月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

まずは、芸術家をめぐる物語から。

芸術家を味わう、中谷流「脱力」鑑賞術。

月刊・中谷彰宏148「正しい人生より、好きな人生を生きよう。」――わからなさを楽しむ人生術

芸術作品は、どのように鑑賞すればいいのでしょうか。

数多くみれば、しだいに目が肥えてくることはたしかです。

でも、中谷さんは、芸術家をめぐる物語にふれることを提唱します。

ルブランがマリ・アントワネットに出会うまでの物語。

失われる名建築を残そうとした谷口吉郎と明治村の物語。

ピカソとマティス。二人のライバル関係と相互リスペクトの物語。

「物語」を通じて、力まずに芸術作品を味わってみませんか。

人物ドラマを通じて、芸術を鑑賞する方法、中谷さんから教わりました。


★こんな方にお奨めです♪


□芸術をどのように鑑賞すべきか知りたい方。

□芸術家をめぐる人間ドラマに興味のある方。

□「正しさ」にこだわってしまう方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】月刊・中谷彰宏148

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ148 価格:1,700円(税込)

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○「変わらなければ、体験とはいえない。」(中谷彰宏)

芸術鑑賞というと、見たあと、論評をしなければならない。

そんな気持ちにさせられますが、そうではないようです。

「知っているものを見に行くのは『確認』。体験ではない。

1ミリでもいいから、観る前と後で変化が欲しい。

展覧会は、自分自身を変えに行く場所。」と中谷さん。

作品の「評価」ではなく、自分自身の「変化」。

美術館に出かけて、自分を進化させていきましょう。

○「本当の愛とは、リアリズム。」(中谷彰宏)

いま、画像の修正アプリは、すごいようですね。

もはや、「別人」の域まで、加工することができるそうです。

「お抱えの絵師は、盛りすぎた。その点、ルブランは女性。

マリ・アントワネットの内面を描こうとした。

加工して自分好みにするのは、愛がない。

本当の愛とは、リアリズム。」と中谷さん。

生身の人間の内面に光を当てられるのが、愛なのですね。





○「ゼロか100かでは、長いおつきあいができない。」(中谷彰宏)

抽象絵画やシュールレアリズム絵画には、好みが出ます。

「大好き!」という人もいれば、「粗大ごみ」にしか見えない人も(笑)。

でも、両極端に触れやすいからこそ、第一印象で終えたくはありません。

「落とし所を見つけたり、折り合いがつけたりするには、

グラデーションが必要。そのためには、たくさんみること。

ゼロか100では、社会でも通用しない。」と中谷さん。

経験値を増やすことで、微調整が可能になるのですね。





○「必死に見ると、見落としてしまう。」(中谷彰宏)

長い行列に並び、それなりの料金を支払って、対面した名画。

食い入るように必死にみてしまう。その気持ちもわかります。

でも、中谷さんは、こうおっしゃいます。

「全体をぼんやりみよう。必死にみると見落としてしまう。

よさがわからないからと焦らない。そんな余裕が欲しい。」

損保ジャパン日本興亜美術館にあるゴッホの「ひまわり」。

この絵、遠くからぼんやりみると、ゴッホの自画像に見える。

そう中谷さんがおっしゃっていましたよ。皆さんも、ぜひ!





○「自分の好みがわかるのが、メタ認知。」(中谷彰宏)

「絵のよさ」をわかろうとするのは「正解」志向。

中谷さんは、つぎのように指摘します。

「良い悪いは、高い安いと同じように、他者の基準。

『自分、こういうのに弱いんだよね』と自分を眺めてみる。

自分独自のストライクゾーンを知るのが、メタ認知。」

世間的な評判や評価にとらわれずに、自分の好みで接する。

自分の価値軸を確立することで、深い絵画体験ができるのですね。





○「青はマリア様のケープの色。高貴を意味する。」(中谷彰宏)

一人の恋人の出現で、ピカソは作風を一変させました。

「青の時代」から「バラ色の時代」といわれる展開がそれです。

「青というと、日本人にとってはブルー。精神的にへこんだイメージ。

だけど、キリスト教世界では、青はマリア様のケープの色。

高貴を意味する。赤はキリストの血の色というのが約束事。

スーパーマンが青と赤なのも、そういう意味。」と中谷さん。

その「青」でサーカスの団員を青で描いて、世の中に衝撃を与えた。

それがピカソの本領発揮ということなのですね。勉強になりました。





○「絵を鑑賞するために、物語に没頭しよう。」(中谷彰宏)

「覚悟が絵に表れる。まっとうな生き方を捨てたという覚悟。

絵を鑑賞するために、芸術家の物語に没頭しよう。」と中谷さん。

ルブランがマリ・アントワネットに出会うまでの物語。

失われる名建築を残そうとした谷口吉郎と明治村の物語。

ピカソとマティス。二人のライバル関係と相互リスペクトの物語。

こんな「物語」にふれることで、力まずに芸術作品に向き合えるのです。

人物ドラマを通じて、芸術を鑑賞してみませんか。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美