別冊・中谷彰宏82「工夫をすると、ストレスがなくなる。」――どんなことでも工夫を見つける生き方術
ストレスを感じるのは「工夫」できないから。
自営業の人は、工夫の裁量が大きく、それが反映されやすい。
だから、ストレスを感じにくい。
一方、サラリーマンは工夫の裁量が小さく、
工夫が反映されにくい。だから、ストレスを感じやすい。
工夫できなければ、仕事は「苦役」……。
工夫すれば、どんな仕事でも楽しめる。上達できる。
自営業マインドになる方法、中谷さんから伺いました。
★こんな方に有効です♪
□人を変えようとしてしまう方。
□仕事で、ストレスを感じている方。
□毎日の生活に空虚感を感じている方。
価格やご注文方法などをご案内しています
○「人を変えようとするのは、負ける勝負。」(中谷彰宏)
トラブルメーカーの共通点、それは人を変えようとするところ。
教師の家の子供に問題が多いと聞いたことがありますが、
ひょっとしたら、そんなところが原因かもしれません。
「人を変えるのは、並大抵のことではない。」と中谷さん。
人を変えようという「事業」に着手することは、
自分もいっしょに泥沼にはまり込むことを意味します。
そんな「負ける勝負」は避けるのが賢明。
せいぜい、変わりたいと思っている人への手助け程度。
それよりも、相手ではなく、自分が変わる。
相手を変えようという気持ちは、しょせん独善主義なのです。
○「願望を口にすることは、諦めていること。」(中谷彰宏)
「起業したい」「会社をやめたい」「結婚したい」――
ごく日常的にかわされる、この手の会話。
しかし、中谷さんはこうおっしゃいます。
「願望を口にする人は、行動できずに諦めている人。
実現している人は、願望を口にすることがない。」
よく願望を紙に書けば実現すると言いますが、これとは真逆。
願望は紙に書いて、口には出さない。
これが、願望を実現するための王道なのかもしれません。
○「いちばんつらいのは、仕事ができないこと。」(中谷彰宏)
トークにも出てきた堀江貴文さんの著書『ゼロ』。
堀江さんは収監中、仕事に飢えていたと語っています。
人間にとっていちばんつらいなのは、コミュニケーション飢餓。
仕事とは、まさにコミュニケーションそのものです。
社会人とは、仕事を通じて、他者とコミュニケーションする人。
仕事を奪われるとは、命を奪われるようなものなのです。
どんなつまらないと思える仕事であれ、
それに就いていることがどれだけ幸せな状態なのか、
そんな感謝の気持ちを持つことが、幸せの秘訣なのです。
○「工夫すると、ストレスがなくなる。」(中谷彰宏)
「仕事には、2種類ある。
それは、当番仕事と係仕事。」と中谷さん。
「当番仕事」は強制的な労働。
たとえば、学校の掃除当番は、強制的に割り当てられます。
一方、「係仕事」は自発的に取り組む仕事。
ウサギの飼育係は、好きな人が率先して担当します。
当番と係の違い、それは創意工夫の裁量のあるなし。
工夫できる仕事には、ストレスがありません。
言い換えれば、工夫することで、
どんな仕事でもストレスを感じなくなるものなのです。
○「仕事ができる先輩を、観察しよう。」(中谷彰宏)
パソコン画面を前にして仕事をするのが一般的になった現代、
仕事ができる人の仕事ぶりはブラックボックス化しました。
奈良さんがアルバイトしていた吉野家のような仕事場では、
できる先輩の仕事ぶりを目の前で観察することができます。
こうした修練はパソコン仕事では困難です。
でも、じっさいできる仕事のディスプレイを後ろから見ると、
自分のやり方との違いに驚かされます。
とても勉強になりますので、ぜひ一度お試しくださいね。
○「さぼっていると、ストレスが増える。」(中谷彰宏)
ストレスとは、どんな時に生まれるのでしょうか。
それは「工夫していないとき」です。
つまり、さぼっているとき、ストレスは最高潮。
嫌な掃除であろうと、よりきれいに、より早く仕上げようと
工夫することで、ストレスは減ってきます。
それどころか、そこから知恵が生まれてくるのです。
「工夫すると、誇りが生まれる。」と中谷さん。
誇り高い仕事は、工夫から生まれるのですね。
○「デザインは、工夫。」(中谷彰宏)
「デザイン」という言葉を辞書で引くと、
「建築・工業製品・服飾・商業美術などの分野で、
実用面などを考慮して造形作品を意匠すること」とあります。
ここで重要なのは「実用面」という点。
見栄えがよくても、実用的でなければデザインと言えません。
実用性を追求する、それがまさに工夫。
工夫しながら丹精したものが、デザインなのです。