「ローマの休日」の主演は、オードリー・ヘップバーン。
「マイ・フェア・レディ」に続いてのご紹介です。
宮殿を抜け出した王女様が深夜に出会ったイケメン男。
グレゴリー・ペック扮する新聞記者は、とくダネに盛り上がる――
ちなみに、奈良さんのお父様は新聞記者でした。
赴任先の秋田で、当地の「お姫様」たるお母様と出会いました。
「ローマの休日」に込める奈良さんの思いも、印象的でした。
スペイン広場で「ローマの休日」を楽しむアン王女。
そこに、偶然をよそおって現れる新聞記者・ジョー・ブラッドレー。
「このときの30秒のシーンで、時計台の針が3時間動いている。
デジタルリマスター版では、修正されていた。」と中谷さん。
さらには「真実の口」のシーンでは、グレゴリー・ペックの有名な即興。
手首を隠して、オードリー・ヘップバーンが驚いた様が印象的です。
あの驚きの表情と抱きつくシーンは、オードリーの素だったのです。
ローマでの波乱万丈な1日を終え、別れのときがやってきました。
「I have to leave you now...」とオードリー・ヘップバーン。
「そうしたくないけど、しなければならないのが『have to』。
『must』とはニュアンスが違う。ここで、学んでほしいね。
『You must stay in the car and drive away.』は、
そのままクルマで立ち去ると約束してというニュアンス。
映画で、英語を学ぼう。」と中谷さん。
本作は字幕作品で。英語の勉強をしてみませんか。
中谷さんの映画鑑賞法の基本は「何度も観る」こと。
これまでの「別ナカ」でも、新しい発見に驚かされました。
「『ローマの休日』を観直してみると、見落としに気づいた。
僕は、服装を全部プリントアウトした。」と中谷さん。
オードリー・ヘップバーンにしても、グレゴリー・ペックにしても、
演技とセリフばかりに目が行き、服装にまで目が行きませんでした。
全部プリントアウトくらいの気持ちで、映画に食らいつきたいですね。
アポロ13号、いきなりいくつものピンチに見舞われます。
「NASA始まって以来のピンチだよ」と管制塔。
それに対し「いえ、栄光のときになりますよ」とジム艦長。
「ピンチのときだからこそ、いい言葉が欲しいよね。
予測は意味がない。誰が悪いか犯人探しも意味がない。
ピンチは予測するものではなく、乗り越えるもの。」と中谷さん。
パニック映画で、胆力を鍛えましょう。
吉川十和子さんとの二人芝居のアクシデント。
中谷さんが手品で花を出して大団円を迎える流れでした。
ところが、その花がステージに落ちているではありませんか…
「どうしようかな」と芝居をしながら考える中谷さん、
ふと、ミカンがポケットに入っていることに気づきました。
芝居の前に、高橋英樹さんからもらったのだそうです。
花の代わりに、みかんを差し出した中谷さん。
吉川十和子さんも、会場の皆さんもびっくり。
演技をしながら考える。これがピンチを脱する要諦なのですね。
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