○「やる気のある人のレベルに合わせよう。」(中谷彰宏)
お金持ちになりたければ、お金持ちとつきあいなさい。
こういうアドバイスは、よく耳にします。
でも、ひと言に「お金持ち」といっても、2種類あります。
1つは、お金を増やしつづけているお金持ち。
もう1つは、お金を減らしつづけているお金持ち。
今のポジションではなく、ベクトルでつきあう人を選ぶ。
これが、自分が高まる人間関係を築くポイントなのですね。
○「レベルが上がると、孤独になる。」(中谷彰宏)
孤独な晩年を迎える芸術家がいます。
モーツァルトにしてもベートーヴェンにしても、
黒澤監督にしても、晩年は世評がともないませんでした。
でもこれは、巨匠たちの創作レベルが落ちたというわけではありません。
むしろ高みに上ったがために、一般人には理解できなくなったのです。
彼らはくじけません。
自分の価値を誰よりも知っているのは、自分自身だったからです。
○「お金による操作では、人は動かない。」(中谷彰宏)
お客さんの入りが悪いからといって、値下げするのは悪手の典型。
友達ご紹介キャンペーンは、「友達を売る」ような手かもしれません。
努力すべきは、サービスの向上のはずなのに、安易な手に堕ちてしまう……
サービスや商品に対する誇りを捨てると、価格をいじりたくなるものです。
「お金による操作では、人は動かない。
誇りを捨てた店に、僕は行かない。」と中谷さん。
商売に問われているのは「誇りの資本力」なのかもしれません。
○「『変な』が、最高の褒め言葉。」(中谷彰宏)
今回も、奈良さんが足で稼いだお勧め食堂が紹介されました。
一つは湯島の「ホンカトリ」、もう一つは巣鴨の「なにこれ食堂」。
奈良さんの感動体験が熱く語られましたが、中谷さんはひと言。
「おいしいよりも、『変な』のほうがいいね。
『おいしい』だとハードルが上がってしまう。」
たしかにそうですね、期待は、がっかりの元。
それより「変な」と言われると、好奇心がくすぐられます。
「変な○○」は、最高の紹介法なのですね。
○「仕事をしてもらうことで、関係が深まる。」(中谷彰宏)
ホームパーティでいちばん退屈するのは、何もすることがないとき。
パーティのホストは「こっちでやるから、くつろいでいて」と、
気を回してくれますが、これがいちばんくつろげません……。
「完全主義者は、他の人との関係が深まらない。
不完全にしておくことで、共有し合える関係が生まれる。
上手に甘えよう。」と中谷さん。
上手に仕事を振ることが、相手への思いやりなのですね。
○「お客さんではなく、生徒として生きよう。」(中谷彰宏)
「お客さん」という生き方と「生徒」という生き方があります。
お金を払ってやってもらうのが、お客さんという生き方。
お客さん意識が強くなると、不平不満ばかり噴出します。
一方、自分でやることで、楽しみを見出すのが生徒という生き方。
「便利になると、ついお客さん意識になってしまう。
お客さん意識になると、学べない。楽しめない。」と中谷さん。
学べて楽しめる、生徒という生き方を選択したいですね。
○「承認欲求が強いと、成長できない。」(中谷彰宏)
「褒めてほしい」「見ていてほしい」――承認欲求は誰にでもあります。
でも、何かを習っていても、先生からの承認を求めていると、
褒めてもらえなければやる気がなくなってしまいます。
せっかくの成長のチャンスが、承認欲求で台無しになってしまうのです。
自立とは、自分の足で立つこと。
つまり、外的要因に左右されないやる気を持つことを意味します。
承認欲求は、自分で満たしていくものなのです。