月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「長い」から、伝わらない。

「一貫性」があるから、響かない。

中谷流「セクシー」セリフ術。

別冊・中谷彰宏186「ロマンチックに、誘おう。」――『ワタシにキメテ』『慕情』

自分の思いや考えをしっかり伝えたいという誠実な人。
そんな人が陥りやすいのが「長文」と「一貫性」。
文章にしても語り言葉にしても、長文読解は高難度。
しっかり伝えようとすればするほど伝わらないものです。
誰に対しても、一貫性のある言動をとる人は誠実です。
でも、その誠実さが「セクシー」にとっては大敵。
そう、「長文」と「一貫性」は、自己本位な言動なのです。
努力して短く言う。相手によって言うことをアレンジする。
セクシーな言葉選び、中谷さんから伺いました。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏186

【データ版】別ナカ186 価格:1,700円(税込)

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○「知的が、セクシー。」(中谷彰宏)

セクシー系、知的系、お嬢様系の美女たち。
この3人に、三股かけるのが主人公のトマス。
一見、異なるタイプですが、中谷さんはこう言います。
「セクシーには種類がある。知的もセクシー。
お嬢様の魅力は気が強さ。これがセクシー。」
人は誰でも「セクシー」を持ち合わせていたのです。
自分を磨くことで、セクシーが開花するのですね。

○「相手によって、言うことを変えよう。」(中谷彰宏)

美女「女の子がみんな、あなたを見ているわ」
トマス「ぼくは、君しか見えないよ」
トマス「君はわかっていない。君がどんなにセクシーか」
トマス「ニューヨークって刺激的な街だね。君がいるから」
「トマスは、相手によって、服装を変えている。
言うことも、相手によって変えている。」と中谷さん。
「人を見て法を説け」という言葉がありますが、
トマスは、まさにその体現者だったのです。

○「子供、お年寄り、ゲイ、外国人にモテよう。」(中谷彰宏)

トマスは、道行くおばあさんもうっとりさせます。
「同世代の異性だけを対象していると、モテない。
子供やお年寄りは、本質を見抜く。
ゲイや外国人からモテるのは、価値観の幅が広い証拠。
人間力勝負。持っている力が表れる。」
老若男女、誰からモテるトマスの人間力。
本作は「魅力とは何か」という問いに答えを与えてくれます。

○「ロマンチックに、言い換えよう。」(中谷彰宏)

「私、どうしていいか、わからないわ」とくれば、
「ゆっくり考えていいよ。女性には時間が必要だ」
「海に行こう」ではなく「泳ぎに行こう」
「君に会って以来、ぼくは、いきいきとしている」
これは、言うまでもなく「好きだ」の言い換え。
「写実的でありながらロマンチック。
ロマンチックに言い換えよう。」と中谷さん。
こんな言い換えに、言葉選びのセンスが表れますね。

○「長いと、伝わらない。短く言おう。」(中谷彰宏)

「これから会わない?」「これからパーティーがあるの」
さあ、この場面、あなたならどう切り返しますか?
マークはこう切り替えしました。「すっぽかせば?」
「短く、堂々と、悪の誘い。長いと伝わらない。
いやらしくなる。しがみついては、ならない。」と中谷さん。
「失礼しましたー」と引き下がるようでは、修行が足りません。
映画をたくさん観て、シミュレーションしておきましょう。

○「余裕がある人は、積極性が表に出ない。」(中谷彰宏)

中谷さんが常に男性に求めてきたのが「余裕」。
「あなたは、人生を細かな時間で計らないところが好きよ」
ガツガツしている人は、こんなふうに言われることはありません。
マークの場合、あまりにも余裕がありすぎて、
「コーヒーを淹れるわ(なに、もたもたしてるのよ)」と、
とじれられてしまうほどです(笑)
「余裕がある人は、積極性が見えない。」と中谷さん。
「余裕」があれば、積極的になる必要はないのですね。

○「伏線は、回収される。」(中谷彰宏)

トマスが、女性に贈ったプレゼントの中身は?
マークを診た占い師は、なぜ驚愕の表情をしたのか?
「たくさん映画を観ると、伏線が見えてくる。
伏線は回収される。伏線を味わおう。」と中谷さん。
これまでないがしろにしていたタイトルバック。
これも重要な「伏線」の宝庫。
中谷さんから学んだことで一番大きかったのは、
「伏線」に対する感性を強められたことでした。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美