月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「ありえない映画」が運命の映画。

映画との出会いで運命を変える、

中谷流「一期一会」映画術。

別冊・中谷彰宏159「恋はデジャ・ブ」「フランケンシュタイン」「千夜一夜物語」――人のためにすると、幸運が来る。

「絶対借りないでしょ、このタイトル」と中谷さん。

そのタイトルとは「恋はデジャ・ブ」。たしかに借りません(笑)。

でも、中谷さんの解説を聴いたあと観ましたが、大感動しました。

深い叡智に満ちた名作として、私の心に刻まれています。

映画「フランケンシュタイン」も「ありえない映画」でした。

ところが、中谷さんの解説を聴いたら、観たくてしようがなくなりレンタル。

「フランケンシュタイン」は「文明への警鐘」がモチーフだったのですね。

手塚治虫版「千夜一夜物語」も、最初は気乗りしませんでしたが、

観終えた今、「ちいせえ、ちいせえ」のセリフがリフレインしています。

「ありえない」はずが運命の映画に。映画は、恋愛に似ていますね。

「ありえない映画」で成長する方法、中谷さんから伺いました。


★こんな方にお奨めです♪


□「無私の精神」を体得したい方。

□映画の原作を読まなかった方。

□手塚治虫作品にふれてみたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏159

本編の一部を無料試聴いただけます。

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○「人助けは一段上。毎日やっても飽きない。」(中谷彰宏)

「絶対借りないでしょ、このタイトル(笑)」と中谷さん。

「恋はデジャ・ブ」は、ハロルド・ライミス監督のラブコメディ。

ビル・マーレー扮する主人公が出くわした奇妙な体験、

それは――何度目を覚ましても、2月2日の朝6時を迎えてしまうこと。

絶望した主人公は、悪事や恋愛に悪用(?)する日々を送ります。

しかし、それにもやがて飽きが。最後に取り組んだのは「人助け」。

「人助けは一段上。毎日やっても飽きない。」と中谷さん。

ハロルド・ライミス監督作品で「無私の精神」を学びましょう。





○「映画を観たら、原作を読もう。」(中谷彰宏)

「家出」した中谷少年が向かったのは、やっぱり映画館。

まず観たのは「若大将」三本立て。次に観たのが「陽のあたる坂道」。

「いい映画だな」と、その足で本屋さん。

石坂洋次郎の原作を買い求めて、家出を打ち切り帰宅しました(笑)

「『ジョーズ』にしても、人生に悩みを抱える男たちの深い話。

2時間に収めるのは難しい。映画は、ダイジェスト。

原作を読めば、パート2を観ている気持ちになる。」と中谷さん。

より深い世界に踏み込むために、原作を読みましょう。





○「才能は、刺激し合う。」(中谷彰宏)

「フランケンシュタイン」を書いたのはメアリー・シェリー。当時、19歳。

メアリーがのちの夫となる詩人のパーシー・ビッシュ・シェリーと駆け落ちし、

同じく詩人のバイロンたちとスイス・レマン湖畔の別荘に滞在していたときのこと。

長雨の徒然をしのぐために、「みんなで奇譚を一つずつ書こう」とバイロンが提唱。

そういう経緯で、「フランケンシュタイン」が誕生したのです。

「吸血鬼ドラキュラ」も、その場で生まれたのだそうです。

「才能は、刺激し合う。」と中谷さん。「トキワ荘」のような情景ですね。





○「SF映画のテーマは、『進歩って、どうなの?』」(中谷彰宏)

「怪物」の生みの親は、ヴィクター・フランケンシュタイン。

墓を暴き、神に背く行為であることを自覚しながら、怪物を作り上げました。

しかし、ヴィクターの胸中は、しだいに慙愧の念が満たされていきます。

さんざん思い悩んだ挙げ句、「怪物の伴侶」を作るのを拒否しました。

「『フランケンシュタイン』がSF小説のはじまり。

進歩に疑問を持ち、科学技術と倫理感との葛藤を描いている。

SF映画のテーマは、『進歩って、どうなの?』。」と中谷さん。

科学万能が叫ばれる時代、芸術はそれに疑問を呈する役割を果たしたのですね。





○「怪物は、心の中に棲んでいる。」(中谷彰宏)

「怪物」はヴィクター・フランケンシュタインに捨てられました。

「怪物」が求めた「伴侶」も、機材ごと捨てられてしまいました。

「捨てる」ことで、科学の成果は「暴走」するものなのかもしれません。

これは、映画「新感線ファイナル・エクスプレス」にも通底します。

「鉄腕アトムにしても、作ったのはお茶の水博士じゃない。

天馬博士が捨てたアトムを、お茶の水博士が育てた。」と中谷さん。

科学者のおごりが「怪物」を生み出すのかもしれませんね。





○「映画は、価値観の周波数が狭い。」(中谷彰宏)

デートで映画を観終えたあとは、微妙な空気が流れるものです。

一つの「価値観」を示されて、それにどう反応すればいいか、

相手との関係性も含めて、整理しなければならないからかもしれません。

「自分の好きな映画を、面白いと感じてくれたら、つきあえる。

僕にとってのそういう映画は、手塚治虫さんの『千夜一夜物語』。

映画は、価値観の周波数が狭い。」と中谷さん。

相手との相性を占ってくれる。映画は交際の試金石なのですね。





○「手塚治虫作品には、哲学がある。」(中谷彰宏)

一介の商人だったアルディンが、大富豪シンドバッドとして、

バグダッドに凱旋し、一気に王に駆け上がります。

しかし急展開。シンドバッドは、ギロチンで処刑されることに――

その時、娘に投げかけた言葉が、中谷さんのお気に入り。

「人間煎じ詰めれば一人だ。自分の夢を自分で掴み取って、

どこまでもでっかく伸びる。世の中、そこから始まるんだ」

その絶体絶命のピンチから脱出したアルディンは、こう言いのけました。

「王様か、ちいせえ、ちいせえ。王様の次はなんだろうね」

手塚治虫作品は「余裕」というものを教えてくれますね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美