具体的な努力の上に、未来を見る人がワクワクできるのですね。
○「ハッピーな展開を考えられれば、お金持ちになれる。」(中谷彰宏)
お金持ちになるには、どうしたらいいのでしょうか?
「神様銀行に、コツコツ努力貯金をする。」と中谷さん。
神様は、私たちの努力をきちんとご覧になっていて、
その努力分をしっかりと貯金していてくれるというのです。
では、幸せになるためには、どうしたらいいのでしょうか?
「神様テストに、ハッピーな解答を書いて提出すること。」
神様との対話次第で、人生はどうにでも好転できる。
いつも、心の中に「私の神様」を持っていたいですね。
○「成功者は、コスパを意識しない。」(中谷彰宏)
コストパフォーマンス、コスパを意識することで、
私たちは「賢い消費者」になれるかもしれません。
でも、コスパを仕事に生かしてしまうと、低迷してしまいます。
「コスパという発想に入った瞬間、収入は増えない。
コスパ度外視で取り組むことで、大きな収入が得られる。
まず、目の前のお客さんを全力で儲けさせよう。」と中谷さん。
コスパ度外視の行動が、神様銀行の残高を増やすのですね。
○「買ってくれる理由を、追求しよう。」(中谷彰宏)
「お客様」とは、商品やサービスを実際に購入した人ですが、
多くのビジネスマンは、それを勘違いしているようです。
「なぜ、あの人は、この商品を買ってくれないのだろう?」と
アンケートや声を聞こうとしますが、これは不毛な努力。
「なぜ買わないのかを調べても、意味はない。
なぜ買うのかを調べていこう。『お客様の声を聴く』とは、
実際に買ってくださった方の気持ちを汲み取ること。」と中谷さん。
あなたの「お客様」は、誰ですか?
○「ジタバタしないで、専門を極めよう。」(中谷彰宏)
商売には、波があります。
引く手あまたのときもあれば、閑古鳥が鳴くときもある。
そんなとき、どう向き合うかが勝負の分かれ目。
たとえば、飲食店。
「閑古鳥が鳴いたとき、慌ててチラシを配ったりしない。
こういうときこそ、味の研究をしよう。」と中谷さん。
お金に目を奪われないで、仕事に精を出し続ける。
自分の「専門」から軸足を離してはならないのですね。
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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美
○「マニアは、マニアが好き。」(中谷彰宏)
マニアな人が魅力を感じるのは、同じくマニアな人。
その際、ジャンルは違っていても構いません。
自分のテーマの「掘り下げ方」に共鳴するからです。
一方、同じジャンルを志向していても、
浅く掘っている人に違和感を持つのがマニアな人たち。
上段者は、上段者同士の人間関係が築かれていくのですね。
脇目も振らず、自分のテーマを掘り下げていきましょう。
○「芸術を鑑賞するためには、勉強が必要。」(中谷彰宏)
「『先入観なしで観てください』というのはおしゃれだけど、
芸術を鑑賞するためには、事前の勉強が必要。
芸術は作者が半分、鑑賞者が半分つくるものだから。」と中谷さん。
仏師・運慶はいかなる時代に行きていたのか。
どうしてあのような写実的で力強い作品を残したのか。
そういった知識を知っておくことで、芸術はもっと味わえます。
芸術を観る感性は、勉強でやしなわれるのですね。
○「マニアは、飽きない。」(中谷彰宏)
マニアな人は、物事を深く掘り下げる手法を持っています。
だから、自分のジャンル以外のことでも味わうことができます。
盆栽マニアが、レストランのサービスを堪能したり、
鉄道マニアが、現代アートを観賞するのも、その一例。
掘り下げるという一点においては、構造は同じだからです。
「マニアの反対は便利。便利を追求すると、マニアにはなれない。
掘り下げ方を知らないから、すぐに飽きる。マニアは飽きない。」
いつでもどこでも楽しめるのが、マニアな生き方なのですね。
○「評価しているコメントを、参考にしよう。」(中谷彰宏)
レストランでも映画でも、中谷さんが参考にするのは、品のあるレビュー。
批判的なレビューやコメントは参考にしないそうです。
批判的なレビューは、実は、書いた当人の力量のなさの表れ。
ものをみる目を持った人は、長所を見い出すことができます。
「評論とは、優れた点を見つけ出す作業」とは、
評論の神様・小林秀雄さんの言葉。
長所を見つけ出す訓練を通じて、味わえる人になりたいですね。
○「マニアックとは、何かを捨てること。」(中谷彰宏)
マニアックな趣味を持っている人は、それに集中投下します。
ある知り合いは、ボーナスをすべて鉄道模型2点につぎ込みました。
彼はクルマも持っていませんし、家庭も持とうとしません。
全人生を、鉄道模型に集中させようとしているようです。
「マニアックとは、何かを捨てること。何でも所有したがるようでは、
マニアックにはなれない。」と中谷さん。
欲望を研ぎすませていくことで、マニア体質に変身できるのですね。
○「信頼の反対は、慎重。」(中谷彰宏)
信頼する人のほうが騙されにくく、疑い深い人のほうが騙される。
そんな本をしばらく前に読みました。
一見、逆ではないかと思いますが、中谷さんもこうおっしゃっています。
「慎重とは、信頼していないということ。
信頼とは見返りを求めない関係。信頼があれば、行動できる。」
行動力がないのは、根底に人間不信があるのかもしれませんね。
行動することで、信頼し信頼される関係を築きたいですね。
○「騙されて本望なのが、マニアの生き方。」(中谷彰宏)
マニアな人たちを見ていると、一つのことに打ち込み過ぎていて、
人生を棒に振ることはないのかと、心配に駆られることがあります。
でも、それは、マニアの幸福感がわかっていない人のおせっかいかも。
「自分の好きなことに対して、何の疑いも持たない。
全幅の信頼を持っている。神様から見返りを求めていない。
棒に振って本望というのが、マニアの心意気。」と中谷さん。
心配されるのは、打ち込む対象のない人のほうかもしれませんね。
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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美