月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「こけし」と「ジャズ」で紐解く「世間」。

すべてを身近にする、中谷流・ノリ共有術。

月刊・中谷彰宏175「ノリを、共有しよう。」――『こけし』『ジャズ』

「こけし」を身近に感じる方は、それほど多くはないでしょう。
「ジャズ」のほうが、まだ身近に感じる人が多いかもしれません。
鳴子、遠刈田、土湯――「こけし」発祥の地は湯治場でした。
そこで土産物として扱われるようになったのが「こけし」。
ところが、こけしはその後投機対象になったり、
芸術品へと昇華するようになるという展開を見せていきます。
こんなエピソードを知ると、一気にこけしが身近に感じられます。
とっつきにくいジャズも、ジャズの歴史や社会的背景、さらには、
ミュージシャンたちの人物像にふれることで、一気に身近に。
こけしが目にとまり、ジャズに耳が反応するようになる。
発見と喜びに満ちた生活作法、中谷さんから伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□知識だけでなく、教養として身につけたい方。
□日本の伝統工芸を身近にしたい方。
□ジャズの概要と歴史的意義を知りたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏175

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ175 価格:1,700円(税込)

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○「身近なのが教養。身近でないのが知識。」(中谷彰宏)

本を読む――これが日常の人もいれば、そうでない人もいます。
ピアノが身近な人もいれば、まったく縁のない人もいます。
「NHKにとっては、クラシック音楽は身近だし、
テレビ東京にとっては、ボウリングは身近。
文化、教養、歴史、構えてしまうと、非日常。
身近に感じられるのが教養、身近でないのが知識。」と中谷さん。
「知識」を「教養」に向上させるテクニックを学びましょう。

○「農家の人たちは、年に三回温泉に行っていた。」(中谷彰宏)

今回のテーマは「こけし」。はい、あの木彫り人形のこけしです。
「こけし」がテーマと聞いたときは、話がもつかちょっと不安に。
「その昔、農家の人たちは、年に三回温泉に行っていた。
7月に田植え泥落とし湯、8月に土用の丑の湯、そして1月。
こけしの歴史は、温泉の歴史と深く関わっている。」と中谷さん。
いま、第三次こけしブームなのだそうです。
こけしを通じて、歴史、芸術、そして投資を学んでみませんか。

○「温泉ブームで、こけしが投機対象になった。」(中谷彰宏)

湯治から始まった「こけし」。最初は素朴な土産物でした。
それが、しだいに思いも寄らない役割を担うようになります。
第2次こけしブームでは、こけしが投機の対象となったのです。
「1個何千円という値段がついて、箱買いされるようになった。
変わり種こけしやレア物こけしも出てきて、伝統から離れた。
その一方で、愛好家たちは、玩具から芸術品へと昇華させていった。」
こけしから、経済や芸術の知られざる一面が見えてきますね。

○「こけしの3大産地は、鳴子、遠刈田、土湯。」(中谷彰宏)

こけしの3大産地は、鳴子、遠刈田、土湯。いずれも温泉地です。
これに、津軽、南部、木地山、作並、弥治郎、肘折、
山形、高湯、中ノ沢が加わって、12大こけしと呼ばれるそうです。
「まず、表情を観る。つぎにシルエット、ボディ、衣装。
文様、そして花。山形は紅花、津軽なら牡丹。
花の絵柄は、地域で決まっている。」と中谷さん。
こけしは伝統芸術。観る目を鍛えて、鑑賞したいですね。

○「小学生に、ジャズ教育。」(中谷彰宏)

「こけし」に続いて、こんどはいきなり「ジャズ」。
この激しい展開は、どんな文脈につながっていくのでしょうか。
「ジャズは、楽譜が読めない人の耳コピがベース。
英語も耳コピ。リズムで覚える。
ブレッドアンドバターではなく、ブレランバラ。
英語はリズム。運動もリズム。
小学生に、ジャズ教育をするといい。」と中谷さん。
理論ではなく、まるごと真似る。これがコツですね。

○「マイルス・デイヴィスの本質は、侘び寂び。」(中谷彰宏)

画家から音楽に転身したデューク・エリントン、
モテるために音楽を始めたカウント・ベイシー、
モダンジャズを開花させたチャーリー・パーカー、
息子は「Taro」。大の日本びいきのアート・ブレイキー、
ジャズを「侘び寂び」化したマイルス・デイヴィス。
ジャズはわかりにくい。ジャズファンは怖い――
そんなジャズアレルギーを持っている方こそ、ぜひ。
中谷さんのジャズ論で、ジャズが一気に身近になるはず。

○「ドリフのコメディの土台は、音楽。リズム感。」(中谷彰宏)

「コメディと音楽は連動している。ヒゲダンス、聖歌隊、民謡。
ドリフのコントのベースは、リズム感。」と中谷さん。
「ジャズという音楽は存在しない。ジャズな人がいるだけ」
これは、タモリさんの名言。そう、ジャズの本質は即興なのです。
ジャズとコント、いずれもインプロビゼーションが命。
「僕たちは、8時だよ全員集合で、コントの凄さを教わった。
つなぎが絶妙。あれがジャズ。」と中谷さん。
こけしと投資、ジャズとコント。激しい展開でしたね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美