月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

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月刊・中谷彰宏120「工夫感・役立ち感・成長感を感じよう。」――継続動機を生みだす仕事術

「数学なんてやって、将来、何の意味があるんですか?」と先生に絡む高校生。
「この仕事、何の意味があるんですか?」と上司に噛みつく新入社員。
「態度がなっていない」と一蹴してしまっては、教師としても上司としても失格です。
彼らなりに「意味」=「つながり」を見出そうという意欲の表れだからです。
「つながりが見出せるときに、面白くなる。」と中谷さん。
一見無関係だった事柄の間に関係性が発見できたとき、私たちは興奮します。
集中にしても、継続にしても、それを支えるエネルギーは、この「つながり発見」。
そう、「つながり発見」能力が高い人は、集中力もあるし、継続力もあるのです。
そのためには、「努力」を捨てること。努力の積み重ねでは、継続は困難。
向きを変える、逆から見る、寝てからまたトライする――
必要なのは、こんな「ひと工夫」。
力を込めずに、状況を展開させる方法、中谷さんから教わりました。

★こんな方にお奨めです♪

□「能力」がないとあきらめ気味の方。
□「努力」すれば夢が叶うと思っている方。
□「楽しい」を仕事にしたいと考えている方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ120 価格:1,700円(税込)
※メールでデータをお送りします。
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○「面白みは、つながりにある。」(中谷彰宏)
「推理小説でもサッカーでも、つながりが見えてくると面白くなる。
人生も同じ。つながりが見えてくると面白くなる。」と中谷さん。
私たちの仕事や人間関係でもありますね、「つながり」の発見。
思いもかけない「つながり」に出くわしたとき、私たちは、
自分が主人公の「物語」の存在を確信し、魂が震えるような感動を覚えます。
幸せな人とは、こういう「つながり」を発見できる人をいうのでしょう。
このつながりを見つけ出すことが、人生の醍醐味なのかもしれません。
「高いところに行けば、すべてつながっている。」と中谷さん。
勉強することで「つながり」を発見することができる。
その結果、私たちは「高いところ」に到達できるのですね。

○「ギブアンドテイクではなく、義理と人情。」(中谷彰宏)
ひとくちに「つながり」といっても、次元に違いがあります。
ギブアンドテイクというのは、わりあい普通の次元のつながりで、
「義理と人情」こそがより高次のつながりであると中谷さんは指摘します。
義理と人情というと、時代錯誤な感じですが、じつはそうでもないのです。
義理を欠かさない。情けをかけることは、巡り巡って自分に返ってくるのです。
目の前の人との相対取引がギブアンドテイクなら、義理と人情は、
マーケットというブラックボックスを介在させたつながりの世界。
「ギブアンドテイクだけで考えていると、運が悪くなる。」と中谷さん。
「情けは人のためならず」――自分のために、情けをかけていきたいですね。

○「嫌いじゃないことが、じつは大好きなこと。」(中谷彰宏)
何かを始める動機(=開始動機)には、
「報酬」「賞賛」「感謝」の3つがあると中谷さん。
でも、継続するための動機(=継続動機)となると、話は別。
継続動機になるのは「工夫感」「役立ち感」「成長感」だからです。
続けられるかどうかは、結局のところ、つながりを感じられるかどうか。
このことを中谷さんは、こんなふうにおっしゃっています。
「嫌いじゃないことが、天職になる。」
配膳が嫌いじゃない人は、コーディネーターに向いている(かも?)
繕い物が嫌いじゃない人は、ショップオーナーに向いている(かも?)
剪定が嫌いじゃない人は、経営者に向いている(かも?)
「嫌いじゃない仕事」のなかに、あなたの天職を見つけ出しましょう。

○「努力では続かない。努力より工夫。」(中谷彰宏)
努力は大切――これに異論を挟むわけではありませんが、
それ以上に大切なことがあると中谷さんはおっしゃっています。
それは「工夫」。
たとえば、執筆という仕事を例にとってみましょう。
文章教室に通い、毎日決めた分量のマス目を埋めていく――これが「努力」。
一方、「工夫」は、今まで知らなかった仕事や世界に飛び込んでみる。
そこで見聞したことをブログに綴る――これが「工夫」です。
渾身の力で臨む「努力」と自分のメンタルに働きかける「工夫」。
同じ目的を達成しようとしていても、アプローチの仕方が全然違います。
力づくでは長続きしません。続けるためには、工夫なのです。

○「能力ではなく、役立ち感。」(中谷彰宏)
歌唱能力が高い人より、下手な人のほうがカラオケはうまい。
ゴルフ技術に長けた人より、下手な人のほうが接待ゴルフがうまい。
そう、「能力」より「役立ち感」が勝るのが実社会なのです。
男性社会では、つい勝敗を競ってしまいがちですが、
だからこそ、逆張り。「負けを拾う」という戦略が成り立つのです。
「能力はくじける。役立ち感はくじけない。」と中谷さん。
役立ち感を軸にして生きている人は、勝ち負けにこだわりません。
自分の役立ち感をより向上させるために、日々研鑽するのみ。
「負けるが勝ち」といいますが、じつは「負けるが価値」なのですね。

○「自己納得できれば、継続できる。」(中谷彰宏)
継続動機の3要素――工夫感、役立ち感、そして成長感。
いずれも「感」がついているところが、ポイントです。
現実に愛されていても、「愛され感」がなければ不幸です。
客観的な説得力は不要。自分が納得できていれば、それでいいのです。
客観的な評価、つまり他者の眼を意識すればするほど軸がブレるだけ。
勘違いでも、自己肥大でも、思い上がりでもいい。
あの手この手で、自己肯定感を高める工夫をしてみる。
これが、継続のためにもっとも効果的な手法なのです。

○「工夫できれば、継続できる。」(中谷彰宏)
ブラック企業=工夫させずに、努力で仕事をさせる企業。教育しない企業。
これが「中谷彰宏辞書」によるブラック企業の定義です。
機械のように、非人間的な酷使を平然と行う会社ということになります。
「工夫を考えていると、しんどさがなくなる。」と中谷さんがおっしゃるように、
創意工夫は、人間が生きる上では欠かせない営みのようです。
これを否定されてしまっては、精神が病んでしまうのもむりもありません。
でも、どんな仕事であろうと、工夫の余地はゼロではありません。
「ブラック」と文句を言う前に、目の前の仕事に「工夫ポイント」を見出してみる。
これが、会社との良好な関係をつくり、自分を完全燃焼させてくれる心得なのです。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美