自分をとりまく状況は刻一刻と変化しています。
今ここで下した決断は、1日後には間違っているかもしれません。
1日後の判断は、間違った上に、迷ったというわけです。
せっかく間違えるのなら、せめて迷いたくないもの。
即断即決に、力量が現れる。
中谷流・決断術。
★こんな方に、有効です。
□優柔不断で、なかなか決められない方。
□勉強することの意味を知りたい方。
□正しい正しくないに、こだわってしまう方。
●「帰り道に、運命の出逢いがある。」(中谷彰宏)
意気込んで出かけた商談が不発。
でも、そのついでに立ち寄ったところで朗報が。
意気込んで出かけた合コンが不発。
でも、その帰りに、運命の出逢いが。
こういうことって、よくありますが、なぜでしょうか?
たぶん、がっかりした帰り道のほうがリキミが抜けて、
自然体になっているからかもしれませんね。
帰り道、リキミは抜いても、気を抜かないようにしたいですね。
●「最初に手に持ったものが、本当に欲しい物。」(中谷彰宏)
直観は正しい――よく言われる言葉です。
何を買うか、どのプランを選ぶか、やるかやらないか。
決断は、すでに自分の胸の中にあるものです。
ただ、それを確信するための時間がかかる人とかからない人がいます。
時間がかからない人は決断力があると言われ、
時間がかかる人は優柔不断だと言われる。
その差は、どうして出るのでしょうか?
それはふだんから考えているか、そうでないかでしょう。
いつも考える、つねに想定する――そういう人は迷いません。
迷わない人は、ふだんから勉強している人なのですね。
●「デートは、一緒に何かを選んでいく作業。」(中谷彰宏)
どの映画を観るか。何を食べるか。どこに行くか。
デートは、「選ぶ」ことの連続です。
どちらかにあわせてばかりではいつか破綻します。
優柔不断同士では、何も進みません。
お互い、妥協しなかったら、ケンカになります。
「選ぶ」プロセスに、二人の相性が出ます。
「選ぶ」ための価値基準、手法を棚卸ししてみませんか。
●「比較しないで、動物的直観で選ぼう。」(中谷彰宏)
比較するのは、悪しき思考癖。
住むところ、メニュー、そして結婚相手まで。
なかなか選べない人はいます。
簡単に選んでしまって、後で後悔という人もいますが、
選べないのは、男性としては、減点対象。
決断することは、誰にとってもたいへんなこと。
にも関わらず選べる力が、勇気なのです。
「えいやっ」と動物的直観で決めてしまう。
そういうトレーニングを積んでみませんか。
●「正しい選択でなく、ハッピーな選択をしよう。」(中谷彰宏)
正しいか正しくないかで考えると、幸せになれません。
幸せに生きるためには、ハッピーな選択を。
そのためには、正しいか正しくないかという軸は不要です。
誰かの「正しい」は、他の人の「正しい」と一致しませんから。
正しいか正しくないかという軸は、大人になったら卒業して、
楽しい選択、幸せな選択を軸に、決めていきましょう。
●「ネタがたくさんあれば、臨機応変に対応できる。」(中谷彰宏)
詰め込み教育=悪で、創造性の芽を摘んでしまう。
――こういう考え方が、長年言われてきました。
でも、近年、創造性は大量の詰め込みによって生まれる、
という考え方が主流になりました。
ネタがたくさんあれば、新しい組み合わせも生まれます。
いかなる状況に対しても、臨機応変に対応するには、
大量のネタを仕込んでおくこと。
そのために、私たちは日夜学び続けているのです。
●「嗜好の変化にあわせて、新ネタを修得していこう。」(中谷彰宏)
肉料理が好きだったのに、30代になったら魚料理のが好きになった。
結婚前は冒険思考だった人が、結婚後、安定志向になった。
そういう嗜好性や考え方の変化は、誰にでもあるものです。
サービスマンとしては、相手の変化を折り込まないと、
いつまで経っても、同じサービスしかできないで飽きられてしまいます。
そのためには、日々の観察と修練。
新ネタを仕入れていく姿勢が、つねに新しさを保つのですね。