○「手間を省くかではなく、手間をかけるかが勝負。」(中谷彰
宏)
「要領がいい」ことが大事だとされたのは学生時代。
試験でいかに効率的に勉強するかに地道をあげました。
でも「要領よくやる」を「手間を省く」と誤解してしまうと、
地獄に堕ちます。
あなたの手抜きは、周囲にバレバレ。
ほくそ笑んでいるのは自分だけだったりします。
一度信用を失うと、あとは貧乏スパイラルへ一直線。
手間は省くのではなく、かける。
これがお金持ちへの第一歩なのですね。
○「プロの仕事は、長所を探し出すこと。」(中谷彰宏)
自称「舌が肥えている人」ほど、料理に難癖をつけます。
目の前の料理やサービスをあげつらい、
過去に味わった美味をひけらかす。
これが美食家と勘違いしている人がすくなくありません。
「プロの仕事は、長所を探し出すこと」と中谷さん。
短所を見つけることは簡単。アマチュアでもできます。
でも、長所を見つけることは、素人にはできません。
長所を見つけ出す修練を積んでいきましょう。
○「時給ではなく、生涯年収。」(中谷彰宏)
学生時代、男子学生の言葉で目立ったのが、
「なんかおいしいバイトない?」でした。
時給のいいバイトを求め、さ迷う。
美大に行っていながら、何の関係もないバイトで忙しい。
これでは本末転倒です。
卒業後、望まない仕事に就いてから嘆いても、もう手遅れ。
まさに「時給」仕事に陥った典型例といえます。
時給を高める戦略と生涯年収を高める戦略は真逆。
生涯年収を高める生き方を学んでいきましょう。
○「勉強すれば、生涯年収が上がる。」(中谷彰宏)
生涯年収を上げるには、どうすればいいのでしょうか?
それについて、中谷さんはこうおっしゃっています。
「売りっきりでなく、お客様と生涯つきあうこと。」
その場かぎりの調子のいいトークで売り逃げ。
これが最悪です。
一人のお客様と生涯つきあう覚悟が、
私たちの生涯年収を高めてくれます。
そのためには、勉強し続けること。
勉強して進化すれば、お客様は離れていかないのです。
○「コツではなく、習慣。」(中谷彰宏)
巷には、さまざまなテクニック本が出回っています。
1週間で何キロ痩せる本。
1ヶ月でお金持ちになる本。
1秒で惹きつける本。
こういうテクニック本にも効用はあります。
でも、それはしょせんコツ。
一時的にしのぐための緊急対応策といえます。
成功するためには、コツよりも習慣。
成功には継続が前提となります。
継続するには、結果を生み出す習慣が不可欠。
慣性の法則を活用すれば、やる気なんていりません。
淡々コツコツの毎日を送ることができるのです。
○「信頼は、痛みを背負うことで得られる。」(中谷彰宏)
誠実にしていれば、信頼されるようになる。
これは誤解であると中谷さん。
では、信頼される人は、どういうひとなのでしょうか。
それは、「痛み」を背負う人。
誰もが避けたがるマンションの理事を引き受ける。
散らかっている道をゴミを拾って回る。
こういう公共的な仕事を率先して行う人たちのことです。
一方、痛みを背負おうとしない人は、
面倒や出費を避けて逃げ回ります。
こういう人は信頼されません。信頼どころか、軽蔑されます。
お金を惜しみ、労を惜しむケチは、
結局身を滅ぼすことになるのです。
○「リスクを取る人が、いちばん儲かる。」(中谷彰宏)
経営者が歴史を勉強するのは、なぜでしょうか。
それは、
1.世の中には「時勢」があり、それに乗ると成功する。
2.長期的な視野で損得勘定したほうが利益が大きい。
――この2つを熟知しているからです。
これは経営やビジネスにかぎったことではありません。
目の前の「お得」にガツガツすると損をする。
これを経験的に学んでいる人はすくなくないはずです。
ところが目の前の「リスク」をとると得をする。
こういう経験をした人はごく少数です。
ものはためし。
一度、目の前の「損」をしてみてはいかがでしょうか?