月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

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月刊・中谷彰宏104「ムダな準備をした人が、一番多く手に入れる。」――役割を自分で見つける仕事術
別冊・中谷彰宏104「好きな仕事より、好きなやり方を見つけよう。」――工夫からやりがいを作る人生術


■月刊・中谷彰宏104「ムダな準備をした人が、一番多く手に入れる。」――役割を自分で見つける仕事術
パーティが苦手…。宴会が苦手…。合コンが苦手…。
こんな方は「係」が見つけられていないことが理由かもしれません。
お皿を片付ける係、注文をまとめる係、買い出しに行く係――
ワイワイやる集まりに必要な「係」は、おいしいポジションです。
ちなみに、中谷さんは料理をお皿に取り分ける「取り分け係」。
会食での「自分はこの係」とあらかじめ決めておけば、
手持ちぶさたになって、浮いてしまうこともありません。
会食を楽しむためには、まずは自分の「係」を決めることから。
「係」の発見法、中谷さんから伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□会食が苦手な方。
□リーダーシップが苦手な方。
□幹事を務めている方。


■別冊・中谷彰宏104「好きな仕事より、好きなやり方を見つけよう。」――工夫からやりがいを作る人生術
場に溶け込めないのは、なぜでしょうか。
それは、“正しい挨拶”ができていないからかもしれません。
“正しい挨拶”ができれば、すんなりその場に溶け込めるだけではなく、
思わぬチャンスが訪れてくるものです。
中谷さんの提唱する「挨拶3ヶ条」は次の通り。

1.元気に挨拶する。
2.知らない人に挨拶する。
3.一人一人に挨拶する。

「大物」ほど、挨拶3ヶ条ができていると中谷さん。
大物だから挨拶がしっかりできるというのではなく、
挨拶がしっかりできるから大物になったと中谷さん。
挨拶の奥義、中谷さんから伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□初対面のコミュニケーションが苦手な方。
□さみしさをよく感じる方。
□メンタルが弱い方。
ゲスト:久瑠あさ美さん(メンタルトレーナー)


ゲスト:奈良巧さん(編集者)

月ナカ生活104パック

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○「『お客さん』では、楽しくない。」(中谷彰宏)
おもてなしに慣れていない人がやってしまいがちなミス。
それは、ゲストを「お客さん」扱いしてしまうこと。
たとえば、ホームパーティ。
ゲストは、慣れない場で手持ちぶさたです。
「何か手伝うこと、ありますか?」
これに対して、
「いえ、そちらで、ゆっくりしていてください」
では、かわいそう。役割をふってあげましょう。
じっとしているより、動いているほうが気持ちは弾みます。
お客さんをスタッフにしてあげるのが、本当のおもてなしなのです。

○「準備が多い人ほど、反省が多い。」(中谷彰宏)
「英雄とは、敵の倍の戦力を一箇所に集中できる人」
歴史好きの友人は、よくそう言います。
緻密に段取りを組んで、周到に準備する。
これが英雄の仕事なのです。
でも、英雄はチマチマしたことをやらないもの。
そんなふうに誤解している人が少なくありません。
でも、現実は、成功と失敗の分かれ目は準備次第。
だから、一流は本番でのプレーではなく、準備を反省します。
そして、次回、どんな準備をすればいいのかを工夫するのです。

○「リズム感があれば、乗り切れる。」(中谷彰宏)
「イチニサンシ、ニニサンシ」
中谷さんは、このリズムで、階段を上るそうです。
階段を上がるというのは、うんざりする作業ですが、
そこにリズムを持ち込むことによって、気分は変わります。
コピーとりや入力作業にも、リズムを持ち込んでみる。
早起きにしても、満員電車での通勤にもリズムを持ち込めば、
苦痛は減ってくるどころか楽しくなってきます。
リズムの基本は、規則正しい生活。
「淡々コツコツ」のルーティン生活で、ストレスのない毎日を!

○「当番ではなく、係。」(中谷彰宏)
「当番」と「係」は、一見よく似ています。
でも、じっさいは、似て非なるもの。真逆と言っていいかもしれません。
当番は「上」から割り当てられる「義務」であるのに対し、
係はみずから率先して獲得した「権利」だからです。
すべての仕事は「当番」にも、「係」にもすることができます。
それはひとえに、自分の仕事に対する向き合い方次第。
意欲的な人にとっては「係」になるのに対し、
意欲に欠ける人にとっては「当番」になってしまいます。
仕事を「係」として取り組めるようになれば、もはや一流の境地。
一流は、仕事を「係」化する手法を体得しているのです。

○「ワイワイを演出するのが、リーダーの仕事。」(中谷彰宏)
リーダーというと、方向性を示して、グイグイ引っ張る人。
そんなイメージを持っている人が多いでしょう。
でも、中谷さんの定義はちょっと違います。それは、
「役を振る人。ワイワイを演出する人」。
リーダーとは、みんなが楽しむための旗振り役なのです。
だから、リーダーだから偉い、偉いからリーダーとはなりません。
「場を盛りあげる」ことが得意な人がリーダー「係」なのです。

○「自分の『係』を見つけよう。」(中谷彰宏)
すぐれたリーダーがいれば、自分の役割は与えてもらえます。
でも、なかなかそれだけのリーダーはいないものです。
与えられるのを待っていては、チャンスを逃してしまいます。
では、どうしたらいいでしょうか?
自分で、自分の「係」を見つけるのです。
係を見つけるために大事なことは、視野の広さ。
今どんな仕事が必要で、どこに人が足りないのかを察知して、そこに駆け込む。
一流のサッカー選手は、そんな視野を持っています。
フィールド全体を見渡せる視野は、豊富なケーススタディから。
中谷さんから学んでいきましょう。

○「面倒くさいことに、深い楽しみはある。」(中谷彰宏)
「面倒くさいから、やりたくない」――これでは、子供です。
成熟した大人は、面倒くさいことのなかに「味わい」を見出します。
精緻な鉄道模型のジオラマ作り。すべての離島をめぐる旅。
簡単にできない、すぐには終わらない。
ときには理不尽で、とても面倒くさいことだからこそ、
私たちは、そこに意義を見出そうとするものです。
これは、趣味のみならず、仕事や恋愛にも応用できます。
面倒くさいことのなかに意味を見出す力は、
自分の人生の意味を見出す力にもなるのです。


**

月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美




○「相手より先に、挨拶しよう。」(中谷彰宏)
中谷さんの提唱する「挨拶3ヶ条」。
1.元気に挨拶する。
2.知らない人に挨拶する。
3.一人一人に挨拶する。
挨拶作法がわかっていない人は、“全体”に挨拶します。
「おはようございまーす」と全体に声をかけて、はいおしまい。
でも、大物は違います。たとえば、村田英雄さん。
村田さんは、一人一人に「ありがとう」と挨拶されたとのこと。
大物だから、そうしているわけではありません。
こういう挨拶習慣があったからこそ、大物になったのです。
中谷さん提唱の挨拶3ヶ条、さっそく実践していきましょう。

○「宙ぶらりんに耐えよう。」(中谷彰宏)
けんかっ早い人は、白黒つけたがります。
すぐに「出るとこ出ろ」という態度では、
人間関係も、仕事もうまくいくはずがありません。
ゼロか100へと極端にふれてしまっては、ペーパーテスト。
実社会はそんな簡単に片付けることができないことばかり。
白黒つかないという宙ぶらりんな状態に耐えられる。
そんな曖昧な状態を耐えきった人にだけ、成功が訪れるのです。

○「仕事をしていれば、待つことができる。」(中谷彰宏)
諸行無常――状況はつねに変転しています。
力尽くで状況をねじ曲げようとすると、跳ね返されるものです。
待つべきときは、じっと待つ。
成功者は、待つことができます。
でも、何もしないで漫然と時間をつぶしているのは、つらいものです。
そんなときには、仕事。
「仕事は何のためにあるのか。それは時間つぶし。」と中谷さん。
没頭できる仕事を持っている人は、ジタバタしないですみます。
その堂々とした態度が、困難な状況をチャンスにしていくのです。

○「時間を持て余しているから、さみしくなる。」(中谷彰宏)
さみしいという感情はどうして起こるのでしょうか?
それは、「時間を持て余しているから。」と中谷さん。
「暇だからさみしい」――これは思いもよらない答えでした。
では、忙しくすれば、さみしくなくなるということになります。
でも、中谷さんはこうおっしゃいます。
「時間つぶしに、時間とお金をつかってはならない。
イライラしたからと、飲んだり食べたりではもったいない。」
暇つぶしには仕事。つぎに映画や読書。
人生に役立つことで、暇をつぶしていきましょう。

○「手間がかかるから、愛情がわいてくる。」
(中谷彰宏) 「育児で楽すると、親子の情愛がわいてこない。
手間をかけるほど、愛着がわいてくる。」と中谷さん。
子供を育て上げるには、たいへん世話がかかります。
そのときの面倒や手間暇が、愛情に昇華してゆくというのです。
人間の心理というのは、裏腹なものです。
面倒をかけさせられると、むりやり「納得」しようとします。
「私はこんなに面倒をみた。それはこの子を愛しているからに違いない」
――こんな思考回路になるというのです。
「手を抜くから楽しくない。」と中谷さん。
何ごとにも渾身で臨むことが、幸せに生きるためのコツなのですね。

○「何をやるかではなく、どうやるか。」(中谷彰宏)
手間がかかる仕事とは、言い換えれば、工夫の余地のある仕事。
工夫によって、大きな成果が出たときの幸福感は格別なものです。
「では、マニュアルワークは、面白くない仕事ということ?」
――こんな質問が出てきそうです。
でも、それは早とちりです。
マニュアルワークだろうと、工夫の余地はあります。
いかにしてそれを発見するかが、腕の見せ所。
だから、すでに洗練されて、完成されている業界ではなく、
未整備で、改善の余地のある業界のほうにこそチャンスはあるのです。

○「物を作る人は、メンタルが強くなる。」(中谷彰宏)
店舗の内装工事にしても、雑誌の編集にしても、
一つの物を完成させることはたいへんなことです。
当初想定していなかったことが起こるのは当たり前。
予定していた通りにゆくことはめったにありません。
「物を作っていると、メンタルが強くなる。」と中谷さん。
物作りを通じて、メンタル力を鍛えることができるのです。
折り紙でも、料理でも、編み物でも、スケッチでも、
物を作ることで、メンタルは鍛えられるのです。

○「子供を、子供扱いしないようにしよう。」(中谷彰宏)
「子供扱い」されて、いちばんいやがるのは子供です。
「でちゅよね」などの子供言葉をつかったり、
お相撲で、手加減して、わざと負けてあげる。
こうされることを、子供はけっして望んでいません。
子供扱いとは、「見下す」ことにほかならないからでしょう。
むしろ「大人の体験」をしたときに、子供の心は躍動します。
大人の映画や本をのぞき見したときの興奮は、誰しも経験済みでしょう。
急速に大人にしようとすれば、当然、問題も出てくるでしょうが、
少なくとも子供扱いすることは、親子双方のためにはならないようです。

○「相手の求めに応えるのが、プロフェッショナル。」(中谷彰宏)
仕事ができない人は、こんなことをしてしまいます。
相手が求めていないのに、膨大な資料を用意して説明する。
相手が求めていないのに、いちいち訪問して説明やお詫びしようとする。
こういう人たちは、相手の求めることなどお構いなし。
「自分がこうしたい」という美学(?)を押しつけているだけです。
お客様に時間がないのなら、さっとわかる資料を一枚用意する。
説明など求めていないのなら、必要なものだけ納品する。
「お詫びはいらない」というお客様には、せいぜい詫び状を送る程度にする。
自分の「美学」にこだわる人は、相手の事情が見えていない人なのです。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美