月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

恋多き女だから「あげまん」になれる。

才能を引き出す、「あげまん」式教育法。

月刊・中谷彰宏157「クリムト」「エゴン・シーレ」「ココシュカ」――尖る人ほど、勉強している。

自分の才能は、どうやって見つけることができるのでしょうか。

それを発見してくれるのは「才能ある女性」であると中谷さん。

「才能ある女性」が男性の「才能」を引き出し、育成していく。

そう「あげまん」とは「教育者」だったのです。

多くの天才たちと浮名をならしたアルマ・マーラー。

音楽家・マーラー、建築家・グロピウス、画家・ココシュカ、

そして、小説家・ウェルフェル。クリムトとも噂がありました。

「あげまん」によって才能を開花させられた天才たち。

でも、彼らの恋愛は、けっして幸せなものではなかったようです。

恋愛の苦しみを、才能開花につなげる方法、中谷さんから伺いました。


★こんな方にお奨めです♪


□クリムトにつらなる芸術家を勉強したい方。

□景気と芸術の関係を知りたい方。

□あげまんになって、芸術家を応援したい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏157

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ157 価格:1,700円(税込)

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○「芸術は、景気の影響を強く受ける。」(中谷彰宏)

芸術家の特技の一つは、時代の実力者から愛されること。

絵を描いているだけで、陽の目をみることはまれです。

貴族や富豪といったパトロンをもって、初めて創作に打ち込めるのです。

「バブル時代は、芸術家にとってもチャンス。

でも、隈研吾さんのように、バブル崩壊を逆手に取った人もいる。

予算が絞られたことで、隈さんの木の世界が花開いた。」と中谷さん。

芸術家とは、時代を作品にした人でもあるのですね。

○「大富豪は怒らない。器が大きい。」(中谷彰宏)

芸術家の活動を支えたのは、大富豪。

クリムトも、そんな大富豪に支援された一人でした。

「クリムトは、大富豪の奥さんの肖像画を描いた。

絵のセクシーな表情をみて、何かあったはずと思っても、

大富豪は怒らない。器が大きい。」と中谷さん。

クリムトの周辺には、いつも魅力的な女性が数多く。

でも、そのクリムトを成り立たせていたのは、

じつは、器の大きいパトロンたちだったのですね。

○「水平線が消えるのが、印象派。」(中谷彰宏)

「琳派にみられる左右非対称はヨーロッパにない。

空白を残し、色で埋めないのが、日本ならではの伝統技法。

花びら1枚ふわりを、1枚フワリをクリムトはやった。」

「日本画には、地面がない。いきなり立っている。

水平線がないのは、すごい不安感。夜空にも水平線がない。

鳥獣戯画は、じつは夜を描いている。

なぜなら、フクロウの瞳孔が大きくなっている。」

中谷さんの芸術論は、これまでの認識を一新させてくれますね。

○「シュールレアリストは、モテる。」(中谷彰宏)

「わけのわからない男が、モテる。

シュールレアリストはわけがわからない。だからモテる。」

エゴン・シーレはアドルフ・ヒトラーと同年代の画家志望者。

両者はともに、ウィーン美術アカデミーを受験しました。

シーレが合格したにも関わらず、みずから退学。

それに対し、ヒトラーは2浪して断念することになりました。

権力を握ったヒトラーは、前衛的な芸術を「退廃芸術」として排撃。

シーレも本来なら槍玉に挙げられるところでしたが、免れました。

シーレはスペイン風邪にかかり、27歳にして死去していたからです。

○「才能ある女性は、男の才能を見抜ける。」(中谷彰宏)

アルマ・マーラーは、その名の通り、グスタフ・マーラーの妻。

しかしアルマは、家に収まるような女性ではありませんでした。

束縛するマーラーに、嫌気がさし始めるアルマ。

アルマの気持ちを引き留めようと四苦八苦するマーラー。

建築家・グロピウス、画家・ココシュカ、小説家・ウェルフェル。

アルマに魅了された男たちには、いずれも悲劇な恋愛顛末。

才能が見出され、開花したことは、かけがいがありません。

「才能ある女性は、男の才能を見抜ける。」と中谷さん。

アルマから、学ぶものは少なくなさそうです。





○「等身大の人形と暮らすところに、愛がある。」(中谷彰宏)

恋多きアルマ。彼女のが32歳のときに出会ったのがココシュカ。

当時、ココシュカは25歳。画家として上り坂の時期でした。

「アロマは、自分から追いかけたいタイプ。

アロマに夢中になったココシュカは、マーラーの轍を踏む。

アロマは、ココシュカが従軍中、グロピウスと恋に落ちていた。」

失意の底に沈んだココシュカは、アロマそっくりの人形を作りました。

「いっしょに馬車に乗り、いっしょにオペラを観る。

人形と暮らす、これが愛。これがアーティスト。」と中谷さん。

芸術家の恋愛は、まさしく「アート」なのですね。





○「未来は、過去にある。」(中谷彰宏)

アートを気取っていると、かえって陳腐になってしまうかも。

中谷さんは、つぎのように警鐘を鳴らします。

「東京タワーも太陽の塔も、カルティエも新しい。

アルフォンス・ミュシャも100年前とは思えない。

変わったことをやっても、飽きられる。未来は、過去にある。」

温故知新――先人たちの偉業を味わい尽くす。

これが「創作」への第一歩なのかもしれませんね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美