月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「なんで?」ではなく「なんと!」

みずみずしい心を持ち続ける、

中谷流「驚き」詩朗唱術。

月刊・中谷彰宏171「生活に生きるより、人生に生きよう。」――詩の読み方

ちょっとしたことでびっくりする人は、かっこ悪い。
そう思っている人は少なくないでしょう、とくに男性は。
でも、中谷さんは、こうおっしゃいます。
「驚けるのは、みずみずしい心を持っているあかし。
感性は誰もが持っているが、感受性はそうではない。
一生懸命取り組み、他者の悲しみに共感する。
そんな水やりが、心をみずみずしいものにしてくれる。
わかったふりをするのではなく、勇気を出して驚く。
詩は『驚き』を与えてくれる。詩を読もう。」と中谷さん。
いつまでも、みずみずしい感性を持つ方法、中谷さんから伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□詩の味わい方を体得したい方。
□感動の前に、怒りが出てきてしまう方。
□日に日に干からびてしまっている方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏171

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ171 価格:1,700円(税込)

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○「詩の舞台に、行こう。」(中谷彰宏)

「詩の舞台」を探訪するのが趣味という中谷さん。
佐藤春夫の犬吠埼、高村光太郎の阿武隈川。
そして、もう一つお気に入りなのが根府川です。
小田原駅からわずか2駅ですが、とてもマイナー。
「水平線を捉えきれない。ひと目で見きれない海。
詩人・茨木のり子の詩『根府川の海』。

根府川
東海道の小駅
赤いカンナの咲いている駅

空襲を逃れて、郷里を目指す少女の詩。」と中谷さん。
教養の月ナカ、今回のテーマは「詩」です。

○「汗と涙で、感受性を磨こう。」(中谷彰宏)

「感性は誰もが平等に持っている。
それが外に出る人が、感受性を持っているということ。
心に水やりして、芽が出るかどうかは、自分次第。
汗をかいて一生懸命取り組む。涙や悲しみを共感する。
汗と涙で、感受性を磨こう。」と中谷さん。
「感受性」と「感性」、たった一文字違いですが大違い。
感性を感受性に育て上げるには勉強が必要なのですね。

○「『なんで?』ではなく、『なんと!』。」(中谷彰宏)

アートを、むりして「理解」する必要はありません。
自然に湧き出てくる「驚き」を大切にしましょう。
「驚きから、怒りになる人と笑いになる人がいる。
『なんで?』は怒り。『なんと!』は喜び。
怒りそうになったら、笑えばいい。」と中谷さん。
「なんで?」になりそうになったら、踏ん張って「なんと!」。
人生を楽しみ、味わうための魔法の言葉ですね。

○「違和感を感じるのが詩。現代アートと似ている。」(中谷彰宏)

詩と現代アートの共通点は2つ。そう中谷さんは指摘します。
1つは「説明がない」こと。もう1つは「違和感から始まる」こと。
「答えを待っていると、味わえない。歌は詩。
陽水さんにしても、サザンにしても、いちいち考えないで受け入れている。
解釈の余地が残されているところが、楽しいところ。
「説明がない」「違和感」という宙ぶらりん状態。
これが、アートとの出会いの醍醐味なのですね。

○「驚きを、共有しよう。」(中谷彰宏)

「感受性の豊かな人は、小さなことで驚ける。
おばちゃんは自由。刀剣展で『みんな、いっしょやな』。
これだけは、言っちゃいけない(笑)
驚きを表すには勇気がいる。先入観のまま、いかに驚けるか。
「ピカソはすごい」より「あんなの、俺でも描ける」がピカソの狙い。
驚きのなかに、オリジナリティが生まれてくる。
驚く人だけが、人を驚かせることができる。」と中谷さん。
「わかったふり」が芸術鑑賞の一番の敵なのですね。

○「生活だけでなく、人生を生きよう。」(中谷彰宏)

「『生活に生きる人』と『人生を生きる人』の2種類の人がいる。
生活に生きる人は、他者評価と『答え』を求めて生きている。
人生に生きる人は、むしろ、他者評価を拒む。
『わかったようなことを言うな』という気概を持っている。
好き嫌いは評価。鑑賞とは『なんだろう』。
詩の『なんだろう』で、人生を生きることができる。
現代アートは体力勝負。」と中谷さん。
体力と精神力をみなぎらせて、詩に体当たりしましょう。

○「詩を書いて、読んで、聴こう。」(中谷彰宏)

詩は「声に出して読もう」と中谷さん。その真意は?
「高校時代、ひたすらラブレターを書いていた。
書いていたというより、模写していた、詩を。
万年筆で縦書き。書いたら読んで、自分の耳で聴く。
詩とは自分との対話。羞恥心を超えていくのがアート。」
詩は、自分の内面でのとりとめのない対話を表出したもの。
そして声に出して朗唱することで、さらに客体化される。
自分との対話を深められてゆく。
詩を書くことは、自分と対話することなのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美