月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「旅行」ではない。「旅」だから、成長できる。

誰からも優しくされる、大人の「態度」獲得術。

別冊・中谷彰宏163『赤い風船』『五億円のじんせい』――旅行より、旅をしよう。

「かわいい子には旅をさせよ」の「旅」の意味が初めてわかりました。
「旅」とは、今いる場所から離れ、新しい自分を見つける道程なのですね。
「旅」のなかでの出会いによって、人は世間を知り、人間を知る。
自分の未熟さを思い知る。プロの世界に瞠目する。
生き抜く知恵を獲得する。そして、「自分」を見つけ出していく。
そう、「旅」は修行だったのです。
「周囲の人に、お世話になっていることを知る。それが成長。
誰からも優しくされる、誰にでも優しくできる。
そういう態度を学んでいく。」と中谷さん。
成長し続ける大人の人生作法、中谷さんから学びました。

★こんな方にお奨めです♪

□映画ポエジーの世界を知りたい方。
□優しくしてもらえる人間になりたい方。
□プロの世界に入りたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏163

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ163 価格:1,700円(税込)

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自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ163 価格:5,000円(税・送料込)

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○「カラーは、カラフルではだめ。パートで生きる。」(中谷彰宏)

フランス映画『赤い風船』は、1956年の作品です。
当時のパリは、まだ第二次世界大戦の戦火の燻る「灰色の世界」。
本作は、パリを舞台とした、少年と赤い風船の「友情」の物語。
アカデミー賞「脚本賞」を受賞したのに、セリフは、ほぼなし。
「カラーはカラフルではだめ。パートで生きる。」と中谷さん。
なるほど、「灰色」のなかの「赤」が引き立ちますね。
でも中谷さんの指摘がなければ、そんな視点は得られませんでした。

○「フランス映画の根本は、映画ポエジー。」(中谷彰宏)

『赤い風船』の監督は、「映像の詩人」アルベール・ラモリス。
「いじめっ子たちによって石を投げつけられて萎んでしまう風船。
落ち込む少年の元へ、数々のアパルトマンから、風船がふわふわと。
赤、青、白、黄色、緑。色とりどりの風船が、たくさん集まってくる。
それを手にした少年は、上空に舞い上がり、飛び立っていった。
これでフィン。これがフランス映画なんですよ。
映画ポエジーは、フランス映画の根本。」と中谷さん。
まさに詩の世界。ぜひ、映像で味わってみましょう。

○「子供だと自覚することが、大人への第一歩。」(中谷彰宏)

幼少期、難病治療のために5億円もの寄付を受けたミライくんは、17歳。
「5億円の人生」がプレッシャーで、死を選ぶことに。
そのためには、寄付してもらった5億円を稼いでからにしよう。
そう決意した彼は、母親の元を去り「旅」に出ます。
しかし、いきなりの苦難の連続に、ミライくんは面食らいます。
「自分が子供だと自覚することが、大人への第一歩。」と中谷さん。
自分を客観視できる人だけが、成長のレールに乗れるのですね。

○「来るなと言われても、行く男が成長する。」(中谷彰宏)

手配師に紹介された仕事は、その日のうちにお払い箱。
信頼した人からも騙されて、やけになりそうになったミライくん。
「おにぎりを投げつけそうになったけど、食べた。成長しているよね。
来るなと言われたのに、翌朝、また手配師のところに行っている。
むちゃくちゃ成長している。」と中谷さん。
ブローカーに、自分の要望を突きつけるまでに成長したミライくん。
もっとも効率的に成長させてくれるのが「旅」なのですね。

○「行きたい所に行くのが旅行。ここじゃないどこかに行くのが旅。」(中谷彰宏)

「5億円」というもの大金を出してくれた善意の人たち。
そして、懸命に息子のためにがんばる母親。それがミライくんの世界。
そこから抜け出すために、ミライくんは、あてもなく外に出ました。
「行きたい所に行くのが旅行。ここじゃないどこかに行くのが旅。
親しくない幼馴染のこの言葉に、旅の本質があるよね。」と中谷さん。
日々生きながら、目的地を設定していく。これが「旅」というものなのですね。

○「優しくしてもらえるような態度を、とろう。」(中谷彰宏)

ちょっと怖い系。だけど、ミライくんを気に入った丹波の言葉。
「優しいやつと、優しくないやつがいるんじゃないからね。
優しくしてやりたくなるやつと、そうじゃないやつがいるということ。
君は、優しくされて生き残る。おめでとう」
「態度が悪かったら、優しくしてもらえない。
優しくしてもらえる態度とろうよ。」と中谷さん。
「ありがとう。そういうタイプに育ててくれて」とミライくん。
感謝できる大人に成長して、母親の元に帰還することができました。

○「お金よりも、やりたいこと。それが自由。」(中谷彰宏)

「5億円」を求めて「旅」に出たミライくん。
ところが、彼が手に入れたのは、傘、おにぎり、文庫本という物ばかり…
お金は微々たるものでしたが、一番の収穫は「経験」と「世間知」。
出会いによって、彼自身が到達したい「未来」が見えてきました。
「不条理な世の中でもやりたいことがある。
お金よりも、やりたいこと。それを追えるのが自由。」と中谷さん。
人生のテーマを見つけるために、人は「旅」をするのですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美