○「いろいろ学んで、残ったものを伸ばそう。」(中谷彰宏) 仕事は集中力。習い事を通じて、集中力を磨きましょう。 習い事でいちばん学べるのが、学ぶマナー。
自分が何に向いているかなんて、なかなかわかりません。
私は今アートの仕事をしていますが、これも習い事がきっかけです。
勉強が苦手だった私は、兄が通っていた学習塾ではなく、
友達が通っていた絵画教室に通うようにしました。
こちらのほうはスムーズにとけ込め、とても楽しくなりました。
誰でも、どんなにがんばっても伸びない分野があります。
無理してしがみつくより、さっさと次に移ったほうが得策。
気軽にいろいろ学ぶことで、“運命の習い事”にめぐり会えるのです。
○「習字で学ぶのは、集中力と姿勢。」(中谷彰宏)
中谷さんの達筆は、ファンなら皆さんご存じですね。
躍動感と力強さあふれる字から、オーラがほとばしっています。
この字、子供のときに習った習字のたまものかと思いきや、
「習字を習って、字がうまくなるのはおまけ。」と中谷さん。
習字をやって修得したのは、集中力と姿勢だというのです。
集中力と心得――1つの技を学ぶことによって獲得するものは、
じつは、この2つなのかもしれませんね。
○「習い事で、集中力を磨こう。」(中谷彰宏)
最近、こんな記事を読んだのが印象的でした。
「日本人が1日10時間働いているなんて嘘だ。
集中していれば、そんなに働けるわけがない」とドイツ人。
笑いながら、その一方、なるほどなあと思いました。
集中力なんてそんなにもつものではありませんからね。
村上春樹さんは、早朝から集中して5時間仕事するそうです。
「10時間働いている」なんて言っている人ほど、じつは、
1時間も集中しないでだらだらやっているのかもしれません。
○「子供時代の好きなことで、集中力が鍛えられる。」(中谷彰宏)
子供を育てる環境で大事なのが、落ち着きと静寂だと、
ある教育者がおっしゃっていたのが印象に残っています。
夫婦げんかが絶えない、家の中が散らかっている、
外食や遊びに親が子供を連れ回す。
こんな環境は、落ち着きと静寂からほど遠い環境です。
こんな環境では、子供は何かに没頭することはできません。
好きなことに没頭し、時間の経過を忘れる。
こういう体験が、大人になってから威力を発揮するのです。
では子供時代に、集中力が磨かれなかった方はどうしたら?
まだ遅くはありません。練習して向上させればいいだけですから。
○「見学ではなく、体験レッスンに行こう。」(中谷彰宏)
せっかく習い事を始めようと思っても、
「誰それちゃんと一緒でなければ嫌」「まずは見学」
なんて言って尻込みしている人は、習い事の世界から遠のくばかり。
「一人で、体験レッスンに行こう。」と中谷さん。
習い事といえば、みんなで楽しくというイメージですが、それは結果の話。
つるむのは御法度。最初は一人で門を叩く。
習い事という修行は、「一人」から始まるのです。
○「学ぶマナーを、学ぼう。」(中谷彰宏)
習っている内容より、学び教えるという人間関係の極意です。
師匠からの教わり方、同僚との接し方、後輩への指導法。
規範や作法、ルールへの習熟、歴史や文化的背景などなど。
習い事をつうじて学んだマナーは、すべてに生かせます。
新しい職場で、新しい仕事に携わる上でも、
結婚して、新しい生活環境に順応していく上でも応用できます。
習い事の本質は、新しい環境への順応にあるのですね。