月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「人生、つらい…」と思ったら、この映画。

生きる意味を見出す、イタリア映画鑑賞術。、

別冊・中谷彰宏162「明日を夢見て」「ライフ・イズ・ビューティフル」――辛くても、人生は生きるに値する。

「自分の人生は、生きるに値するものなのだろうか」
そんな問いを、自分に投げかけることもあるかもしれません。
チャップリンは、こう言いました。
「この人生は、どんなにつらくとも生きるに値する。
そのためには三つのことが必要だ。
それは、勇気と、希望と、いくらかのお金だ」
でも、ひょっとしたら、この3つも必要ないかもしれません。
中谷さんの推奨するイタリア映画を2本を観るだけで、
自分の人生の生きる意味を発見できるからです。

★こんな方にお奨めです♪

□イタリア映画の醍醐味を味わってみたい方。
□人生がつらいと思っている方。
□「家族」について考えてみたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏162

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ162 価格:1,700円(税込)

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自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ162 価格:5,000円(税・送料込)

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○「アメリカ映画は『やればできる』がメッセージ。」(中谷彰宏)

映画にも、それぞれのお国柄が出るようです。
「アメリカ映画は『やればできる』がメッセージ。
フランス映画は、なんともいえない香り。
日本映画は、風景自然。桜満開で終わることができる。
ストーリーは、ほったらかしでも、誰も文句を言わない。」
これまでの映画を思い起こすと、思い当たることばかり。
さて、今回はイタリア映画。テーマは何でしょうか。

○「イタリア映画のテーマは、家族。」(中谷彰宏)

今回の別ナカは、イタリア映画を2本ご紹介。
「明日を夢見て」と「ライフ・イズ・ビューティフル」です。
いずれも、中谷さんの「その年のベスト3」に入る名作。
「『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
『鉄道員』『自転車泥棒』。イタリア映画のテーマは、家族。
『ゴッドファーザー』はヤクザ映画ではない。家族映画。」
自分の「血」を確認できるのがイタリア映画なのですね。

○「『明日を夢見て』は、イタリアンリアリズモの名作。」(中谷彰宏)

第二次世界大戦後、すっかり荒廃したイタリア・シシリー島。
映画のスカウトマン・ジョーは、新人オーディションを企画します。
でも、これは詐欺。オーディション料をせしめて逃げるのが目的です。
貧しい街角で出会ったイタリアの庶民たちのリアル。
自分だけではなく、娘の体すらも売ろうという母親。
山賊との丁々発止。共産党の台頭。封印されていた戦争体験。
「素人が、心の中を語っている。これが、ネオリアリズモ。」
夢見る明日は、なかなかやって来ませんが、
その日を行きぬこうというエネルギーが満ち溢れています。

○「誰のモノローグか、何回も観直して初めて気づいた。」(中谷彰宏)

「人生は、童話のように、驚きと幸せにあふれている――
このモノローグ、ふつうは主人公のものだと思うよね。
観直さないと気が付かない。何回も観直して、ようやく気づいた。」
私も「ライフ・イズ・ビューティフル」を観ました。
でも、このモノローグには、気がつきませんでした。
タイトルバックには、いろいろなメッセージが隠されている。
そう学んでいたのですが、まだまだ集中力が足りないようです。
何回も観る。名作は、それを前提につくられているのですね。

○「無駄なことが、最高のものを作る。」(中谷彰宏)

主人公の叔父さんはホテル経営者。彼のセリフがとても含蓄深いのです。
「お前は奉仕するが、召し使いじゃない。奉仕は最高の芸術だ。
神は最初の奉仕者。神は人間に奉仕するが人間の召し使いじゃない」
「無駄なことが大事だぞ。無駄なことが最高のものをつくるんだ」
「どうやったらお金持ちになれますか?」と主人公グイドが問うと、
叔父さん「お前の頭の中から詩を追い出すんだよ」とまぜ返す。
映画の見所の最たるものは、こうした魅力的なセリフの数々ですね。

○「心の声を実況できる男が、モテる。」(中谷彰宏)

主人公のグイドが「プリンチペッサ」へ捧げる言葉が素晴らしい。
「降参だよ。いいかげんにしてくれよ、夢に出てくるのは!
ああ、言い忘れていた。君を抱きしめたいけど、そんなこと誰にも言えない。
何度も抱きしめたいと思ったけど、絶対言えない」
歌うように、心の声を詩的に実況するグイド。
イタリア男性がモテる秘密は、詩的な表現力にあるのかもしれませんね。

○「どんなつらい状況でも、人生は生きるに値する。」(中谷彰宏)

地獄の収容所生活を、機知と機転で乗り切ったグイド。
最後は銃弾に倒れましたが、愛息ジョズエを守り抜きました。
「これが私の物語。父が命をかけて私にくれた贈り物」
冒頭のモノローグは、息子ジョズエのものだったのです。
「どんなつらい状況でも、人生は生きるに値する。
人生は美しいということを、父親が命がけで教えてくれた。」
中谷さんも、正座して観たという名作。皆さんも、ぜひ。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美