月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

別冊・中谷彰宏59「障害のある恋は、うまくいく。」――相手の気持ちがわかる恋愛術

女性は、自分の気持ちを表現するとき、比喩を使います。
とくに、感情が揺れているときは、それが顕著。
「離婚」「死ぬ」と口走る女性に、男性はおののきます。
でも、これは女性が自分の「気持ちのレベル」を言っているだけ。
「離婚」してもいいくらい怒っている。
「死ぬ」のをためらわないほど悲しんでいる。
こう読み解けばいいのです。

ですが、男性は額面どおり受け止めがち……。

このコミュニケーションのギャップを、中谷さんが一刀両断。中谷さん、さすがです。

★こんな方に、お奨めです。
□女性の言葉の真意が汲めない男性。
□男性と口論になってしまう女性。
□男女を超えたコミュニケーションを身に付けたい方。




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「周りが応援すると、別れる。」(中谷彰宏)
娘が、望ましくない相手と結婚したがっている。
どうすればいいでしょうか?
――この質問に、中谷さんはひと言。
「応援すればいい。」
たしかに、応援されると、「そうかなあ」と負の感情が動きますね(笑)。
反対されると、逆に反発したくなる。
感情というものは、とてもへそ曲がり。あまのじゃくなのですね。

「親からの愛情が少なかった人は、頼られるのを求める。」(中谷彰宏)
親に求められるのは、体当たりの愛情表現。
「心では思っている」では、子供に愛情は伝わりません。
愛情が不足した子供が大人になると、頼られることを求めるようになります。
それが、足りない愛情の代償として。
「ダメ男にはまるのが、このタイプ。」と中谷さん。
もし、自分がそうだったら、まずは、自覚すること。
それによって、曙光は見えてくるはず。

「攻めた時点で、自滅。」(中谷彰宏)
ブーメラン現象とよく言われますが、
自分のやったことは、必ず返ってくるものです。
そういう点で、強引さというのは、もっとも愚かな働きかけなのでしょう。
ことを成そうという人は、待つことを知っています。
仕事も恋愛も、持久戦。
相手のミスをじっと待てる度量が不可欠です。
待てば海路の日和あり――「待つ」を技にしましょう。

「言葉で支配しようとすると、失敗する。」(中谷彰宏)
頭がいい人ほど、言葉ですべてを解決しようとします。
でも、そう簡単ではないのが、人の心。
いくら理路整然と言っても、相手は納得するとはかぎりません。
言うことは立派でも、怒っていたら、腹の内は見え見え。
言葉というものは、けっこう無力なのですね。
言葉より、態度。言葉より、行動。
言葉に逃げていると、何も解決しないのです。

「決裂させないのが、日本人の交渉力。」(中谷彰宏)
「日本人はのらりくらり。自分の意見をはっきり言わない」
よく言われる、日本人論の一つです。
イエスかノーか、突きつけるのが欧米流の交渉だとしたら、
日本人はたしかに、相手の反応を見ながらの日和見的。
でもそれは、見方を変えれば、粘り強いという美質。
決裂させないよう、ていねいに議論を運んでいるともいえます。
決裂は、ケンカの元。戦争になりかねません。
日本人の強みを生かした交渉力、捨てたものではありません。

「女性の言葉は、気分の比喩。」(中谷彰宏)
妻は「離婚」と口走る。夫は「よおし、わかった」と受けて立つ。
――夫婦ゲンカのおなじみの一コマです。
この時、女性が言いたいのは、 自分は、「離婚」レベルに怒っている、ということ。
「離婚したい」ではなく、「とても怒っている」ということを言いたいのです。
ところが、男性は額面どおり受け止めて、「離婚」にフォーカスする。
夫婦ゲンカの堂々巡りのメカニズムを喝破。中谷さん、すごい。

「女性の『気分』言葉を、おおらかに受け止めよう。」(中谷彰宏)
妻が「離婚」と叫んだら、それは、
「私は離婚レベルに怒っている」ということ。
彼女が「死ぬ」と騒いだら、それは、
「私は死にたいほど、悲しんでいる」ということ。
女性語を知らない男性には、理解しにくいことでしょう。
女性は、気分を「離婚」や「死ぬ」で表現するものと、
知っておいてくだされば、男性も当惑しないのでは?
男女の言葉の違いは、奥が深いですね。