月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

月刊・中谷彰宏192「アクシデントの時は、ゴキゲンでいよう。」――『新幹線ホテル』

台風で、乗っている新幹線が立ち往生。
20時間、閉じ込められた中谷さん。
豪雨のなか、いつ発車するか、まったく目処が立たない。
会食はリスケ。では、翌日の中谷塾をどうするか。
ホームには人があふれ、車内の空気も微妙…
怒っている人は「優しい人」だと思おう。
ルーティンを崩さず、しっかり体力温存。
サービスサイドに立って、協力的に。
アクシデントから学び尽くす方法、お話しいただきました。

  


価格やご注文方法などをご案内しています。

○「アクシデントのときは、ゴキゲンでいよう。」(中谷彰宏)

人身事故や悪天候で、乗っている電車が立ち往生。
そういうアクシデントには、時々見舞われるものです。
でも、そういうときこそ、修行の成果が試されます。
「アクシデントのときは、ゴキゲンでいること。」と中谷さん。
不機嫌になりそうになったら、自分で自分の機嫌をとる。
そのためには、駅員さんや他の乗客の心情を汲み取ること。
想像力があれば、つねに平常心でいられるのですね。

○「怒っている人は優しい人だと思えばいい。」(中谷彰宏)

人の怒りは、こちらにも感染しかねません。
でも、それでは怒りの連鎖。いいことは何一つありません。
「怒っている人は、自分勝手なわけではない。
人のために怒っている利他の人。
正義感の強い、優しい人だと思えばいい。」と中谷さん。
本当に、正義の人か利他な人なのかはわかりません。
でも、そう思うことで、自分はゴキゲンでいられるのです。

○「渦中でも、日常をキープしよう。」(中谷彰宏)

アクシデントでは、臨機応変な行動が求められます。
あたふたしては「ゾンビ」の餌食になってしまいます。
「新幹線でもデスクワーク。いつも通り仕事をする。
車掌さんの言動、ムードメーカーの関西人。
天候や街の様子。いつも通り、つぶさに観察をする。
渦中でも、日常をキープしよう。」と中谷さん。
日常を維持することで、平常心が維持できるのですね。

○「行動すれば、ご機嫌でいられる。」(中谷彰宏)

「アクシデントでは、受け身の気持ちになる。
受け身になると、不機嫌になる。だから、行動する。
寝るのも積極的な行動。睡眠中はご機嫌でいられるし、
いざという時、手伝える体力を蓄えられる。」と中谷さん。
じっとしていると、心が迷走したり暴走してしまいます。
それを防ぐためには、何でもいいから行動してみる。
それが人の役に立てることなら、最高ですね。

○「笑わせる人が、リーダー。」(中谷彰宏)

「新幹線ホテル」の一夜、揉め事などは一切なし。
むしろ、みんなで協力しあう姿も見られたとか。
とくに目立ったのが、やっぱり関西人。
「関西人は自分なりのアイディアを出して、笑いをとる。
笑うことで、みんな安心するし、ホッとする。
笑わせる人が、リーダー。」と中谷さん。
追い詰められたときこそ、笑いですね。

○「サービスサイドに立てば、感謝できる。」(中谷彰宏)

アクシデントをフルに活用する方法、それは思考実験。
「こんな時、自分が車掌さんだったら、どうするか。
べつに情報を隠しているわけじゃないのに、
そう誤解して、詰め寄る人もいる。自分ならどうするか。
極限状態を綱渡りしながら、がんばっている。
その姿を想像すると、感謝の気持ちが生まれる。
サービスサイドに立てば、感謝できる。」と中谷さん。
アクシデントで、感謝できるメンタルを培いましょう。

○「アクシデントで、品格が表れる。」(中谷彰宏)

「感謝できれば、協力しようという気持ちになる。
アクシデントの時、一番大切なのが一体感。
自ら率先して、その雰囲気をつくっていきたい。
車掌さんに話しかけて時間を奪わない。
寝て体力を消耗しない。すべてのことで協力していく。
アクシデントで、品格が表れる。」と中谷さん。
感謝と協力で、品格を高めていきたいですね。

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