月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

月刊・中谷彰宏86「勉強する人は、諦めない。」――役割を見つけて不安を乗り切る生き方術

勉強しようという人に共通すること。
それは「諦めていない」ということ。
諦めないというのは、エネルギー値の高さの表れ。
エネルギー値の低い人は、
早々に諦めて自堕落になってしまいます。
ひとたびエネルギー値が高く生まれてきた人は、
そのエネルギーを効果的に発散しないと自家中毒に。
自ら生み出す毒に、苦しむことになります。
あなたのあふれるエネルギーを有効活用する方法、
中谷さんから伺いました。

★こんな方に有効です♪

□成し遂げたいことがある方。
□よく叱られる方。
□勉強に対する心構えを知りたい方。



価格やご注文方法などをご案内しています


○「チャンピオンとは、倒れても立ち上がる人。」(中谷彰宏)
チャンピオンというと、無敵の王者。
そんなイメージがあります。
でも、中谷さんの定義では、チャンピオンとは、
「倒れても立ち上がる人。」
なるほど!
不撓不屈――何度倒れても立ち上がるガッツ。
それがチャンピオンの資質なのですね。

○「生徒にメリットを示そう。」(中谷彰宏)
良くも悪くも、人間は損得勘定で生きています。
目の前の利益を追ってガツガツしてしまう人もいれば、
長期の損得を計算できる人もいます。
そういう損得を教えられることが先生の役割。
そう中谷さんは指摘します。
中高校生では、まだまだ世間というものを知りません。
彼らに世間というものを示し、そこでの損得を教える。
そんな先生がいたら、私の人生も違ったかも。

○「叱ることで、絆が深まる。」(中谷彰宏)
説教することと叱ることは、まさに似て非なるもの。
何がいちばんの違いかというと、責任の所在。
前者は善人ぶって、責任を負わないどころか、
相手に恩着せがましく上からものを言ったりします。
後者は命懸け。
ひょっとしたら、返り討ちにあってしまうかもしれません。
叱ることは、とてもリスキーな行為です。
相手に対して真剣さ。
これがあって、初めてできる渾身の行為なのです。

○「1分以上叱ってはならない。」(中谷彰宏)
叱ってくれる人には、その人の誠実さや愛情に打たれます。
でも、それが長くなって、くどくどしてくると逆効果。
反発心と憎しみだけが残る結果になってしまいます。
そのためには、叱るのは1分以内。
そして、叱った後は、しっかりフォロー。
「へんなこと言ってごめんな」
こんなひと言で、絆はより深まるのです。

○「好きなものがある人は、リスペクトされる。」(中谷彰宏)
古墳探訪に命を懸ける歴史の先生。
数式に熱狂する数学の先生。
生徒そっちのけで担当分野に没頭する先生たち。
こういう先生方には、崇高なものを感じます。
一方、生徒の顔色を見ながら授業をする先生。
そういう先生は尊敬されません。
尊敬する対象を持つ人が、尊敬される対象となる。
好きなものがある人が、リスペクトされるのです。

○「役割が見つかった瞬間、不安は消える。」(中谷彰宏)
不安とは、どんなときに生じるのでしょうか?
それは「自分の役割」が見つからないときです。
見知らぬ人ばかりのホームパーティ。
そんなときは、洗い物でも負かされているほうが安心。
「いいから、ゆっくりしていてください」
こう言われても、ゆっくりできるものではありません。
中谷さんは、自分の役割が見えないときは、
「片付け係」や「取り分け係」を担当します。
自分の「係」を発見できれば、居場所ができるのです。

○「諦めない人は勉強する。諦めた人は貯金する。」(中谷彰宏)
学ぶ原動力になるのが、諦めない心。
もっと向上したい。もっと幸せになりたい。
そんな気持ちが努力を生むのです。
一方、諦めた人は勉強なんてしません。
その分、貯金して「老後」に備えます。
「諦めないほうがいいという助言は無駄。」と中谷さん。
諦める人は元々エネルギー値が低い人。
せっかく高く生まれついたからには、
しっかり消耗していきましょう。