○「自己反省がない人は、責任転嫁する。」(中谷彰宏)
「若者の本離れは、スマホが原因」――こんな記事を見かけます。
たしかに、そういう一面はあるでしょうが、それだけでしょうか。
「社会情勢、立地、景気――自己反省がない人は、責任転嫁する。
総売上が減っているけれど、売れている本は売れている。
自分というコンテンツに魅力があるかどうか。」と中谷さん。
クルマにしても、レストランにしても、結婚(?)にしても、
魅力的であれば、引く手あまたなのが現実。
責任転嫁しないで、魅力に磨きをかけていきましょう。
○「バタバタしている人は、チャンスを逃している。」(中谷彰宏)
「バタバタしている」は、よく使われる言い訳フレーズ。
バタバタしているから、今すぐ受けられない――
バタバタしているから、遅れるかもしれない――
バタバタしているから、粗があるかもしれない――
そんな予防線を張っていると、チャンスを跳ね返してしまいます。
「僕は『バタバタしている』という人には、仕事は頼まない。
株で言うなら、最高値で売ろうという浅ましさを感じる。
断るのなら、『すみません』のひと言だけでいい。」と中谷さん。
言葉の選び方一つに、心根が現れますね。注意したいものです。
○「コリや痛みがあると、発想がネガティブになる。」(中谷彰宏)
中谷さんは、週に2回、マッサージに行くそうです。
コリや痛みがなくても、メンテナンスをするために行くのです。
「痛がり、しんどがり、気持ち悪がりであることが大事。
体にコリや痛みがあると、発想がネガティブになる。
ネガティブになると、読者に感染してしまう。」と中谷さん。
家庭や職場の雰囲気が悪いなと思ったら、マッサージ。
心身を快調にすることで、周囲の空気はよくなるのです。
○「対話で、美意識を汲み取っていこう。」(中谷彰宏)
会話しなくても買い物できる時代。
だからこそ、会話の質が問われるようになってきました。
「ビスポークには元来、『しゃべる』という意味。
職人さんは対話しながら、依頼主の美意識を汲み取って、
洋服を仕立てていく。」と中谷さん。
事務的なやりとりは、しだいにAIに代替されてゆきますが、
微細な美意識や価値観を吸収するには、やはり人間の会話力。
重厚かつ的確な言葉を選べるようになりたいですね。
○「知識を増やしても、興味は生まれない。」(中谷彰宏)
ブロガーやユーチューバーのように、「興味」を追求するだけで、
食べていける時代になりつつあります。
一方、「知識」があるだけでは、食べていけない時代にも。
「知識があるかではなく、興味があるか。
知識がたくさんあっても、面白い会話はできない。
会話で、その人の人間力がすぐにわかる。」と中谷さん。
興味の持ち方が個性であり、その人の人間性にもなるのですね。
○「教養で、階層が分かれる。」(中谷彰宏)
「収監中、一番つらかったことは、しゃべれないこと」
ホリエモンさんが、そんなことを著書に書かれていました。
スナックにしても、美容師にしても、会話が命。
とくに希少価値が高いのが、教養系の会話ができる人です。
「階層がなくなった今、『階層』は教養レベルで決まる。
靴磨きの源さんの魅力は、その会話レベル。」と中谷さん。
教養を高めることで、より上質な人脈が築けるのですね。
○「教養を高めて、話を面白くしよう。」(中谷彰宏)
今回の月ナカの終盤は、鎌倉時代から現代に至る芸術史講座でした。
私もアートに携わる一人ですが、とても勉強になりました。
同じ「知識」でも、中谷さんによって再編集されると、
ここまで魅力的な「教養」に昇華していくのですね。
「知識」を並べられても、聴く気にはなれません。
「教養」になってはじめて、面白い話になるのです。
教養を意識することで、話は面白くなっていくのですね。