月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

愛されるより、愛する力。

斜め上からの愛を捧げる、

中谷流「変態」成熟作法。

別冊・中谷彰宏189「一目惚れを、信じよう。」――『変態仮面』『ツナグ』

「愛される・愛する」では「愛される」ほうが得。
そんな損得勘定している方はいませんか。
「愛の力とは、愛される力ではない。愛する力。
愛されるは、苦しくない。脇役。
愛するほうが自由がある。」と中谷さん。
愛する人のために、心ならずもパンティをかぶる男。
愛する人のために、何年も待ち続けた男。
愛される人よりも、愛する人を目指したい。
人間的に成熟する方法、中谷さんから伺いました。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏189

【データ版】別ナカ189 価格:1,700円(税込)

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○「変態でなければ、人間としてつまらない。」(中谷彰宏)

1本目の映画は「HK/変態仮面」です。
パンティをかぶると、無双状態になる主人公。
「愛子ちゃん、どうか俺の戦う姿を見ないで欲しい」
「俺は正義の味方だが どうやら正義は俺の味方ではないらしい」
愛する女性のために戦う変態仮面の悲痛と滑稽。
「変態でなければ、人間としてつまらない。」と中谷さん。
「かっこよさ」を極めれば、変態に到達するのですね。

○「セリフで、キャラが生まれる。」(中谷彰宏)

「好きなことを、偶然でするな」は、
「気合を入れて打ち込め」という比喩。
「ムチで叩かないで」は「叩いて」という願望。
「僕はただの変態じゃない。正義の変態だ」は、
自己の変態性に対するプライドの表れ。
「映画は、キャラ。セリフで、キャラが生まれる。」
筋よりもセリフ。中谷さんの真意がここに表れていますね。

○「どうせダメなら、やってみよう。」(中谷彰宏)

どうせダメだから、やらない。これが常識人。
でも、変態は違います。変態は、
「もうだめだ。どうせだめなら、やってみる」
「ここで諦めたら、ただの変態になってしまう」
「変態仮面の言葉は、背中を押してくれる。」と中谷さん。
変態仮面という悲痛なヒーローの独白から、
ピンチへの立ち向かい方を学ぶことができますね。

○「変態は、独自の価値基準を持っている。」(中谷彰宏)

「変態は、ストイック。本能ではなく、美意識。
使用価値ではない、独自の価値基準を持っている。
変態か変態でないかではなく、どんな変態か。
立派な変態か。どこに出しても恥ずかしくない変態か。
ストイックな変態かと自問する。」と中谷さん。
世間の厳しい風当たりを受けながら、おのれの道をゆく。
変態こそ、パーフェクトヒューマンなのかもしれません。

○「大事なのは、どういう気持ちから出た行動か。」(中谷彰宏)

2本目の映画は、直木賞作家・辻村深月原作の「ツナグ」です。
松坂桃李扮する主人公・歩美は、高校2年生。
祖母のアイ子から、「ツナグ」の継承者として指名されます。
ツナグとは、生者と死者の橋渡しをする使者。
「大事なのは、どういう気持から出た行動か。」と中谷さん。
さまざまな「行動」の背後に伏せられた心の動き。
死者との語らいから、初めて見えてくる世界もあるのです。

○「愛されるのは、苦しくない。脇役。」(中谷彰宏)

突然、目の前からいなくなって早7年。
婚約者は、どこへ行ってしまったのだろうかと煩悶する男。
「愛の力とは、愛される力ではない。愛する力。
愛されるは、苦しくない。脇役。
愛するほうが自由がある。」と中谷さん。
愛されるほうが「お得」と考える人もいますが、
それは他人任せの人生。愛する人生を選びたいですね。

○「ストーリーが面白いと、心が離れていく。」(中谷彰宏)

映画「ツナグ」、いい意味で、抑揚の少ない静かな作品でした。
「盛り上げない。どんでん返しがない。ひねらない。
ただ、淡々と積み重ねるだけ。描写されるのは、心。
小津安二郎映画にも通じる、日本の省く文化。
ストーリーが面白いと、逆に、心が離れていく。」
ハリウッド映画と対極をなす、日本の伝統的な映像文化。
日本人の精神文化を「ツナグ」で再認識したいですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美