成功者についての大誤解。それは「一生順風満帆だった」というもの。
それも、無理もありません。描かれるのは、主に「成功」だからです。
でも、史実を紐解いてみれば、成功者の人生は、むしろ敗北まみれ。
立身出世の代名詞である豊臣秀吉にしても同様です。
今なら40代半ばにあたる33歳で、ようやく「正社員」採用されました。
「みんな勘違いしているけど、秀吉は出世が遅かった。
33歳でようやく正社員。秀吉は、遅咲きだった。」と中谷さん。
人生いつからでも立身出世。そのための心得、中谷さんから伺いました。
★こんな方にお奨めです♪
□つい言い訳してしまう方。
□アゲマンになりたい方、出会いたい方。
□「人生、これからだ」と思っている方。
成功者についての大誤解。それは「一生順風満帆だった」というもの。
それも、無理もありません。描かれるのは、主に「成功」だからです。
でも、史実を紐解いてみれば、成功者の人生は、むしろ敗北まみれ。
立身出世の代名詞である豊臣秀吉にしても同様です。
今なら40代半ばにあたる33歳で、ようやく「正社員」採用されました。
「みんな勘違いしているけど、秀吉は出世が遅かった。
33歳でようやく正社員。秀吉は、遅咲きだった。」と中谷さん。
人生いつからでも立身出世。そのための心得、中谷さんから伺いました。
★こんな方にお奨めです♪
□つい言い訳してしまう方。
□アゲマンになりたい方、出会いたい方。
□「人生、これからだ」と思っている方。
★月ナカ167――7つの学び
豊臣秀吉といえば、誰もが立身出世の典型的人物として知ってます。
でも秀吉は、じつは遅咲きでした。33歳まで、うだつの上がらない人生。
「みんな勘違いしているけど、秀吉は出世が遅かった。
33歳でようやく正社員。秀吉は、遅咲きだった。」と中谷さん。
戦国時代の33歳といえば、今でいえば40代半ばあたりでしょうか。
そろそろ老境に差し掛かろうという時期からの大逆転。
これから巻き返そうという方、秀吉から学ぶところ大ですよ。
秀吉のエピソードで有名なのが、北陸戦線からの無断離脱。
上司である柴田勝家と衝突し、秀吉は勝手に陣払いしたのです。
ふつうなら切腹ものです。当然、信長も激怒しました。
でも、このとき秀吉は、居城で飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。
謹慎していると、かえって信長は疑い、言い訳すると、信長は怒る。
秀吉は、そんな信長の性格を熟知していたのです。
「言い訳すると、共感を得られない。」と中谷さん。
相手の斜め上をいく立ちふるまいを、秀吉から学びましょう。
「秀吉はもともと百姓の子。人生のほとんどを商人として生きてきた。
調略、兵糧攻め、水攻め。『侍』でなかったから、秀吉は強かった。
『侍』である山本五十六は、無線傍受は卑怯として、やらなかった。
秀吉は、情報操作で、のし上がってきた男。」と中谷さん。
「職人」の素晴らしさは、いつも中谷さんが指摘するとおりです。
でもそれが、柔軟性や現実性を縛ってしまうこともあります。
「異世界」体験が、そうした殻を破る手助けになるのですね。
秀吉は腕力も強くない、小柄な男性。名もない農民の出でした。
そんな秀吉と14歳で結婚したのが寧々。のちの北政所です。
「寧々さんは、いいところの娘さんだった。
それが氏素性もわからない、10歳も上の男と恋愛結婚した。
武家は見合い結婚が普通の時代。もちろん、お母さんは大反対。
この男には何かがあると見抜いた寧々さんは、すごい。」
秀吉の真価を見抜いた寧々さん。これぞ、アゲマンですね。
吉野太夫といえば、容姿のみならず、和歌、俳諧、書、茶道、琴、琵琶、笙、
香道、華道など諸芸に秀でていた、いわゆる「寛永三名妓」のひとり。
「吉野窓」とは、彼女とゆかりの深い常照寺にある丸窓のことです。
「吉野窓は、まんまるだけれど、下が切れている。
まんまるは品がない。完璧は美しくないという美意識。
ザラっとしたところを残しておけよ。きれいすぎたらあかん。」
丸窓を通じて吉野太夫は、みずからを戒めていたのかもしれませんね。
本阿弥光悦といえば、江戸時代初期における最高峰の芸術家。
この光悦を大叔父に持つのが灰屋紹益です。
紹益は豪商の一人でしたが、商売よりも文芸にのめり込みました。
茶の湯、和歌、挿花、書画、蹴鞠、俳諧――
これらの超一流から手ほどきを受けました。
「ときの関白・近衛信尋と吉野太夫をめぐって争い、勝利した。
灰屋紹益が、好色一代男のモデル。」と中谷さん。
当時の色恋は教養次第。教養で、男女は惹かれあったのですね。
中谷さんのレクチャーで、とくに印象深かったこと、
それは、美術館のアプローチとお寺の石段の見立てです。
「目的地」の前にして、ついおろそかになりがちな「手前」。
「靖国神社の遊就館や徳川美術館。すぐに入っちゃだめ。
面白いものは、入口の前にある。」と中谷さん。
秀吉の物語にしても、駆け上がるときのほうが輝いています。
成功そのものより、成功への道程に味わいがあるのですね。
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