高級なお店には「文化」がある。中谷さんはおっしゃいます。
そういうお店で、おしゃれに振る舞えることは、大人のたしなみ。
馴染みの店の「顔」もいいのですが、それだけでは物足りません。
「少年の財布と大人の心では、エロジジイ。
大人の財布と少年の心を持とう。」と中谷さん。
文化と教養を高めるために、ときには背伸び体験。
そんな「異質」体験が、私たちに活力を与えてくれるのですね。
バブルが弾けて、もう30年になろうとしています。
でも、いまだにバブルの価値観から離れられない人もいます。
人間の価値を、年収や財産で計ってしまう。
そんな悪習に染まっていては、本質が見えなくなってしまいます。
「札束の厚みだけでは、軽蔑される。
大人は教養。教養でリスペクトされる。」と中谷さん。
日々の勉強と異質体験で、魅力を高めていきましょう。
「『大人』と『おっさん』の分岐点は教養。
奥さんを大事にしていない男は教養がない。
教養とは、余裕。余裕のない男はモテない。」と中谷さん。
漫然と年月を過ごしてきたら、気づいたら「おっさん」。
一日一日、勉強してきた人は「大人」。
教養を積んできたかどうかは、一目瞭然。
人生の醍醐味は、そんな「大人」になることなのですね。
「釣りバカ日誌」のハマちゃんは、釣りで社長とつながりました。
趣味は、人脈を飛び越える力を持っています。
同じ、あるいはそれ以上のパワー持っているのが「教養」。
「お金から始まる人脈は、下からのルート。
教養から始まる人脈は、上のからのルート。
芸術は、仕事の行き詰まりも突破してくれる。
人脈だけでなく、自分自身の発想も変わる。」と中谷さん。
物は試し。近くの美術館の会員になってみてはいかがでしょうか。
大奥についての中谷さんの解説は、最高でした。
大奥というと、王様のハーレムのようなイメージがありましたが、
中谷さんの解説で、いい意味で、すっかり上書きされました。
側室をめぐる女たちのせめぎあい。女性には食傷気味の将軍が愛した男性。
さらには、西陣織の由来と歴史など、人間の織りなす物語を堪能しました。
「試験に出ない歴史を、学ぼう。」と中谷さん。
「試験に出ない」知識こそ教養。「物語」で歴史を学びましょう。
ブランドを確立するためには、3つの方法があると中谷さん。
それは「安い」「便利」、そして「物語」。この3つです。
たしかに、安さと便利さで有名なブランドはあります。
でも、「物語」があるかとなれば、どうでしょうか。
「物語があるから、リスペクトされる。」と中谷さん。
ひとくちにブランドといっても、
安さと便利さを追求する人たちにとってのブランドと、
「物語」を追求する人たちにとってのブランドは別物。
どちらを選ぶかは、その人次第。あなたはどちらを選びますか?
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