○「つっこまれるのが、新人の役目。」(中谷彰宏)
リクルートワークス研究所の大久保さんの本を読みました。
印象的だったのは「愛嬌」は実力の一つで、
20代までにしか伸ばすことができないという指摘でした。
今回、中谷さんがおっしゃっているのも、まさに愛嬌。
愛嬌があるからつっこまれ、つっこみを入れられているうちに、
さらに愛嬌力が高まっていく。
一方、身構えている人は、愛嬌力が伸びません。
仕事でも習い事でも、新しい場に入ったら、
積極的につっこまれ役を買って出ましょう。
○「遠慮しないのが、チャーミング。」(中谷彰宏)
子供は、がっついてしまうものです。
目の前のお菓子につい手が伸びてしまいます。
子供はまだ遠慮というものを知りません。
だから、親から「遠慮しなさい」としつけられます。
でも、大人になっても、遠慮ばかりしているとかえって失礼。
出された手料理に、遠慮して手をつけない。
これはたいへん失礼なことです。
「おいしいおいしい」とお代わりしてくれるほうが、
作った人も喜んでくれます。
相手の厚意を全身で受け止める。
それが、大人の礼儀なのですね。
○「映像のストックがあれば、いくらでも書ける。」(中谷彰宏)
1000冊もの著書のある中谷さん。
どうしてそんなに書けるのでしょうか。
今回、月ナカでその秘密が明かされています。
その秘密とは、大量の「映像」がストック。
それは、時には映画であったり、
時にはじっさいに目にした光景だったり、
さらには頭の中でつくり出した妄想だったり。
ストックされた大量の映像をテーマに沿って引き出し、
それを文章に描写する。そういう手法なのです。
その営みは、まさに画家。
映画をたくさん観て、生体験をたくさん積む。
映像のストックが、勉強にほかならないのです。
○「意欲は、自分で突き上げよう。」(中谷彰宏)
やる気は出すのではない。わいてくるもの。
やる気のある人に、やる気という言葉はない。
――これらは、月ナカで語られた言葉です。
やる気とは特別な心持ちではなく、日常の心構え。
そのためには、
目の前の仕事に全力を尽くす。
ルーティンワークを淡々コツコツとこなしていく。
要は、集中力こそが、やる気というものであり、
集中力を高めることが、やる気ある日常をもたらします。
集中力を磨くには、月ナカ。
場面展開の速いトークは、集中力の鍛錬には打ってつけです。
○「激戦区に、店を出そう。」(中谷彰宏)
夜更けのバーに飲みに来ている人たちは、同業者ばかり。
他の店のバーテンダーや水商売の人たちが飲みに来ます。
同業者で繁盛する店は、間違いなくいい店です。
彼らは、名店に勉強するためにやってくるのです。
中谷さんが「激戦区に、店を出そう。」と
おっしゃるのも、そういう理由。
激戦区での切磋琢磨が、
より高いレベルに押し上げてくれるのです。
○「自由と安定は、反比例する。」(中谷彰宏)
自由に生きている人は、けっして自由気ままではありません。
自由を謳歌する人は、目の前の安定に甘んじません。
その場に安住することなく、つねにより高いレベルを目指す。
自由というものは、リスクをとる人だけに与えられるご褒美。
一方、安定を求める人には、自由は制限されます。
リスクをとって自由を得るか、安定をとって自由を手放すか。
どちらを選ぶかは、あなた自身なのです。
○「カラオケは、生き方。」(中谷彰宏)
「歌が上手いのと、カラオケがうまいのは違う。」と中谷さん。
誰も知らない曲を朗々と歌い上げても、場は盛り上がりません。
カラオケは、みんなで楽しむためのコミュニケーションツール。
みんなを楽しませることを第一に考えるのが、カラオケの心得。
「酔っぱらってはならない。どこかで醒めていないといけない。
どうしたらみんなを楽しませることができるかを考え続ける。」
お酒に酔い、自分の歌に酔うのではなく、つねに気配り。
みんなと協調し、場を盛り上げていく。
カラオケがうまい人は、仕事もできる人なのです。
**
月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美