会話を盛り上がらせようとして、かえって寒々とさせていませんか?
中谷さんは、つぎの2点をかたく戒めます。
1.共通の話題を見つけようとしない。
2.褒めない。
「えっ!」と、意外に感じられるかもしれませんね。
「きれいだね、いいセンスだね、かわいいねは、上から目線。
褒める言葉は評価。僕は『僕、それ好き』と言う。」と中谷さん。
「いい悪い」ではなく「好き(嫌い)」と表現する。
そうすることで、同じ目線に立った会話が成り立つのです。
いっしょに盛り上がる会話術、中谷さんから教わりました。
★こんな方にお奨めです♪
□「いい悪い」と評価しがちな方。
□「好き」と言えない方。
□いい習慣を身につけたい方。
「ベッタリしない。踏み込まない。ドライな感じがいい。
近寄ろうとするから逃げられる。突き放そう。」と中谷さん。
「近寄る」とは、相手の価値軸に合わせていくこと。
相手の価値軸に合わせて好かれようとする人よりも、
自分の価値軸がブレない人のほうが、ずっと魅力的です。
すり寄る時間があったら、勉強しましょう。
勉強すれば、自分の価値軸がより際立っていきます。
出身校、出身地、共通の趣味、職業、年齢――
共通する話題を見つけられれば、会話が弾む。
そう勘違いしている人が少なくありません。
「おっさんは共通の話題を探そうとする。でも、それは職質。
自分が今、面白いと思っていること。話題はそれがいい。
行動している人の話は面白い。」と中谷さん。
質疑応答会話ではなく、自分の価値軸を堂々と披露。
一期一会の会話の醍醐味は、そこにあるのです。
「きれいだね」「いいセンスだね」「かわいいね」
相手を褒める言葉は、じつは上から目線の「評価」だったのです。
心動かされるのは、その人の心情や情動から出た言葉。
「褒め言葉は「評価」。点数をつけている。
いい悪いを言うのは失礼。それよりも、率直に好き嫌い。
褒めるより、『僕、それ好き』と言おう。」と中谷さん。
価値軸を確立して、「好き」とはっきり言いましょう。
ストレスの原因は、「無知」が原因なのかもしれません。
「新入社員が、仕事が面白くないのは、ルールを知らないから。
明文化されていない会社のルールを知ると、面白くなる。
ルールを知れば、自由になれる。」と中谷さん。
一見、法律や規則などでがんじがらめになっていると思いきや、
じつは抜け穴だらけ、という点では、社会も同じです。
その「抜け穴」や「隙間」を見つけ出すためには、勉強。
勉強することで、自由を手に入れることができるのです。
お酒、スマホ、夜ふかし、無駄遣い。誰にでもあるのが悪習慣。
「悪い習慣は、やめられない。夜ふかしをやめたいのなら早寝する。
早寝すれば、夜ふかしはできない。いい習慣で上書きしよう。」
お酒をやめたいのなら、お茶の世界を極めてみる。
だらだらスマホをやめたいのなら、電源を切って映画を観る。
そう、悪習慣はよい習慣で上書きすればいいのです。
でも、いい習慣を見つけるのもひと苦労。
そういうときは、中谷さんの行動がヒントになりますね。
「友だちを選びなさい」とよく言われたものですが、
中谷さんのお話を聴いて、その意味がわかりました。
「進学校は、本を読むのが当たり前。習慣になっている。
でも、第2グループの学校ではそうじゃない。
本を読むことを、苦痛に感じてしまう生徒が少なくない。
習慣はうつる。いい集団に所属しよう。」と中谷さん。
一流の人たちのなかに身を置くことの意味は、
よい習慣が、当たり前のこととして身につけられることなのですね。
「教養」を学習したところで、教養が身につくものではないようです。
「入試には出なかったけど、僕は詩や和歌が好き。
勉強の意識はない。でも、そこから学びが広がり深まっていった。
好きを追求すれば、教養に深まっていく。」と中谷さん。
好きな分野を徹底的に探求する。それが「教養」になるのです。
「好き」に軸足を置いて、学びを展開していきましょう。
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