月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

お天道さまは、ご覧になっている。

貴族のマナーで、自由になる。

中谷流・公共精神獲得術。

別冊・中谷彰宏148「マナーを身につけることで、自由になろう。」――パブリックスペースに生きる作法術

他人の自由を奪う人は、自分の自由も奪われてしまう。

自分がやったことが自分に返ってくる。これが世の摂理です。

私たちに求められるのは、自分の言動を監視する「外からの目」。

昔の人は「お天道さま」や「ご先祖様」という意識を通じて、

自分の行動を律し、これが庶民の心意気となっていました。

貴族にはプライベートはなく、ひたすら「公」に生きました。

つねに人の目にさらされているという緊張感と心地よさが、

彼らの行動を、美しいものにしていったのです。

そう、貴族の高貴さの源は「パブリック」精神だったのです。

貴族の高貴さをまとう方法、中谷さんから伺いました。


★こんな方にお奨めです♪


□迷信や縁起を信じる方。

□高貴さを身につけたい方。

□日本と世界の歴史を学びたい方。

ゲスト:奈良巧さん(編集者)

【単品】別冊・中谷彰宏148

本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ148 価格:1,700円(税込)

※メールでデータをお送りします。

自動配信ではありませんので、配信に最長1日かかります。

【CD版】別ナカ148 価格:5,000円(税・送料込)

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○「宗教改革で、絵巻物が大ブームになった。」(中谷彰宏)

源氏物語絵巻、信貴山縁起、伴大納言絵巻、鳥獣人物戯画。

これらをして、「四大絵巻物」と呼ばれるそうです。

「鎌倉時代に絵巻物が大ブームになった。

それは、新仏教対旧仏教という宗教改革があったから。

このせめぎあいが、多くの物語を必要とした。」と中谷さん。

一度みた「鳥獣戯画」。あらかじめ、この話を聴いていたら、

見え方がだいぶ変わっただろうなと悔やまれます。

歴史で紐解かれる中谷さんの芸術論、展覧会に行く前にぜひ。





○「迷信とは、解明されていないサイエンス。」(中谷彰宏)

4や13といった忌み嫌われる数字。北枕から血液型占い。

これらを迷信として一蹴するのは、ちょっと乱暴かもしれません。

「迷信とは、解明されていないサイエンス。

迷信には2通りある。これをするとバチが当たる。

もう一つは、これをすると御利益がある。

縁起のいい迷信を信じて、御利益を得よう。」と中谷さん。

パワーをもらえる迷信が、信仰というものなのかもしれませんね。





○「上流階級ほど、信心深い。」(中谷彰宏)

旧家には、ご先祖様の写真がずらりと飾られていることがあります。

こういうかたちで、ご先祖さまの存在が身近にあれば、

知らず知らずのうちに、その目を意識しているものです。

「貴族は哲学と信仰を持っている。大衆は流行。

信仰は見られているという気持ち。これが自分を律してくれる。

上流階級ほど、信心深い。だから道徳的。」と中谷さん。

自分を見つめる「目」を持つことが高貴さにつながるのですね。





○「パブリックスペースで、マナーを学ぼう。」(中谷彰宏)

ひと目を気にせずに行動できるのが、プライベートスペース。

他者の目に配慮して行動すべきなのが、パブリックスペース。

「パブリックスペースがこんにち、消えかけている。

世の中、怖いものがなくなってきたから、マナーが悪くなる。

パブリックスペースで、見えないルールを学ぼう。」と中谷さん。

銭湯、エレーベーター、タクシー、展覧会、スタジアム。

パブリックスペースは、マナー体得の学びの場なのですね。





○「マリ・アントワネットにプライバシーはなかった。」(中谷彰宏)

自由気ままを放棄した人ほど、社会階層が上がる。以前、

そんな文章を読んだことがあります(何の本でしたっけ?)。

言い換えれば、社会階層が上がるほど、プライバシーがないということ。

「マリ・アントワネットにプライバシーはなかった。

貴族は、着替えから出産に至るまで、お付きの人が立ち会った。

プライバシーがない人たちの立ち居振る舞い。それがエチケットの源。

ご機嫌でいなければならないもエチケット。」と中谷さん。

社会階層の上昇か、それとも自由気ままか、あなたはどちらにしますか?





○「マナーがないから、不自由になる。」(中谷彰宏)

マナーというと、ちょっと堅苦しいものだというイメージがあります。

でも、それは誤解であると、中谷さんはおっしゃいます。

「大家族やいいところの子供は、マナーがいい。

それは、家がパブリックスペースだから。」と中谷さん。

パブリックスペースで成長した人は、マナーをわきまえています。

だから、世の中に出ても、自由闊達に行動することができます。

マナーが身についていなければ、キョロキョロオドオド。

マナーで自由になる。これが人間社会というものなのですね。





○「他者の価値観を否定する人は、自由になれない。」(中谷彰宏)

「許せない!」と、いとも簡単に怒りをあらわにする人がいます。

「他者の価値観を否定すると、自分が自由でいられない。

違う価値観の人がいる。その人に寛容になれなければ、

自分にも寛容になれない。結局、自分自身が不自由になる。」

自分にとって価値を感じられないもの、意味のわからないもの。

それを否定していては、学びの機会を失っているだけのこと。

「わけのわからないもの」に出会ったときこそ、食いつきましょう。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美