月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

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月刊・中谷彰宏115「ゴキゲン言葉を、増やそう。」――一流から志を学ぶ生き方術

幸福な人や成功する人は、感情コントロールに長けています。
むやみに怒ってしまえば、人間関係を損ねてしまいますし、
怒りに駆られた気持ちでは、いい仕事はできませんから当然です。
怒りが不幸の最大の元凶と言っても過言ではありません。
そして、怒りの源にあるのは「所有欲」。
自分の肘掛け、自分の順番、自分の時間――
「自分の物」が犯されるから、腹が立ってしまうのです。
「所有欲を手放せば、逆にすべてが手に入る。」と中谷さん。
所有欲から解放されるためには、まず「言葉」を変えること。
寛大な心になる言語作法、中谷さんから伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□怒りっぽい方。
□仕事に選り好みしてしまう方。
□ネガティブな言葉を使いがちな方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】月ナカ115 価格:1,700円(税込)
※メールでデータをお送りします。
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ありませんので、 配信に最長1日かかります。


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○「気持ちの切り替えで、怒りは消える。」(中谷彰宏)
友人が面白い話をしていました。
少年時代、彼の両親はいつも夫婦喧嘩をしていたそうです。
そこで友人は、両親の雲行きがあやしくなってくると、
「ここで問題です。日本で一番高い山は富士山ですが、
では、二番目に高い山は?」とクイズを出すことにしました。
すると両親の怒りは、あっけなく終息したというのです。
そう、怒りなんてものは、この程度のものなのです。
気持ちの切り替えを促す、コーピング・ネタをたくさん持つ。
これが、怒り体質から抜け出すための一番の鍛錬なのですね。

○「怒りは、所有欲の表れ。」(中谷彰宏)
あとから来たお客さんのほうに、先に料理が出た。
前の人が、リクライニングシートを思いっ切り倒してきた。
映画館で、肘掛けをとられた。
こんな些細なことから、怒りはふつふつと沸いてきます。
「怒りは、所有欲の表れ。所有にこだわるから腹が立つ。
一つも持たないことで、すべてを持つことができるのに。」
中谷さんは、新幹線はJRに管理してもらい、乗りたい時に乗る。
名画は美術館に預かってもらい、観たい時に観ると語ります。
この「超解釈」が、中谷さんの寛容さの秘訣なのですね。

○「思い出がある人が、いちばんリッチ。」(中谷彰宏)
周囲にモノがあふれていても、幸せとはいえません。
これはお金についても同様で、いくらお金があっても、
いい思い出が何もないようでは、幸せとはいえません。
「思い出がある人が、いちばんリッチ。」と中谷さん。
お金があったら、まず“買う”べきものは「思い出」。
体験する、学習する、出会う――
そんな体験が、その後の人生を支えてくれます。
「むしろ、ハズレが思い出になる。」と中谷さん。
失敗を恐れずに、どんどん体験していきましょう!

○「トライする人は、寛大になれる。」(中谷彰宏)
「40代で、だんだん固定化してしまう。
不安もなければ、希望もない。残るのは怒りだけ。」
中谷さんのこの言葉には、とても考えさせられます。
たしかに、希望があれば、怒り感情も芽生えませんし、
不安があれば、怒っているどころではありません。
怒りとは、生きがいを失った人に訪れる心理なのかもしれません。
「物を作ろうとすれば、9割がた失敗する。
だからこそ、トライする人は寛大になれる。」と中谷さん。
新しいことにチャレンジし続ける人生が、
希望のない人生に、光を与えてくれるのですね。

○「ゴキゲン言葉を、使おう。」(中谷彰宏)
感じのいい人とそうでない人の違い、
それは使う言葉で決まると中谷さんはおっしゃいます。
感じのいい人は「ゴキゲン言葉」を使います。
一方、感じの悪い人は「不機嫌言葉」を使います。
不機嫌言葉が、そのまま性格に反映されてしまうのです。
「感じのいい人は、ボキャブラリーが多い。
とくに、褒め言葉のボキャブラリーが多い。」と中谷さん。
ゴキゲンな言葉や表現を心がけていきたいですね。

○「仕事に選り好みすると、稼げなくなる。」(中谷彰宏)
「オタク」と専門家の違いは何でしょうか?
「オタクは偏りがある。好き嫌いがあるので、対象が狭い。
専門家はまんべんなく詳しい。」と中谷さんは解説されます。
では、稼げない専門家と稼げる専門家の違いは何でしょうか?
「仕事に選り好みをしない」――これが正解です。
「好きじゃない分野の仕事も淡々と受ける。
そこで好き嫌いを言うと、稼げなくなってしまう。」
「専門外」の仕事を振られた時こそ、成長のチャンス。
勉強の機会と捉えて、血肉にするのがプロなのですね。

○「勉強する人は、怒らない。」(中谷彰宏)
うまくいかない人は、今の悪い状態が未来永劫変わらないと考える。
転落していく人は、今の良い状態が未来永劫変わらないと考える。
「未来永劫変わらない」という勘違いをしていては、
そこに、勉強が入り込む余地はありません。
未来を変えることができるのは、唯一「勉強」だからです。
「一流の志や情熱に触れれば、勉強の意味がわかってくる。
勉強し続ける人に、怒っている暇はない。」と中谷さん。
この言葉に、怒りと成長の関係が言い尽くされていますね。


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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美