月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

人生は「伏線」の連続。

「人生伏線」を回収する、

「自分の物語」解読術。

月刊・中谷彰宏190「勉強で、伏線が回収できる。」――『浦島太郎』『二宮尊徳』

ああ、あの出来事は、こういう意味があったのか――
人生を振り返って、そういう思いをした方も多いことでしょう。
でも、そういう気づきのないまま、時間を過ごしている人もいます。
「伏線」を回収できる人とできない人の違いは何でしょうか?
それは「勉強」。勉強することで、伏線に気づけるのです。
浦島太郎を実在人物の物語として読み解く。
二宮金次郎の評伝を現代の価値観で読み解く。
こうした訓練が、あなたの人生を読み解く訓練になるのです。
人生の「伏線」を回収する方法、中谷さんから伺いました。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏190

【データ版】月ナカ190 価格:1,700円(税込)

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○「余白で目を引くのが、広告の手法。」(中谷彰宏)

小学生の作文でも、大学生の卒論でも文字数が勝負。
私も内容をふくらませながら、文字数を稼いだものでした(笑)
「明治時代、初期の新聞は、文字がびっしり。読みにくい。
文字を詰めれば詰めるほど、伝わらない。
余白を大切にするのが日本人の感覚。」と中谷さん。
文字数が多い=サービスという誤りを正したのは、
まさに中谷さん。余白を味わうのが、中谷本ですからね。

○「勉強すると、伏線が回収できる。」(中谷彰宏)

以前取り上げた「シンデレラ」。この謎解きは圧巻でした。
「ガラスの靴」は、フランスのガラス産業のプロモーション。
「時計」は、キリスト教会からの権力の奪取を意味していた。
国王・ルイ14世の思いが「シンデレラ」だったのです。
「宙ぶらりん状態の伏線が明らかになる快感。
気づかない伏線に気づく。これが勉強。」と中谷さん。
今回は「浦島太郎」の謎に挑みます。

○「竜宮城は、絶海の孤島。」(中谷彰宏)

「むかしむかし浦島は 助けた亀に連れられて
龍宮城来てみれば、絵にも描けない美しさ――」
浦島太郎といえば、誰もがこの唱歌を思い浮かべます。
「浦島太郎は実在の人物、浦嶋子の物語だった。
海の中の龍宮城は、絶海の孤島のこと。」と中谷さん。
京都府の日本海側、丹後半島の先端に浦嶋神社。
浦嶋子は、遭難者? それとも冒険家?
浦島太郎をめぐる妄想は、どこまでも広がります。

○「めでたしめでたしが、ハリウッド映画。」(中谷彰宏)

「玉手箱の中から、煙が出てきて、おじいさんになった。
ここでいう煙とは、ホコリ。トリックは何もない。
中に入っていたのは鏡だった。当時の鏡は、貴重。
自分がおじいさんになっていたことに気づいた浦島太郎、
泣き崩れて、やがて鶴になって飛び去っていった。
ハッピーエンドか、バッドエンドかわからないのが日本映画。
めでたしめでたしが、ハリウッド映画。」と中谷さん。
好む物語タイプの違い、これも多様性なのですね。

○「パンドラの箱の底には、希望があった。」(中谷彰宏)

「日本人は箱が好き。箱といえば、パンドラの箱。
パンドラは箱を開けてしまい、様々な災いが飛び出した。
そして、底に残ったのがエルピス、希望。」と中谷さん。
そう考えると、浦島太郎の玉手箱にも意味深長です。
知る人のいない故郷にいるくらいなら、死を選ぶ。
あるいは、乙姫様による意趣返しなのかも(笑)

○「二宮尊徳像は、全国1メートル均一。」(中谷彰宏)

二宮金次郎が背負っていたのは薪? それとも枝?
手にする書物は和綴じの薄い本? それともジャンプ並?
小学校で目にする二宮金次郎こと、二宮尊徳像。
そこまで興味を持って、観察したことがありませんでした。
「二宮金次郎像は高さ1メートル。
これがメートルの基準になった。戦場で役立った。」
中谷さんの「観察」が実感できるトークです。

○「二宮尊徳は、商売の人。」(中谷彰宏)

金次郎は裕福な農家の生まれでしたが、没落。
親戚の家に預けられ、不遇な少年時代を送っていました。
夜、読書していた金次郎に、油の無駄だからやめよと祖父。
「ここから、金次郎の人生が炸裂した。
さっそく菜種を栽培し始めて、それで支払ってしまった。
バイトを雇っての新田開発、貧窮者への無利子融資。
二宮尊徳は、努力の人というより商売の人、工夫の人。
日本初の経営コンサルタントだった。」と中谷さん。
いつの時代も、工夫をする人が成功するのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美