月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

自分の「物語」を生きている人が「主人公」。

「自分の物語」から踏み外さない、

中谷流「自分」発見術。

別冊・中谷彰宏181「一人との出会いが、人生を変える。」――『マジックマネー』『ラブ&ドラッグ』

「他人と比較していると幸せになれない」という箴言、
その本質は「自分の人生の主役になれ」ということなのかも。
お金持ち・貧乏、偉い・偉くない、カッコいい・カッコ悪い。
これらは、「主人公」の条件になりえないことは、
映画や小説の世界を見れば、あきらかです。
中谷さんは、「成長しているが主人公」であると定義しました。
どんな苦境に陥ろうとも、どんな悲哀を味わおうとも、
成長しているかぎり、その人は「主人公」なのです。
「主人公」として生きる作法、中谷さんから伺いました。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏181

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ181 価格:1,700円(税込)

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【CD版】別ナカ181 価格:5,000円(税・送料込)

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○「絵なしで絵画、映像なしで映画を語りたい。」(中谷彰宏)

「アートの月ナカ、映画の別ナカ」も3年目を迎えました。 それ以前は「仕事の月ナカ、恋愛の別ナカ」でした。 コンセプトが変わりましたが、じつは本質は変わっていません。 「絵なしで絵画、映像なしで映画を語りたい。」と中谷さん。 映像に頼りがちな現代人に必要なのが想像力修行。 仕事、そして恋愛の究極型は「妄想」の世界。 「月ナカ/別ナカ」は、こうして進化を遂げているのです。

○「エスカレートするのが、人間のさが。」(中谷彰宏)

1本目の映画は「マジックマネー」。 同窓会で、友人たちの「成功」を見せつけられた夫婦。 こっそり持ち帰ったティーポットがとんでもない代物でした。 なんと「痛い」思いをすれば、お金が飛び出してくるのです。 奥さんが夫の股間をガツン。痛ければ痛いほど出てくるお金。 他人の「痛み」もお金になることを知った夫婦は、 しだいに禁断の領域に踏み込んでいきます。 「エスカレートするのが、人間のさが。」と中谷さん。 人間の本性をあぶり出すのが、本当に怖いホラー映画なのです。

○「不幸な人は、幸せ絶頂の人を中傷する。」(中谷彰宏)

幸せ絶頂の人を痛めつけるほど、お金になることを知った夫婦。
行動は偏った「社会正義」の色合いを深めていきます。
「幸せな人を引きずり落とすほうが、お金になる。
引きずり落とす快感。まさに、ネットの誹謗中傷の世界。
ところが、いきなりフランス映画的に終わってしまう。
設定は浅い。でもメッセージは深い。現代アート的な映画。」
「嫉妬」という手ごわい情動に直面できる映画です。

○「モテモテくんは、反復しない。前進する。」(中谷彰宏)

2本目の映画は「ラブ&ドラッグ」。ロマンチックコメディです。
主人公ジェイミーはファイザー社(実名で登場!)の営業マン。
持ち前のイケメンと感じのよさ、そして会話力をフル活用して、
ライバルとの熾烈な競争をたたかう日々を送っています。
そんなジェイミーが、とあるクリニックで出会ったのが、
アン・ハサウェイ扮するマギーでした。
そっけないマギーに食らいつくジェイミーは、思わぬ展開に――

○「モテモテくんは、粘りが違う。」(中谷彰宏)

マギーに運命的なものを感じたジェイミー、果敢に挑みます。
患者であるマギーの電話番号を探り出して、電話をかけます。
「『さっき罵倒された男ですけど――』とモテモテくん。
ここがモテモテ君の粘り。これくらいの余裕が欲しいよね。
屈しないのがモテモテ君。」と中谷さん。
すごすごと引き下がるのが紳士的なのではありません。
「粘り強さ」が、モテの本質なのかもしれませんね。

○「お母さんからの承認が欲しいと、女性に行く。」(中谷彰宏)

ファイザー社から発売された「バイアグラ」。
出入りになったクリニック院長からも、お呼びの声が(笑)
マギーともいい関係になり、仕事も絶好調のジェイミー。
「仕事? 絶好調だよ。2000件も問い合わせが殺到している」
ジェイミーがかなり数字を盛って、強がった相手は母親でした。
「お母さんに認めてもらいたい。これが、彼の悩み。
だから女性に行く。でも『愛している』が言えない。」と中谷さん。
過度に女性を求めるのは、母親からの十分な愛情を受けていない。
そんな真理を見せてくれる、印象的なシーンでした。

○「手が震える。だから、誰にも負けないわ。」(中谷彰宏)

本作のテーマの一つに、パーキンソン病の実情があります。
パーキンソン病とは、手足の震えなど、動作に支障をきたし、
しだいに日常生活全般が困難になっていく難病です。
作中に、パーキンソン病患者たちの集いのシーンがありました。
「パーキンソン病の会の人たちの発言が、吹っ切れている。
ユーモアたっぷりに、病気を笑い飛ばそうとしている。
いま生きていることが、なによりも素敵なことである。」
一方で、介護する人の胸の内も吐露されていて、じつにリアル。
「根本に芯がある社会派映画。」と中谷さん。
社会的なメッセージがじんわり浸透してくる名作です。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美