月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

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別冊・中谷彰宏120「頼まれたことを、200%しよう。」――能力を人のために使う生き方術

依頼された仕事に、200%の力で取り組む完全燃焼感。
全力で仕事に打ち込んだ1日が終えた後の至福の時間。
中谷さんの日常をひと言でいえば「全力」ということになるでしょう。
こうした姿勢には、中谷さんの死生観があらわれているようです。
「死が怖いのは、いまを生きている納得感がないから。
1日を全力で生き切れば、死は怖くなくなる。」と中谷さん。
毎日、完全燃焼していれば、いつ死んでもいいという覚悟が生まれる。
こういう覚悟を持ちながら、同時に心身の健康を気づかう。
一見矛盾した2つの側面が、中谷さんの「本気」の両輪を成しているのです。
毎日全力投球、人生を完全燃焼させる心構え、中谷さんに伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□嫌われたくない方。
□売れっ子になりたい方。
□死が怖い方。
ゲスト:奈良巧さん(編集者)
本編の一部を無料試聴いただけます。

【データ版】別ナカ120 価格:1,700円(税込)
※メールでデータをお送りします。
自動配信では
ありませんので、 配信に最長1日かかります。


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○「才能を自分のために使わないのがダンディズム。」(中谷彰宏)
天賦の才――天が与えてくれた才能という意味です。
人間の価値は、この才能をどこに使うかにかかっているようです。
中谷さんは、こうおっしゃいます。
「僕は、自分の才能を好き勝手に使っているわけじゃない。
神さまが、世のため人のために活用するよう授けたものだから。」
自分の才能が、世のため人のために役立っている――
こんな実感を持てる人生に、誰しも憧れることでしょう。
だったら、欲望満足ではなく、役立ち感に軸足を置き換えること。
「天才」とは、自分を捨てたとき、開花する才能なのかもしれません。

○「頼まれた仕事を、200%の力でやろう。」(中谷彰宏)
「どうしたら、仕事の依頼が来るのですか?」と奈良さん。
「インプットすること。十分勉強すれば、自然と依頼が来る。」と中谷さん。
なるほど!――と奈良さん。さらに、中谷さんに問いかけます。
「では、どうしたら、十分にインプットできるのでしょうか?」
「僕は、頼まれた仕事を200%の力でやっている。
すべて出し切れば、自然とインプットするようになる。」と中谷さん。
禅問答のようですが、ここに人、仕事、社会の相関関係が見い出せます。
社会からインプットし、そこに価値を付加し、再び社会にアウトプットする。
なるほど、この循環こそが仕事。この循環を意識して、
自分の「役割」に徹しようとする人に、活躍の場は訪れるのですね。

○「生きている納得感がないから、死が怖くなる。」(中谷彰宏)
中谷さんの死生観をひと言でいえば「完全燃焼」。
仏教の法話には、1日を生き切れば、思い残すことはなくなる。
そうすれば、死は怖いものではなくなる――というものがよくありますが、
中谷さんの死生観が法話と異なるのは具体性です。
「働こう。目の前の仕事に全力投球すれば、よく眠れる。
そんな毎日を送っていれば、いい死に方ができる。
死に方に、生き方が表れるのだから。」と中谷さん。
見えない未来に思い悩むより、目の前の仕事に全力を尽くす。
1日1日を完全燃焼させることが、死に様をよきものにするのですね。

○「バトンを渡せれば、虚しさから解放される。」(中谷彰宏)
血を分けたかどうかは関係ありません。実子、養子、弟子――
自分に続く人たちに、何か遺すことができれば、人は安心して旅立てます。
「バトンを渡せれば、虚しさから解放される。」と中谷さん。
人生の虚しさとは、バトンを手渡す相手がいないことであったり、
そもそも、バトンがないというときに訪れるもののようです。
では、私たちにとってバトンとは何なのでしょうか?
財産? 家業? 地盤・看板・かばん?――たしかに、これらもあるでしょう。
でも、もっと大事なものを忘れてはなりません。
それは、価値観、美意識、ダンディズム――といった生きる上での軸。
中谷さんが手渡そうとしているバトン、それは叡智というレガシーなのです。

○「自立とは、感謝の気持ちを持てること。」(中谷彰宏)
では、そのバトンは何を介在させて手渡されるのでしょうか?
それは「感謝」です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、「感謝」なんてわかりません。
欲求を満たしてもらえるのが当たり前とばかりに泣き叫びます。
でも、年を取り成熟してくると、「感謝」がわかるようになります。
この変化が自立への道筋であるといえるでしょう。
感謝がわかるように成熟を遂げる。感謝を媒介とした人間関係を築く。
人生というものは、みずからのバトンを作って握りしめ、
それを渡す相手を見つけ、無事手渡すというドラマなのかもしれません。

○「出し切れば、無の境地に到達できる。」(中谷彰宏)
「無の境地とは、言ってみれば射精感。」と中谷さん。
「なるほど! 出し切った感が無の境地ですか、わかります!」と奈良さん。
女性にはちょっとわかりにくいたとえですが、中谷さんは、
この感覚を、仕事や人生に応用しようとおっしゃいます。
ヘトヘトになるまで打ち込み、ギリギリまで粘る。
最後の1秒まで、工夫し続ける――これが出し切った状態です。
毎日がこんな極限状態に置かれていれば、生きている実感が得られます。
ちなみに、執筆に疲労困憊した中谷さんの唯一の息抜きは、深夜のお風呂。
真っ暗な浴室で、湯船に浸かり、ラジオを聴く至福の時。
思わず、「生きてる、生きてる」と口ずさんでしまうそうです。

○「追い詰められれば、感謝できる。」(中谷彰宏)
ピンチに陥ったら、周りの人にやさしくなった。
こんな経験を持つ人は、少なくないかと思います。
やさしさに欠けた人が、トラブルやアクシデントに見舞われるのは、
ひょっとしたら、やさしさを獲得するための神さまのテストなのかもしれません。
どのみち「やさしさ」を履修しなければならないのだとしたら、
ピンチで学ぶより、日々の仕事で修得していきたいものです。
「追い詰められた人は、やさしくなれる。感謝できる。」と中谷さん。
修羅場から奇跡の生還を果たしたとき、「生かされている」と実感できる。
小さなことに感動でき感謝できるような心を手に入れる。
「やり切るとは、量の話ではない。今日やるべきことをやり切る心構えの問題。」
1日1日に懸ける中谷さんの心意気が伺える言葉ですね。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美