○「頼まれやすいことが、一流の条件。」(中谷彰宏)
仕事ができる人より、仕事を頼まれやすい人。
仕事を頼まれやすいのが、プロフェッショナル。
仕事を頼みにくい人に、プロフェッショナルはいません。
気むずかしく、お高くとまっている人に未来はありません。
ところが、若い人のなかには勘違いしている人がいます。
上司から無茶ぶりされないために身を固める。
そんなふうに自衛していては、身の破滅を招くだけ。
「何でもご用命ください!」という姿勢が、
成功街道にのるための条件なのです。
○「横柄さは微細なところに出る。」(中谷彰宏)
横柄さとは、性格ではありません。
いうならば、生活習慣病。
長年つちかわれてきた生活の習い性です。
本編で紹介された郵便局の方のエピソード。
フルネームでのサインをお願いすると難色を示す。
そんなお客さんがいるそうです。
こういう小さな行動に、横柄さは出ます。
気むずかしさはだんだん体内で増殖していきます。
小さな横柄に敏感になりましょう。
○「音に、敏感になろう。」(中谷彰宏)
音への対応には、集中力が必要です。
落語を楽しむ人は、一言一句聴き逃しません。
ラジオも同様。
聴覚を全開にしなければ、ついていけません。
ラジオが脳に効くというのも納得できます。
テレビ番組のテロップはすっかり一般的になりました。
これにより、音のキャッチ力がさらに弱まりました。
こんな時代、月ナカは荒行。
「書き起こし原稿があったら、修行にならない。」と中谷さん。
聴く側の力量が問われるのが、月ナカなのです。
○「メンタル力がある人は、黙って座っていられる。」(中谷彰宏)
大学の授業時間は90分。小学校の授業時間は50分です。
子供は集中できる時間が短いものです。
大人になるとは、集中時間が長くなるということ。
ところが最近、集中時間の短縮化が進行しているようです。
講演時間はこれまで90分が主流でしたが徐々に50分に。
薄暗い部屋で、正座して、月ナカに食らいつく――
こんな修行が、私たちのメンタル力を高めてくれるのです。
○「脳は、耳からの情報で鍛えられる。」(中谷彰宏)
情報は、主に目と耳から入ってきます。
情報量の多さでは、目からの情報は圧倒的なのは、
テレビからの情報とラジオからの情報を比較すれば明らかです。
でも、その分、想像する余地を残しておいてくれません。
その点、耳からの情報は乏しい分、
私たちに想像するスペースをたくさん残しておいてくれます。
その分、私たちは想像し、思考することができます。
ラジオ、落語、そして月ナカ。
耳からの情報との格闘が、私たちの脳を鍛えてくれるのです。
○「聴くことで、イメージが共有できる。」(中谷彰宏)
目からの情報を軸にしている人は、
じっさいに見えることしか、見えません。
一方、耳からの情報を軸にしている人は、
「見えないもの」も見ることができるようになります。
仕事にしても、人間関係にしても、
目に見えないものをいかにして見るかが勝負所。
見えない要素をどれだけキャッチできるか。
会話という空中戦から、何を獲得するか。
見えないものを見るためには、耳を鍛える。
よい耳を持っている人が成功しているのです。
○「無智だから、横柄になる。」(中谷彰宏)
横柄な人は、性格が悪いからではありません。
単純に、それが不作法だということ知らないだけです。
子供は無智です。作法を知りません。
でも、それは子供の愛らしさのひとつ。
それで責められることはありません。
でも、大人になったら、無智では済まされません。
なぜかといえば、無智は犯罪につながるからです。
「素敵な女性だと思った。だからお尻を触った。何が悪い?」
と言っても、両手にお縄がかかってしまうのが現実。
「他者の迷惑」に対しての感度を高めていく。
それが洗練されていくということなのです。