○「優秀な学校は、当たり前のレベルが違う。」(中谷彰宏)
子供の頃は、近所の友達と仲良くなるものです。
それが小学校高学年になると、
だんだん志向性でつながるようになります。
高校生にもなると、この傾向はいよいよ強まり、
自分と近いレベルの人とつるむようになります。
「小中は公立で世間を学んで、高校大学では、
優秀な学校を目指したほうがいい。
『当たり前』のレベルが違うから。」と中谷さん。
優秀な人は「当たり前」のレベルが高い。
そういう世界に所属するには、努力あるのみですね。
○「寮で、豪傑に出会おう。」(中谷彰宏)
なぜか予備校生なのに、東大の寮で暮らしていた中谷さん。
何もかも規格外な寮生活は、中谷さんの原点の一つ。
異常天才学生の奇異な性癖。
黄巾の乱よろしく、略奪しまくる輩たち。
家庭教師先の人妻を連れ込む輩。
寮には、大勢の豪傑が巣くっています。
豪傑との出会いが、自分の殻を破り、
人間を大きくしてくれます。
私たちにとっての「寮」はどこでしょうか。
この「月ナカ」生活こそが、まさに「寮」生活。
私にはそう思えてなりません(笑)。
○「落差体験を大切にしよう。」(中谷彰宏)
贅沢して散財して、借金苦にあえいだ。
リストラされて、離婚して、地獄を見た。
受験に落ちて、彼女にもふられた。
でも、「どん底」体験は、人生の肥やし。
ここから立ち上がっていくのが人生の醍醐味です。
こんな「落差」を体験してきた人は幸せです。
落差を通じて、私たちの味わう感性は磨かれますから。
道から外れても、突き抜けて落っこちてもOK。
その「落差」で得た学びは、一生涯、裏切りません。
○「受験で、限界を学ばされる。」(中谷彰宏)
限界を知ることは、残念なことではありません。
それは、自分の本分に対して、一生懸命になれるからです。
絞り込んで、エネルギーを集中投下する。
そうすれば、おのずと道が拓けてくるものです。
そのためには、まず限界を知ること。
限界を知るためには、死力を尽くすこと。
そのいい機会の一つが受験。
受験は残酷です。実力通りに事は運びません。
私たちも新しいことに全力でトライすることで、
「受験」を体験することができます。
そこで知った「限界」は、一生の宝になります。
○「知ったかぶりをすると、カモになる。」(中谷彰宏)
知らないことを「知らない」と言える人には余裕があります。
つい知ったかぶりしてしまう。その気持ちもわかります。
でも、その知ったかぶりは、じつは相手には見え見え。
相手が悪い人なら、その弱みにつけこんでくることでしょう。
魑魅魍魎がうごめく骨董の世界では、知ったかぶりは命取り。
いいように手玉に取られてしまいます。
知ったかぶりするより、知らないと手の内を明かしてしまう。
これが、負け知らずの交渉術。
捨て身先方が最強なのですね。
○「商売では、稼ぐより出会うことが大事。」(中谷彰宏)
商売の目的は何ですか?
一攫千金? 生活基盤の確立? 遊ぶため?
いろいろあろうかと思いますが、商売の本質は「出逢い《。
骨董屋、居酒屋、レストラン、マッサージ、占い――
その分野を愛好する人たちとの語らい。
これが商売の醍醐味です。
儲けようとすると、儲からない。世の中、裏腹です。
自分の道で淡々コツコツがんばる人に、人はついてきます。
どんな人と出逢いたいか。
この問いを元にして、商売を考えてみましょう。