○「何を勉強すればいいのか勉強するのが、勉強。」(中谷彰宏)
短期的な損得勘定と長期的な損得勘定は、往々にして真逆。
よかれと思ってやったことが裏目に出る事例は事欠きません。
お金持ちになるために、資格取得の勉強をする――
お金持ちになるために、給料の高い仕事を探し求める――
こういう考え方で、お金持ちになった人はどれだけいるでしょうか。
「お金持ちになろうとして勉強しても、お金持ちにはなれない。
何を勉強すればいいのか勉強するのが、勉強。」と中谷さん。
勉強して人生に磨きをかけていれば、お金はついてくるのですね。
○「二日酔いは、神様からのアドバイス。」(中谷彰宏)
「飲み会の意味がわからない。」と中谷さんがポツリ。
「コーヒーでも、だめですか?」と奈良さん。
「コーヒーもだめ。すごい人は、その時間に勉強している。
二日酔いは、『飲んでいる場合じゃないだろ』という、
神様からのアドバイス。」と一蹴。
仕事にかこつけての飲みの席は、じっさいは遊んでいるだけ。
ダラダラ人生をやめるためには、まずは夜のおつきあいの断捨離ですね。
○「資本主義の根本は、時間。」(中谷彰宏)
資本主義というと、お金を中心に回っている社会。
そんな印象ですが、中谷さんは、そうではないとおっしゃいます。
「資本主義の根本は、時間。お金を追い求めても、お金持ちになれない。
ところが、時間を追い求めると、お金持ちになる。」と中谷さん。
では、「時間」はどうすれば、追い求めることができるのでしょうか?
それは「勉強」。勉強は時間を最大限に効率化させてくれます。
「月ナカ・別ナカをすべて勉強するには、300時間かかる。
こういう時間は、取り戻すことができない。」と中谷さん。
勉強に投資することが、リターンを最大にしてくれるのですね。
○「ダラダラした集まりには、ダラダラした人が集まる。」(中谷彰宏)
人と人の波長は、「時間の密度」に対する意識で決まるようです。
「ダラダラした集まりには、ダラダラした人が集まる。
自分が地下帝国に堕ちていることに気づくこと。」と中谷さん。
集まりに顔を出すのは、人脈を作ってビジネスに活かすため。
そんなふうに思っているかもしれませんが、実際は、
傷をなめ合ったり、ダラダラと暇つぶしをしているだけだったりします。
そういう集まりから足抜けすることが、上の世界に進む第一歩なのです。
○「朗読した時、読みやすい文章を書こう。」(中谷彰宏)
著書1000冊の中谷さん。今回、執筆に対する姿勢をお話になりました。
「目で読んでわかっても、耳で聴いたらわからない。そんな文章があるけど、
僕は、朗読した時、読みやすい文章を書きたい。」と中谷さん。
多くの人にとっては、文章より語りのほうが頭に入ることでしょう。
そう、文章というものは書くのも、読んで理解するのも難しいのです。
素材そのまま提供するのではなく、とことん食べやすく料理する。
そんなホスピタリティが、中谷本の魅力なのですね。
○「時間の使い方が、何倍もの収入格差を生む。」(中谷彰宏)
中谷さんの浪人時代の師匠・奥井先生の言葉が印象的です。
「大学に行ったら、ゆめゆめアルバイトなんぞに時間を費やすな」
この言葉を胸に刻んだ中谷さんは、学生時代に猛勉強。
「学生時代の勉強投資が、何倍にもなって収入に表れる。
みんながバイトしている時間に、勉強した学生が、
時給10万円という収入を得るようになっている。」と中谷さん。
100円単位の人生か、それとも1万円単位の人生か、
それはすべて、時間の使い方一つで決まってくるのですね。
○「時間は、不平等。」(中谷彰宏)
時間は誰にでも平等――ではありません。「不平等」です。
これは、どういうことをおっしゃっているのでしょうか?
「神様から預かっている時間を、ダラダラとは使えない。
勉強する人は、ダラダラしている人から時間を買い上げている。
時間は、不平等。資本主義の本質は、時間にある。」と中谷さん。
ダラダラ過ごしている人は、時間をどんどん奪われて、
どんどん貧しくなっていく。
一方、勉強する人は、ますます富んでいく。
格差社会とは、勉強格差社会なのかもしれませんね。
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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美