月刊・中谷彰宏「月ナカ生活」

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別冊・中谷彰宏117「人にはわからない面白さを知ろう。」――怖さを乗り越える生き方術

恐怖心にしても、不安感にしても、しょせん自分の心が生み出したもの。
自分が生み出したものなら、自分で消し去ることもできるはず。
そのために有効なのが「独り言」。
つらくなったら、趣味や気晴らしに没頭し、思う存分独り言。
こうすることで、恐怖心は、頭の中から取り除かれていきます。
そう、頭脳という限られたスペースを、他のもので埋めてしまうのです。
でも、それは、言うほど簡単ではありません。
あなたの頭を占領した恐怖心は、なかなか立ち退いてくれないからです。
上手に気持ちを切り替える方法、中谷さんから伺いました。

★こんな方にお奨めです♪

□怖いものがある方。
□不安感で、頭がいっぱいになってしまう方。
□趣味の持ち方がわからない方。
ゲスト:奈良巧さん(編集者)
本編の一部を無料試聴いただけます。

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○「暗い人ほど、面白い。」(中谷彰宏)
勉強ができる、スポーツができる。こういう尺度より、
「面白い」ことが、こんにちもっとも重視されるようになりました。
「面白い人」とが、一番の褒め言葉といってもいいでしょう。
そこで、「面白い人」になろうと、むりして明るく振る舞うのは逆効果。
「面白さは楽さ。明るい人には、落差がない。」と中谷さん。
ふだん、ウジウジ、くよくよしているような人ほど、
かえって、周りの人のおかしみを誘うものです。
あなたのウジウジ、くよくよは「芸」になるのです。

○「最高の麻酔は、想像力。」(中谷彰宏)
怖がりの人は、気持ちの切り替えが苦手な人。
怖いことに意識が集中してしまい、他に気を紛らわせられないのです。
最近、よく言われる「コーピング」とは、いってみれば気晴らし。
鬱々としてきたら、この曲を聴く、河川敷を走る、コーヒーを豆から淹れる
――こういった「気晴らし」が、メンタルの健康に効果的といわれています。
恐怖心においても、これは同様。
「注射が怖い」「飛行機が怖い」というときには、別のことを考えてみる。
友人が「エッチなことを考えると、眠気がなくなる」と言っていましたが、
こんな「想像力」が、恐怖心克服のテクニックになるのですね。

○「仕事も恋愛も、一瞬の幸せのためにある。」(中谷彰宏)
「幸せ」というのは、一瞬の出来事。あたかも1枚の絵のようです。
そして、その一瞬の感動は、その前段階での長い「下積み」によって、
つくられると言ってもいいでしょう。
2分間のアトラクションのために、2時間並ぶ。
ひと夏、肉体労働して貯めたお金で、1週間放浪する。
そういう意味では、嫌なことや怖いことというのは「下積み」。
人生を味わい深いものにしてくれるための「調味料」と言えそうです。
だから、なくそうとするのは、あまりにももったいない。
むしろ、恐怖心は、味わい尽くすべきなのです。

○「執着を捨てれば、生き残ることができる。」(中谷彰宏)
生き残り戦略は、動物たちの世界において顕著です。
太古の昔、恐竜たちは、強くなって生き残ろうとしました。
巨大化し、攻撃力を磨きましたが、それが災いして滅びました。
一方、私たちの先祖である哺乳類は、「知力」で生き残ってきました。
「頭脳」が「肉体」に勝利したといえるかもしれません。
これに加えてもう一つ、ゾウガメの戦略をみてみましょう。
ゾウガメはできるだけ動かないことで、餌を必要としないようにしました。
分厚い甲羅で身を守り、エネルギー消耗の大きい脳を小さくしました。
エネルギー絞り込みに徹したゾウガメ戦略、学ぶべきことは多そうです。

○「趣味があれば、乗り越えられる。」(中谷彰宏)
恐怖心にしても、不安感にしても、自分の頭が生み出したもの。
生み出せたのだから、自分の頭次第で、なくすこともできるはず。
趣味――好きなことは、そのためにあると言ってもいいでしょう。
緑色の金魚をつくるために一生を捧げる人。
鉄道の全駅に降り立とうとする人。
石に情熱を傾け、銘石を求めて旅する人。
こういう求道者たちに、恐怖心や不安感は無縁です。
そんなことに気持ちを捉えられている時間がないのです。

○「怖くなったら、しがみつこう。」(中谷彰宏)
今回のトークで紹介された恐怖克服法から3つご紹介します。
1.もっと怖がっている人を激励する。
たしかに、自分より怖がっている人がいると、落ち着きますね。
自分より怖がっている人を見つける余裕があればの話ですが。
2.しがみつく。
子供は怖くなると、親にしがみつきます。
大人になると、さすがにやりにくいものですが、
手を握るというのも、同様の効果がありそうですね。
3.歌をうたう。
歌をうたうと、恐怖心が頭から駆逐されます。
兵士がよく歌って行進するのは、そういう理由からでしょうか。
いずれにせよ、頭の中にどっかり座った恐怖心や不安感を、
何か別のものに取り替えることがポイントのようですね。

○「独り言で、心をメンテしよう。」(中谷彰宏)
オリンピックをはじめ、スポーツをみていると、
何かつぶやいている選手の多いことに気づかされます。
自分を励ます言葉、気の緩みを自戒する言葉、
こんな言葉を、自分に語りかけているのでしょうか。
中谷さんも、「独り言」をよく言うとおっしゃいます。
「独り言を言うことで、心のメンテができる。
心が整理されて、集中力が高まる。瞑想みたいなもの。」
独り言を言うと、周囲の目をはばかってしまいますが、
せめて、一人でいるときには、思いっ切り独り言。
心の健康には、頭の中の「言葉」を解放することなのです。

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月ナカ生活 コーディネーター・曽我清美