月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「ワル」が教科書。

「筋」ではなく、「劇」を観る。

中谷流・いけない大人勉強法。

別冊・中谷彰宏157パイレーツ・ロック」「エンジェル、見えない恋人」「テキサスの五人の仲間」――選ぶ前に、やってみよう。

国家に歯向かう海賊ラジオ局。壮大なトリックを仕込む詐欺集団。

いけない大人――ワルの魅力は、映画の見どころの一つです。

「いけない大人を通じて、主人公は成長する。

僕が観る映画は、観る人が違えば、違う映画。

ネタバレなんて関係ない。筋ではなく、劇を観よう。」と中谷さん。

「筋」とはストーリー。では、「劇」とは何でしょうか?

中谷さんの言葉を借りれば、「劇とは、主人公の成長の物語」。

ワンシーンに込められた人間の成長物語。これを味わい尽くす。

「劇」の鑑賞法、中谷さんから教わりました。


★こんな方にお奨めです♪


□ネタバレでがっかりしてしまう方。

□「筋」ではなく「劇」を味わいたい方。

□「いけない大人」体験が少ない方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏157

本編の一部を無料試聴いただけます。

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○「いけない大人に、会おう。」(中谷彰宏)

ご紹介する映画、1本めは「パイレーツ・ロック」。

60年代のイギリス。海上に停泊する船の海賊ラジオ局。

濃いDJたちが、うぶな青年を大人に成長させていきます。

「常識の外にいるのがワル。自由な人たち。

『そんなの、ありですか』という、いけない大人に会おう。」

なかなか接点の持てないロックな大人たち。

「異界」体験で、古い殻を破っていきましょう。

○「何も言わない男が、モテる。」(中谷彰宏)

DJのなかでも、とびきりモテるのが、マーク。

マークは、DJにしては言葉が少ない、というより無口。

「モテモテの秘密を、マーク本人に尋ねてみると、

『何も言わないことだよ。そしてひと言。どう?』。

世の中には、モテる男とモテない男がいる。

どちらに感情移入するかで、モテるかどうかが決まる。」

「パイレーツ・ロック」で、モテの極意を体得しましょう。

○「夢が曲を作り、曲が奇跡を起こす。」(中谷彰宏)

「パイレーツ・ロックは、セリフがいい。」と中谷さん。

「両足の間に、風を感じているかい?」

「臨時ニュースです。ただいま『打ち上げ』に成功しました」

まじめな大人なら、眉をひそめるセリフもポンポンと。

「銃弾では誰かが死に、爆弾では大勢が死に、暴力では愛が死ぬ」

「夢が曲を作り、曲が奇跡を起こす」

ふつうの大人なら、紡ぎ出せないようなセリフも折々に。

こんなセリフを、パッと口に出せるようになりたいですね。

○「目隠しして、デートしよう。」(中谷彰宏)

今回2本めはフランス映画「エンジェル、見えない恋人」。

透明人間として生まれた主人公エンジェル。

彼の存在を「発見」したのは、盲目の少女マドレーヌ。

やがて2人は恋に落ちてゆきます。

その後、マドレーヌは手術を受けて、視力を取り戻しました。

彼女と、どう向き合えばいいのか――エンジェルは悩みます。

「マドレーヌは目隠ししてデートした。列車に乗って湖畔の小屋へ。

ベッドシーンも目隠し。とても、おしゃれ。」と中谷さん。

フランス映画の「おしゃれ」は、こういうところにあるのですね。

○「タイトルバックに、伏線がある。」(中谷彰宏)

「テキサスの平原を、霊柩車が爆走している。

こういうタイトルバックを見逃してはだめ。伏線がある。

伏線は、2回3回観ただけでは気づけない。」

「西部劇の銃声は、パーン パパーン。

パーンパーンでも、パンパンでもない。」

こういう細かな気づきは、中谷さんならではのもの。

よきナビゲーターを得て、私たちの観方も上達しますね。

○「筋ではなく、劇を観よう。」(中谷彰宏)

一世一代の名勝負。破れて、成長したのはギャンブラーでした。

帰宅するや、彼は財産目当てで娘と結婚しようという青年に、

「広い世間を見て歩け。経験を積んで、自分を磨け。

そして真の伴侶を見つけろ」と一喝し、窓から逃がしました。

「ストーリーは筋。筋を観るか、それとも劇を観るか。

劇は、主人公の成長物語。人間のドラマを観よう。」と中谷さん。

人間の成長を噛みしめるのが、映画というものなのですね。

○「映画は、生きるための教科書。」(中谷彰宏)

「西部劇で、ボヤボヤしていてはいけないことが学べる。

勝ったつもりでいると、騙される。それがギャンブルというもの。

ギャンブルをやるなではなく、ギャンブルというものを学ぶ。

映画は、生きるための教科書。」と中谷さん。

私も、この映画の「筋」は楽しく観ることができました。

でも、「劇」ともなると、中谷さんの解説は不可欠でした。

映画修行を積んで、自分で「劇」を見出せるようになりたいです。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美