「つらい体験は、メンタルを強くする。
映画で、つらい体験をしておこう。」と中谷さん。
今回の別ナカでは、そんな「つらい」映画を2本ご紹介します。
崩落したトンネルに生き埋めになった主人公の「つらさ」。
マスコミや政治家、世論に振り回されながらの任務遂行。
救助隊帳の「つらさ」も、胸に迫るものがあります。
2本目の映画は「墨攻」。主人公は戦闘のスペシャリスト・革離。
招きに応じて戦っているにも関わらず、主君からは疎んじられ、
自分のために死者も出てしまう。「つらさ」あふれる境遇です。
みずから体験するには、あまりにも苦しすぎる。
「つらさ」を映画で体験して、強いメンタルを体得しましょう。
★こんな方にお奨めです♪
□メンタルを強くしたい方。
□良心の呵責にさいなまれている方。
□真のリーダーになりたい方。
最初にご紹介の映画は「トンネル 闇に鎖された男」です。
仕事も順調、意気揚々と車で帰路につく主人公・イ・ジョンス。
ところが、いきなりのトンネルの大崩落で生き埋めに……
あるのは娘の誕生日ケーキと、500ミリペットボトルが2本。
「つらい体験で、メンタルが強くなる。
映画で、つらい体験をしておこう。」と中谷さん。
「つらい体験」ができる、韓国映画の名作です。
今回の「別ナカ166」のテーマは「良心の呵責」とのたたかい。
「トンネル」にしても、2本目のご紹介の「墨攻」にしても、
主人公は、良心の呵責とのたたかいを繰り広げます。
「ピンとこない人は、ピンとこない。
イライラと良心の葛藤の両方持っているのが、本当の悟り。」
ガソリンスタンドのおじいさん、同じ生き埋めに遭った女性。
主人公の良心の呵責を体験して、メンタルを強くしましょう。
いつ揚げ足をとられて責任を問われるかわからない、この時代。
「言い切り」は、とてもリスクのある行動です。
救出の責任者・キム隊長は、主人公の「助かりますか?」の問いに、
「必ず助けます。私は最も優秀な救助隊員です」と明言。
救出までの行動について、具体的かつ的確に指示する隊長。
マスコミや政治家に振り回されながらも、任務を推敲していきます。
キム隊長の仕事ぶりこそ、まさにプロフェッショナルそのもの。
映画「トンネル」で、真のリーダーシップを体得しましょう。
崩落から17日目、救出のための掘削孔がついに貫通。
ところが、イ・ジョンスの周辺には、何も変化はありません。
手抜き工事のため、位置が違っていたのです。
救出にはさらに2週間――主人公は、狂乱します。「もう、だめだ」
「奥さんは『いいわ、死ねば。私も娘と後を追うから。』と言った。
『死んじゃだめ』じゃない。そうなると、生きなければとなるよね。」
極限状態の人に勇気を与えるひと言。体得したいですね。
映画「墨攻」は、戦国時代の中国を舞台とした歴史映画です。
主人公・革離は戦闘のスペシャリスト。梁の招きに応じて立ち上がりました。
しかし、梁王は革離に対して疑念を持ち、さらには暗殺も計画する始末。
「守れるかどうかは、どれだけ信用してもらえるか次第です」と革離。
さらには、自分の存在によって、無用な摩擦が生じて、死者も出てしまう…
「自分のために、よけいな死者を生み出しているのではないか。
良心の呵責に、さいなまれよう。」と中谷さん。
映画「墨攻」で「良心の呵責」とのたたかい方を学びましょう。
敵兵に追われて、断崖の上に追い詰められた革離。
ヒロイン・逸悦に「泳げるか?」と問いかけます。
ヒロインは「泳げません」と言うやいなや飛び込みました。
「泳げないからと言って、飛び込まなかったら、
革離は逸悦を突き飛ばしていた。結局、一緒。
僕がすごく好きなシーン。いいラブシーン。」と中谷さん。
戦いの渦中で交わされる、淡い恋愛感情。
濃厚なシーンがないぶん、逆に心に残る愛情描写でした。
革離の真の敵は、自分を招聘した梁王だったのかもしれません。
最後に革離は、梁王から謀反人の濡れ衣を着せられることに…
敵である趙の将軍は、こう言いました。
「嫉妬を招いたことは、そなたの負けだ」
おたがいをリスペクトしあう将軍のひと言に自省する革離。
「嫉妬は怖い。味方の上司が、一番たいへん。」と中谷さん。
革離が制しきれなかったのは、人の心の暗部だったのです。
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