才能とは、残酷なものです。いくら努力しても、
「生まれつき」で決まる部分が大きいことは否定できません。
「うすのろ」として生まれてきた「フォレスト・ガンプ」。
現代を生きる上では、才能に恵まれているとはいえません。
でも、彼には神様から与えられた天分がありました。
それは「素直」「誠実」「感謝」。
その芽を花開かせたのは、ガンプのお母さんの愛。
根性ある本気のお母さんの愛情は、かけがいのない慈雨。
才能を美徳で開花させる心構え、中谷さんから教わりました。
★こんな方にお奨めです♪
□運命の切り開き方を体得したい方。
□素直に誠実になれない方。
□トム・ハンクス映画に興味のある方。
先にご紹介した「ブリッジ・オブ・スパイ」の主演はトム・ハンクス。
今回は「スプラッシュ」と「フォレスト・ガンプ」をピックアップ。
「トム・ハンクスを観たあとは、ほのぼのした気分で眠れる。
現代の童話を、リアリティをもって演じられる稀有な俳優。」
「スプラッシュ」当時は20代後半、「フォレスト・ガンプ」は30代後半、
「ブリッジ・オブ・スパイ」は50代後半のトム・ハンクス。
トム・ハンクス映画を観て、歳の重ね方も吸収したいですね。
2本目は「赤ずきん」。原題は「Red Riding Hood」。
童話の「赤ずきん」とは、だいぶ違うテイストのホラー映画です。
小さな村に現れる「人狼」の影。村人は疑心暗鬼に陥ります。
「嫉妬は怖い。ふだん、親友と言っている友達が裏切る。
納得いかない事件が起こると、魔女をつくって、丸く収める。
それが魔女狩り。だから、ヨーロッパでは裁判制度が発達した。」
これだけの教養を得られるのも別ナカならではですね。
国民性によって、物語に対する「好み」は異なります。
「映画の世界には、アナザーエンディングというものがある。
エンディングは2通り作られて、試写会で反応をみる。
日本人は悲しいエンディングが好きだけど、ほかは違う。
最近のブルーレイには、どちらも収録されている。」と中谷さん。
本作「赤ずきん」にも、2通りのエンディングがあるとのこと。
観くらべてみるのも、映画の新しい味わい方ですね。
ジョギングを始めた奈良さん、ラジオを聴きながら走るそうです。
「僕が走る時は、フォレスト・ガンプのテーマ曲。
テンポがないから、楽々と足が運べる。」と中谷さん。
ついに3年2ヶ月走り続けたフォレスト・ガンプ。
きっかけは、ジェニーからもらったナイキのスニーカー。
運動不足が気になる方、この機会にジョギングはいかが?
テーマ曲を聴きながら、ナイキのスニーカーでどうぞ。
「ガンプ」とは「うすのろ」という意味。
ジェニーは、そんなガンプを気遣い、いたわってきました。
いじめられるガンプに「走って! フォレスト、走って!」と絶叫。
「絶対、勇気出しちゃだめよ。勇気出したら死ぬからね」と
ベトナム戦争に向かうガンプに忠告しました。
素直なガンプは、ジェニーの言葉に誠実に向き合いました。
ガンプが人生を切り開く原動力になったのは、その誠実さ。
素直と誠実は、最高の人生ノウハウなのですね。
ガンプの人間性は持ち前の性格もあるでしょうが、
お母さんの愛と教えが大きかったことは、間違いありません。
「本当に必要なお金は少し。残りは、見栄を張るためだけ」
「神様からの贈り物を使って、ベストを尽くすのよ」
「前に進む時には、過去は後ろに置いていきなさい」
息子の前途を憂いながら、本気と根性で育てたお母さん。
「僕は賢い人間じゃない。でも、愛が何かは知ってるよ」
ガンプの言葉は、お母さんの愛情のたまものなのですね。
白い鳥の羽が舞い上がり舞い降り、ガンプが手にして本に挟む。
「1本分の費用をかけた」という、とても印象的な冒頭シーンです。
「運命は決まっているか、それとも風に吹かれていくものか。
「あんた、乗るの? 乗らないの?」と尋ねる黒人女性運転手。
彼女の声は、神様の声だった。」と中谷さん。
「人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみないと分からない」
ガンプのお母さんの教えは「乗りなさい」だったのですね。
**