月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

映画1本で、1つの人生。

自分の人生をデザインする、

中谷流・「人生航路」映画鑑賞術。

別冊・中谷彰宏171「想像力で、道を作ろう。」――『カールじいさんの空飛ぶ家』『パリの恋人』『DESTINY鎌倉ものがたり』

映画の醍醐味は、いきなり「異界」に放り込まれること。
何百もの風船をつけた家で、冒険に出るカールじいさん。
本屋さんの店員が、いきなりファッションモデルに大抜擢。
魑魅魍魎がうごめく鎌倉で、黄泉の国を冒険する主人公。
「1つの映画を観ることは、1つの人生を生きること。」と中谷さん。
今回は、どんな「人生」を生きることになるのでしょうか。
「カールじいさんの空飛ぶ家」「パリの恋人」「DESTINY鎌倉ものがたり」
一見なんの脈絡もない3本の映画から、なにを見出すかは、私たち次第。
三題噺のような3本の映画から、導き出されるのは「人生航路」。
自分の人生をデザインする方法、中谷さんに伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□正座したくなる映画を観たい方。
□これから先の人生のイメージがわかない方。
□想像力の威力を知りたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏171

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ171 価格:1,700円(税込)

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自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ171 価格:5,000円(税・送料込)

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○「冒頭で、僕は正座した。冒頭だけは、何回も観て欲しい。」(中谷彰宏)

中谷さんは、しばしば「冒頭」への集中力を力説されます。
「出張先のホテルのテレビで、たまたま観た。
冒頭でいきなり釘付けになって、正座して観た。
冒頭だけでも何回も観て欲しい。あとは観なくてもいいから。」
これだけの「冒頭」、観ないわけにはいきませんね。
この作品は「カールじいさんの空飛ぶ家」。
リズミカルな展開と切なさが印象的な作品です。

○「読書量が、表情に出る。」(中谷彰宏)

オードリー・ヘップバーン扮する、主人公のジョー。
一介の書店員さんに、突如現れたカメラマンのディック。
「教養はアピールできない。読書量が、表情に出る。
オードリー・ヘップバーンの相手役には、力量が必要。
フレッド・アステアのような、父親くらいの男性がいい。」
「あなたは、私の人生に魔法をかけた」
「パリが好き。ドレスも教会も好き、そしてあなたも好き」
映画「パリの恋人」は、運命の出会いを体験させてくれます。

○「共感とは、人が感じることを想像できること。」(中谷彰宏)

「パリの恋人」は、オードリー・ヘップバーン主演。
本作のキーワードは「共感」。中谷さんはこうおっしゃいます。
「同情とは、たんに人の考えがわかること。
共感とは、人が感じることを想像できること。」
共感主義を説く哲学者には、それほど魅力を感じなかったジョー。
一方で、初対面のときから、なぜか響き合うカメラマンのディック。
パリを舞台にした、アメリカのミュージカル映画。
見どころは、ディックを演じるフレッド・アステアの歩き方だそうです。

○「大人は、上手に距離をとる。」(中谷彰宏)

初対面で、いきなりのキス。でも、それから距離は縮まりません。
おたがいに心を寄せ合うようになった教会での撮影。
「また会える?」とオードリー・ヘップバーン扮するジョー。
でも、ディックは「君がモデルになればね」とつれない返事。
「ここで食いついちゃだめ。距離のとりかたが大人。
カジキマグロが食いついて、いったんリールの糸が伸びるイメージ。」
「余裕」ある人生、ディックを通じて生きてみませんか。

○「意識が黄泉の国をつくり、地獄をつくる。」(中谷彰宏)

一色先生「黄泉の国というけど、なんだか懐かしい感じ」
死神「記憶にあるものですからね。意識が創るんです」
目の前に現れている「絵」は、自分自身が描くもの。
いかなる「絵」を描けるかで幸不幸が決まるともいえます。
主人公の一色先生は作家。作家とは想像・創造することが仕事です。
想像力で窮地を脱する姿に、クリエイティビティの本質が見て取れます。
想像力は創造力。作家という人生を生きてみませんか。

○「堺雅人さんは、日本のトム・ハンクス。」(中谷彰宏)

一色先生と若い新妻の会話が昭和的(?)で微笑ましいです。
「まさか先生と結婚するなんて、幸せ~」「僕も幸せだよ」
「もう1回言って」「だめ、1回だけ」
「わたしも、お母さんみたいに、先生を支えられるかな」
「どうかな(微笑)――もう十分支えられてるよ」
「優しさが溢れていて、温かい気持ちになる。
堺雅人さんは、日本のトム・ハンクス。」と中谷さん。
こんな結婚生活を体験できるのも、映画ならではですね(笑)

○「映画1本観ることは、1つの人生を生きること。」(中谷彰宏)

映画は「人生」を観る。これは今回のテーマです。
「映画を1本観ることは、1つの人生を生きること。
3本の映画を観ることは、240年生きたということ。」と中谷さん。
映画を観るようになってからの一番の変化は、多様性の受容。
いろんな境遇、いろんな人生がある。これを痛感します。
多様な人生を体験することで、受容性は高まるようです。
映画は、人間力を高める最高の教科書なのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美