月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

「思考」するから、うまくいかない。

感覚を研ぎ澄ます、中谷流「手放し」人生術。

別冊・中谷彰宏153「意識を休めて、感覚を研ぎ澄まそう。」――苦手を強みに変える生き方術


「よく考えて行動しなさい」――親や先生からもよく言われた言葉です。

でも、それは年をとるごとに、呪縛になってしまうかもしれません。

「世の中には、ハンドリングできることと、できないことがある。

財産、地位、評判は、ハンドリングできない。」と中谷さん。

では、ハンドリングできないことに、どう向き合えばいいのでしょうか?

そのとき威力を発揮するのが「感覚」。

「感覚」を研ぎ澄ますことで、「意識」や「思考」を手放すのです。

善悪、損得、勝ち負けから離れて、すべて受け入れ、味わい尽くす。

私たちの「感覚」を研ぎ澄ます方法、中谷さんから伺いました。


★こんな方にお奨めです♪


□つい他人と比較してしまう方。

□思考力は何よりも大事だと思っている方。

□感覚の研ぎ澄まし方を習得したい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏153

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ153 価格:1,700円(税込)

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○「子育ての大原則は、比較しないこと。」(中谷彰宏)


きょうだいというのは不思議なものですね。

ものの見事に、違うタイプに分かれることに驚かされます。

「比べることは、絶対だめ。プラスになることは、まったくない。

他人と比較していては、競争に勝てない。」と中谷さん。

競争に勝つとは、他人との比較的優位に立つことではありません。

自分の特性に磨きをかけて、かけがいのない存在になることです。

他人と比較していては、「弱み」しか見えてこないのですね。





○「天才に出会って、自分の道を発見しよう。」(中谷彰宏)


「進学校の生徒=鼻持ちならない人」という先入観があります。

でも、じっさいは、むしろ爽やかで謙虚な人が多いものです。

「進学校では、天才に出会える。そこで、自分の力量と限界を知る。

自分の限界を知ることで、逆に自分の『強み』を知ることができる。

早く負けを体験することで、自分の進むべき道が見つかる。」

「いい学校」に入る目的は、自分の「強み」を見つけるため。

自分の「限界」に早くぶつかった人が、成功するのですね。





○「意識とは考えること、感覚は感じること。」(中谷彰宏)


「感じる」よりも「考える」ほうが上位と考えがちです。

でも、中谷さんは、つぎのように指摘します。

「現代社会は、意識過多。意識は考えること、感覚は感じること。

世の中には、自分でハンドリングできるものと、できないものがある。

『意識』で解決するのは、ハンドリングできること。」

「思考」の限界を知り、「感覚」の可能性を見いだす。

これが人生後半戦に向けての方向づけなのかもしれませんね。





○「財産、地位、評判は、ハンドリングできない。」(中谷彰宏)


ハンドリング不可能なことは、3つあると中谷さん。

1.財産 増やそうと思っても、増えないのが財産。

2.地位 上げようと思っても、上がらないのが地位。

3.評判 あげようと思っても、あがらないのが評判。

一方、ハンドリング可能なことの代表例は「決断」。

決断だけは、他が介入することのできない聖域です。

私たちの決断は「感覚」のたまもの。

思考や判断では、決断することはできないのです。





○「ハンドリングできないことを、楽しもう。」(中谷彰宏)


財産、地位、評判とともにハンドリングできないこと、

それは煎じ詰めれば「運」といえるのかもしれません。

「運が悪い」と嘆いている人は「感覚」が磨かれていないのかも。

「雨の日は、雨音を楽しむ。夏は暑さを、冬は寒さを味わう。

いま、この瞬間を味わおう。」と中谷さん。

ハンドリングできないことに、不平不満を言わずに味わい尽くす。

この前向きな姿勢は、自分でハンドリングできることなのです。





○「美術館では、時計を見ないようにしよう。」(中谷彰宏)


何かと物議を醸す現代アート。中谷さんは、こうおっしゃいます。

「現代アートに、意味を求めてはだめ。面白がろう。」

芸術家は、そもそも「意味」をもって創作しているわけではありません。

「なんとなく」とか「いきがかりで」というケースも少なくありません。

芸術家が面白がって創ったものは、観る側も面白がって観る。

これが芸術に向き合うための基本姿勢なのかもしれません。

「美術館では、時計を見ないようにしよう。」と中谷さん。

美術館は、芸術家の「没頭」に共振する空間なのですね。





○「反復練習して、思考から離れよう。」(中谷彰宏)


いくら説明を受けても、泳ぐことや自転車に乗ることはできません。

「思考」の限界は、身体技芸を習得するとき際立ちます。

「反復練習すれば、『思考』から離れられる。

歌っているときは、思考できない。疲労しないために歌う。

思考することで、無駄な体力が奪われてしまう。」と中谷さん。

反復練習することと、音楽に身を委ねること。

思考から離れ、本来の力を発揮するためのコツはここにありました。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美