○「言い訳をする人は、出禁にしよう。」(中谷彰宏)
習い事の場で、「迷惑な人」とは、どのような人でしょうか?
1.言い訳する。
2.経験談や持論を展開する。
3.時間外に質問する。
共通点は、他人の時間を平気で奪うという、リスペクトの欠落です。
「学びの場に、承認欲求を持ち込んではならない。
みんな、その人の経験や考え方を学びに来ているわけじゃない。」と中谷さん。
他人の時間を尊重することが、リスペクトの核心なのですね。
○「上司・部下は承認の関係。師匠・弟子は学びの関係。」(中谷彰宏)
コミュニティに応じて、人間関係をつなぐ要素も変わってきます。
たとえば、会社。上司と部下は「承認」で結ばれています。
仕事で結果を出せば承認され、結果を出さなければ承認されません。
でも、この関係を「学び」の場に持ち込んではなりません。
「上司と部下は承認の関係。師匠と弟子は学びの関係。
弟子は、師匠の承認を求めていては学べないし成長できない。
師匠の承認より、自分の成長。」と中谷さん。
自分の成長のためにがんばる弟子を、師匠は結果として承認するのです。
○「承認を求めると、ケンカになる。」(中谷彰宏)
子供は生まれつき、親の承認を得ようとするものです。
親からの承認は、子供にとって安心の源。承認を求めるのも当然です。
成長するにしたがい、他者からの承認をだんだん必要としなくなり、
自分で自分を承認する、つまり自信を持つようになります。
「承認を求めると、言い訳が出る。
言い訳は、そのうち怒りに変わる。」と中谷さん。
いつまでも他者承認を求める、自立できていない人は、ケンカがち。
円満な人間関係は、自分の承認欲求に自覚的になることからですね。
○「お金が目的の人には、リスペクトがない。」(中谷彰宏)
お金が、何にでも通用する通行手形だと思っている人がいます。
「『俺はカネを払っている客だぞ』という態度には、リスペクトがない。
大将の許しを得て、お寿司を食べさせてもらっている。
それがリスペクト。」と中谷さん。
すべてを、お金で理解しようとしたり、計ろうとしたりする。
そんな下品な人には、往々にしてリスペクトが欠落しています。
リスペクトとは品性。品性を高めてリスペクト体質になりましょう。
○「お金持ちは、お金の話をしない。」(中谷彰宏)
「お金持ちって、具体的にいくらくらい持っている人ですか?」
奈良さんの質問に、中谷さんはこう答えました。
「どれくらい持っているかわからない人が、お金持ち。
お金のことを考えない人、お金に不自由しない人。」
莫大な財産を持っていても、お金が頭から離れない。
そういう人は、お金持ちではないということになります。
一方、たいした貯金がなくても、お金を意識しない人はお金持ち。
お金以外の価値軸を持っている人が、お金持ちなのですね。
○「上司に、部下を成長させる責任はない。」(中谷彰宏)
部下を成長させるのがいい上司――こういう考え方は一般的です。
でも、中谷さんに言わせれば、それは「上司」というより「師匠」。
「上司・部下の関係に、リスペクトはいらない。
師匠と弟子の関係は、リスペクトで成り立っている。
リスペクトがなければ、成長できない。」
部下が上司をリスペクトすれば、師弟関係になることができる。
そのとき、初めて部下は弟子として、成長していけるというわけです。
「部下」ではなく「弟子」になって、成長していきたいですね。
○「かまってちゃんだから、成長できない。」(中谷彰宏)
いい年をして、他者承認を求める人。そう、かまってちゃん。
そういう人は、次のような特徴があると中谷さん。
1.遅刻が多い。
2.わざとミスをする。
3.場をわきまえない。
「いい年になっても、幼児のまま。
甘やかされてきたし、甘えてきた。」と中谷さん。
周囲の反応ではなく、自分の価値軸で行動しましょう。
○「お客さんを減らして、売上を上げよう。」(中谷彰宏)
これまでは、お客さんがお店を選んだり評価する時代でしたが、
これからは、お店側がお客さんを選ぶ時代になるのかもしれません。
「面倒くさいお客さんは切り捨てたほうがいい。
出禁にすることで、いいお客さんが来るようになる。
長い目で見れば、そのほうが利益に貢献する。」と中谷さん。
目先の利益より、先々の利益という損得勘定。
ご実家がスナックを営まれていた中谷さんの言葉に、
ビジネス、というより商いの本質をみることができますね。